田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

あら、雪が……

2008-01-23 14:14:01 | Weblog
1月23日 水曜日 霙
●朝ゴミだしをすませて二人でゆっくりと石塀に沿って歩いていると「あら、雪が……」とワイフがいった。妻がいった。いつものようにカミサンがいった。女房がいった。家内がいった。代名詞ひとつでずいぶんと文章の雰囲気がかわるものだ。とうぶん、ワイフにしてみようかな。

●雪は雨がまじって霙になったり、雪にもどったり雨になったりめまぐるしく変化しなから午後までふりつづいている。いつもの冬であったらまちがいなく雪が降り積もっている。今年の冬は暖かだからこういう降り方になっているのだろう。寒くないのは老いの身にとっては助かるが農作物への影響はどうなのだろうか。

●ワイフは息子から「礼服」をおくってもらいたいという電話をもらい荷造りに余念がない。友だちのお父さんが危篤状態とのことだった、その話をしながら息子を思い荷造りをしているワイフを眺めながら、ああ、母親なのだなぁ、女親にとったら子どもはいくつになってもこどもなのだと思った。わたしなど息子と一献酌み交わすことばかり考えている。

●でもワイフはいつになっても恋人だ。そしてわたしは、永遠のあなたのボディーガードだ。長生きしょうぜ。

●「あら、雪が」といって空を見上げたときのあどけないあなたの横顔が美しかった。