
「落下の解剖学」は賞もさることながら、いろいろな解釈ができる点で強い印象を残した。
当ブログは、はっきりくっきりな解釈で、
一方、今作「悪は存在しない」こそは、解釈することを寄せつけないパワー(力)を放つ作品のように感じている
全く、ぐうの音(ね)も出ない感じ…
なので今作も「ゴール・ジェーン」同様、「何も語りたくない」
理由は全然違うが(笑)
一つだけ全体像がイメージされるだろうことを。
それは、「自然への畏敬」
前作「ドライブ・マイ・カー」の作風とは全く違い、映像(写真)から始まり、基本登場するキャラは寡黙。
それもそのはず!
後で知るに、やはり「ドライブ・マイ・カー」の音楽を担当した石橋 英子さんからの監督への 映像製作依頼、がスタート地点。
そうしているうちに、その映像の延長上で役者たちの声を生かしたバージョンとして完成したのが今作、というわけ!
というわけでもう結論。
結論:解釈することを寄せつけないパワー(力)を放つ作品。前作と全く違うテーマは「自然への畏敬」
P.S. 強いて言うと、ぐうの音(ね)も出ないキャラがいるが、まるでそれは閉塞感を感じながら生きる現代人(我々)なのではないかと…