大通りの…十字路です。
ここ…信号はありません。
でも…事故はない場所です。
車は…通行人を待っています。
そこに…歩きスマホの女性です。
真っ直ぐの道が…解らないのです。
徐々に…車に近づきます。
そして…車にぶつかります。
倒れた女は…吃驚しています。
車から…運転手が降りてきます。
たくさんの目撃者が…集まります。
女は…車に引かれたと思い騒ぎます。
「事故!ひかれた!助けて!」
怪我をしていない…若い女です。
怒りながら…スッと立ち上がります。
運転手さんは…もうニヤニヤしています。
目撃者たちも…ゆっくり説明しています。
皆の言葉に…かなり動揺をし出しています。
歩きスマホで…余所見を指摘され続けてます。
「怪我はないですか?」
運転手さんの言葉に…女は急に逃げ出します。
目撃者たちは全員…運転手さんの味方なのです。
歩きスマホは今や世間の…いや世界の敵なのです。
でも…もし目撃者がいなかったら?
あの女は…逃げなかったのではないか?
都会の真ん中で…よかった運転手さんか?
ちなみに目撃者たちの中に…僕がいたのは事実です!
歩きスマホ…今度は逃がさないぜ!