1月8日 火曜日 晴れ
●ゴミ出しの日。金曜日の出し残しがあった。いくら冬でもだいぶ異臭をたてている。でも、そのゴミを下げて外に出たら、おや暖かいなと感じた。この冬はあり寒い日がない。作物への影響が心配だ。わたしとしては、ありがたい。ともかく冬には弱い。のどをはらし寝込んだらたいへんだ。
●裏山の風景もすっかり冬がれている。ただ年々竹藪がふえているようだ。いつであったかTVを見ていたら、山に竹がおおいのは手入れが行き届いていない証拠だ、と報じていた。そうかもしれない。手間をかけても育てた木が売れない。そのままにしておく。そういう山林地主がふえている。輸入材だけしかおかない材木屋がおおいらしい。この町は木材と建具の街なのだが、いま機械ノコのキュンという音がとだえてしまった。
●冬は北風にはこばれてキュンという製材工場の音がきこえてきた。それがいかにもこの街の冬の風物詩といった感じだった。とだえた音をなつかしみ、ホリゴタツで原稿を書いている。これからどんな街になっていくのだろうか。
●ブラッキーはあいかわらずわたしのまわりにいる。わたしがコタツで過ごす時間がおおくなったのでうれしいらしい。鼻をならしながらよってくる。コタツにもぐりこんで、よく寝ている。ときどきうなされている。猫も夢をみるのだろう。
●午後妹が新年の挨拶にきてくれた。カミサンと同級生だ。ふたりして同じ歯医者に出かけていった。前歯の歯茎が腫れているところまで同じだ。同病相哀れむ。同じ年だと同じようなことが起きるものなのだろう。
●小説のほうは書くことは書いているのだが、おもしろくなくおちこむことがある。じぶんで読んでみてつまらなかったら、救いようがない。ほかの作品にうつる。それがいきづまるとまたほかの作品。筋がこんがらかってしまう。ああ、たのしいけれども思うようにはいかないものだな。お酒を珍しく飲み過ぎて胃の調子がわるい。
●大沢在昌の『撃つ薔薇』を読む。うまいな。じぶんがミジメになる。
●階段を下りてくるカミサンの元気な足音がする。いつのまにか歯医者からは帰っていたのだ。帰るとすぐに、洗濯物をこみだしている。カミサンのとんとんとんという軽快な階段を上り下りする音にはげまされて、また原稿を書きだした。
●ゴミ出しの日。金曜日の出し残しがあった。いくら冬でもだいぶ異臭をたてている。でも、そのゴミを下げて外に出たら、おや暖かいなと感じた。この冬はあり寒い日がない。作物への影響が心配だ。わたしとしては、ありがたい。ともかく冬には弱い。のどをはらし寝込んだらたいへんだ。
●裏山の風景もすっかり冬がれている。ただ年々竹藪がふえているようだ。いつであったかTVを見ていたら、山に竹がおおいのは手入れが行き届いていない証拠だ、と報じていた。そうかもしれない。手間をかけても育てた木が売れない。そのままにしておく。そういう山林地主がふえている。輸入材だけしかおかない材木屋がおおいらしい。この町は木材と建具の街なのだが、いま機械ノコのキュンという音がとだえてしまった。
●冬は北風にはこばれてキュンという製材工場の音がきこえてきた。それがいかにもこの街の冬の風物詩といった感じだった。とだえた音をなつかしみ、ホリゴタツで原稿を書いている。これからどんな街になっていくのだろうか。
●ブラッキーはあいかわらずわたしのまわりにいる。わたしがコタツで過ごす時間がおおくなったのでうれしいらしい。鼻をならしながらよってくる。コタツにもぐりこんで、よく寝ている。ときどきうなされている。猫も夢をみるのだろう。
●午後妹が新年の挨拶にきてくれた。カミサンと同級生だ。ふたりして同じ歯医者に出かけていった。前歯の歯茎が腫れているところまで同じだ。同病相哀れむ。同じ年だと同じようなことが起きるものなのだろう。
●小説のほうは書くことは書いているのだが、おもしろくなくおちこむことがある。じぶんで読んでみてつまらなかったら、救いようがない。ほかの作品にうつる。それがいきづまるとまたほかの作品。筋がこんがらかってしまう。ああ、たのしいけれども思うようにはいかないものだな。お酒を珍しく飲み過ぎて胃の調子がわるい。
●大沢在昌の『撃つ薔薇』を読む。うまいな。じぶんがミジメになる。
●階段を下りてくるカミサンの元気な足音がする。いつのまにか歯医者からは帰っていたのだ。帰るとすぐに、洗濯物をこみだしている。カミサンのとんとんとんという軽快な階段を上り下りする音にはげまされて、また原稿を書きだした。