気をつけな 怒ると怖いよ おじさんは

電車内でイヤホンしながら…音楽を聞いている人がいます。
電車内でイヤホンしながら…テレビを見ている人がいます。
電車内でイヤホンしながら…ゲームをしている人がいます。

何か…慣れてしまった光景です。
異様だが…慣れてしまった光景です。
うるさいが…慣れてしまった光景です。

そんなに気にならない…音楽を聞いてる青年です。
イヤホンから微妙に音は漏れていますが…他もうるさいです。
車内の約3割はイヤホン族ですから…仕方がない日本の現状です。

そこに…おじさんが現れます。
ごく普通の…全く平凡なおじさんです。
その何処でもいるおじさんが…青年に近づき言います。

「音が漏れて…うるさいんだがね」と静かに語ります。
「私は静かにしてますから…あなたも」と淡々と語ります。
「もし文句があるなら…電車を降りて話しましょうか」と無表情で語ります。

青年は首を横に振り…音楽を止めます。
それからイヤホンを外して…携帯を鞄にしまいます。
そして突然寝ます…眠くないようですが目を閉じ寝ます。

すると周りのイヤホン族も…ゆっくりとイヤホンを外します。
そして皆が皆…全員一斉に寝てしまいます。
おじさんは何もなかったかのよう…座っています。

こんなおじさんに…僕はなりたいです。