4. ウクライナ戦争の停戦に関する予測の乱暴さ ( R4/6/25 )
停戦の予想に関する氏の意見は、乱暴というよりとても単純です。
【彼の説明】・・深刻な話なのに得意そうに、満面の笑みで喋ります。
・ドイツ、フランス、イタリアの3首脳が停戦に向けて動いている。
・時を同じくして、ローマ法王も停戦を呼びかけている。
・3つの危機、「エネルギー危機」「食糧危機」「債務危機」が世界に広がると、一番影響を受けるアメリカの景気がさらに落ち込む。
・民主党への国民の不満が高まり、中間選挙を意識した党内の議員から現在の政策への批判の声が大きくなる。
・民主党政権は、ウクライナへの介入がこれまでのように続けられなくなり、政策の変更を迫られる。
・停戦時期の予測をするのは難しいが、50%の確率で、大胆な予測をすると、この戦争の停戦時期は今年の7月か8月と考える。
「学歴レベルの高くない人」と無意識のうちに喋り、学歴を優先する彼は、学歴レベルの高い学者の理論を優先しますから、そのうちの一つが崩れるとみんなダメになる雑談 ( 寝言) を平気でします。ウクライナの停戦時期の予測が良い例で、中間選挙の予測がダメになると、連動してダメになる屁理屈です。
今回は反証の材料をネットで、「CNN情報」「プレジデントオンライン情報」「経団連タイムズの記事」などを探す必要がありません。「祭りの薬売り」の予測」が外れ、一年後の今 ( 8月)もウクライナ戦争が続いています。息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々のため、横に積んでいる千葉日報新聞から適当に選んだ記事を紹介します。
【千葉日報の記事】・・ 令和5年8月7日 ( キーウ共同 )
・ウクライナ政府は5日までに、黒海に面するロシア南部クラスノダール地方のノボシースクやソチなど六つの港の海域が軍事的脅威下にあると宣言した。
・ロシア側に危険地域だと宣言した形。ノボシースクでは4日、ロシア軍の大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」が水上ドローンで攻撃され、損傷した。ウクライナはロシア領や船舶への攻撃を加速させる構えだ。
記事はまだ続きますが、停戦予想の反証にはこれで十分です。ここまで執拗に彼の雑談 ( 寝言 ) に反証する理由が、どこにあるのか。息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々にだけ、報告しておきます。
動画の冒頭で彼が述べた言葉に、強い怒りを感じさせられ、しつこく反証をしています。
「このウクライナ戦争には、今まであった過去30年間の戦争より、はるかに面白いことがある。」
「ウクライナで起きている米国の戦争は、国際的構造を根本的に変えてしまう戦争という点において、知的に、非常に興味深い。」
「この戦争以前の戦争、イラク戦争、アフガニスタン戦争、リビア戦争などなどと全く違う意味を持っている。」
「ロシアの知的階層の議論を見ていると、アラブ諸国のする議論とは質的に違っている面白さがある。」
「プーチンは単なる独裁者でなく、三段階レベルの思考ができる学者肌の人物である。このような思考は日本の自民党の政治家も官僚もできない。」
この鼻につく自慢話を、得意そうに笑って話すのを聞いた時から、私の怒りが何度目かの爆発をしました。「専門バカ」という言葉がありますが、この言葉には専門家のおかしな言動を茶化す意味はあっても、怒りはありません。彼に送るには、別の言葉が要ります。「常識のない祭りの薬売り」は、・・どうでしょうか。それともあっさりと、「バカにつける薬はない」・・昔から親しまれた言葉なので、これがピッタリです。
すこし怒りの収まったところで、相変わらずのコメントを入れている視聴者を紹介しておきます。
〈 コメント1. 〉
案外プーチンは、正しいのかもね。
〈 コメント2. 〉
本当は「血」ではなく「知」に飢えた独裁者だったとは!
〈 コメント3. 〉
伊藤先生。日本も文学において、ドストエフスキーと同じ価値基準の作品も文学者もいました。 日本は蘇生できるかもしれません。77年間の平和を得したと思い、消滅したのち蘇生できる 素養があるかも知れません。 後世に託し。伊藤先生も日本人 なのだから。
日本国民はかなりバラバラにされてしまいましたね、、、
〈 コメント5. 〉
ソビエトとロシアに5年いましたが、ご指摘の通りです。ロシア人は、思想や哲学なしで生きていけない国民です。1000年前から続く、ロシア人VSユダヤ人(ユダヤ教徒カザール人)の対立構造の理解なしに、現在のウクライナ紛争の理解はできないです
〈 コメント6. 〉