日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
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来月にインドへ行く予定があり、発売直後のこの本をさっそく読破(あ~単純 笑)
そんな安直さをぶっ飛ばす読書になるとは!



そもそもインドに「カレー」や「カレー粉」は存在しない。
わけだが、そうなっていった経緯をインド、イギリスの政治的背景を含め語っていく序章~ 第1章、第2章。

カレーの一大事件として、1807年 奴隷貿易 が違法に、1833年に奴隷制そのものが廃止。
それがカレーと何の関係が!?と思われるだろうが、こうして「世界史」と「カレー」が結びついていく様に、ゾクゾクさせられる。


もちろんカレーは、インド、イギリスの関係性だけでなく、まずはオランダ、ポルトガル、フランス、ドイツなどのヨーロッパに拡大。
そしてアメリカ、トリニダード・トバゴ、ガイアナ、ジャマイカ、モーリシャス、スリランカ、南アフリカ、タイ、インドネシア、マレーシア etc..
それぞれの国にどうカレーが伝播し発展したかを論じているが、トリを締めるのは、何と!日本。


最後に。
この数行でまたさらに! カレーの虜にさせられた数行をば、以下引用。

~スパイスの素晴らしさ~
インド料理の最大の特徴として、スパイスと、ニンニク、タマネギ、トウガラシなど香りの強い香辛料を同時に使う点にある、と言う。
なぜこれほどのスパイスを使うのか。これについては諸説あるが、たいてい根拠はない。
辛いスパイスを食べたからといって体温が下がるほど焦りをかくわけではない。腐った肉の匂いをごまかせるわけでもない。
そもそもそんなものを食べたら死んでしまうかもしれないし、少なくともひどく腹を下すだろう。
科学的根拠に基づく最新の説によると、スパイスに対する嗜好が進化したのは、スパイスには強力な抗菌性の化学物質が含まれていて、
食品が傷む原因となる細菌やカビを殺したり、繁殖を抑えたりできるからなのだそうだ。
そして抗菌効果は、タマネギやニンニクと組み合わせるといっそう強まるらしい(p 32ー33)

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