仕事です 台詞はキチンと 覚えましょう

シェイクスピア作品を…観にいきます。
演目は…《ヴェニスの商人》です。
当然…台詞劇であります。

2時間以上の…膨大な芝居です。
台詞劇ですから…膨大な会話量です。
場面転換以外は…膨大な台詞が続きます。

長時間芝居ですから…休憩があります。
その休憩中にロビーで談笑する…お客さん達です。
長年お芝居を観続けたであろう…ベテランのお客さんの会話です。

「難しい台詞を…良く覚えてますね」
「これだけの台詞の量を覚えて…すごいですね」
「でも台詞を覚えるのが…彼等の仕事なんですよね」

ドッキっとする…僕です。
今日は…お客のはずの僕です。
でも…台詞を覚えるのが仕事の僕です。

その後の観劇で…何故かドキドキする僕です。
そして長台詞をクリアする度に…心の中で拍手する僕です。
「でも台詞を覚えるのが…彼等の仕事なんですよね」の言葉がリフレインします。

『そうなんです！台詞を覚えるのが僕等の仕事なんです』