日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



著者は、松谷明彦氏。

例えば、今から13年後の日本がどうなっているか。
これから100年以上にわたって人口が減り続けるという未曾有の変化に直面する日本社会を人口動態から導き出し、論述する一冊。
総じて面白い。
ところどころ作者についていけなくなる部分も個人的にはあったが、全く気にならない。
軸がしっかりしているからだろう。

40%をしめる第1章「日本人の働き方」、そして第2章「日本人の住まい方」のあと、最終章の第3章では「日本人の過ごし方」というタイトルながら、現在に直接つながる刺激的な議論が続く。
そのサブタイトルは、以下。

経済成長の必要はない
年金制度をどう続けるのか
財政をどう立て直すのか
長寿社会を生きる


大きく印象に残ったのは次の2つの主張。

一つ目。
これからの日本は「GDP」で経済を語ってはいけない。「国民所得」でみるべきである。

202ページの表は、GDPに対する国民所得の比率の国際比較で、かなり驚かされる。
日本は過去からずっとアメリカ、フランス、ドイツよりも比率が低く、最近の不景気でその格差が広がりつつある。
どうりでバブル時代にも「豊かさ」が実感できなかったわけかと納得。

二つ目は、今後の年金問題や政府支出問題の議論の中で提示される241ページの表。
「生産年齢人口比率と1人当たり実質財政支出」を表現した図表グラフなのだが、生産人口比率の低下とクロスして増加していく1人当たり実質財政支出。
この表をみると「増税」を主張する政治家たちの愚かさが明白となる。

もいかしたら、21世紀は、プロとされつつ自分の地盤の利益ばかり考えまともに議論もできない政治家たちに頼ってはいけない世紀なのかも、とまで思わされてしまう一冊。
大変刺激的でした!!

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