日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
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「ゴーンマジック」に対する批判がこのところ急速に高まっています。
始まった当初からずっとゴーン氏の施策をウオッチしてきましたが、一貫してやってきたことはリストラにすぎないとずっと思ってきましたが、いよいよ馬脚を表したという感想です。

そもそも、どんな「車」をどう売るのか、というビジョンはほとんど聞こえてこないここ数年でした。

最近で一番ビックリしたのが、同時に5車種を発売したことです。
前線のディーラーの都合を一切無視しての愚挙だったと確信します。
どの車がどれなのかサッパリわからないような発売の仕方に、「ここまでつらくなってきているのか」の想いが大きく拡大した瞬間でした。
そしてその後どこかでも批判されていましたが、本国と日本の業務を掛け持ち、行ったり来たりして経営を行なうなどの両方にとってマイナスとしか思えない末期的経営判断を繰り返してきました。

国内販売数字を継続的にみてきたのですが、ここ1年以上毎月競合他社より大きく割り込むマイナス数字になってきました。
そして結果、最近発表された06年度の世界生産実績で、競合他社に大きく負ける結果となっています。

はっきり言って、ゴーン革命は最初から存在しなかったと思います。
ゴーン登場の1999年以降、「リバイバルプラン」、「日産180」「バリューアップ」と経営計画を提示してきましたが、どの施策も数字に終始したものばかりで、具体的な「車」を売るマーケティングを元にしたビジョンに決定的に欠けています。
7年間ただリストラのみに終始してきたと言われても仕方ない状態です。
(デザインを個性的にしたからといって、それはマーケティングとは言わない)

これまで社内公用語を英語にしたり、かなりめちゃめちゃなことがまかり通ってきた中、痛みを伴う施策を繰り返してきた結果がこれというのは、今残っている社員ももういない社員にとっても浮かばれない状態ですね....


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