数年前、アメリカを中心に広告界では「ストーリーテリング」が話題の中心だった。
言葉の問題もあってか、当ブログはあまり好意的には受け取っていなかった。
そうしているうちにその流れも下火に(なったのでは)
さて本。
ストーリーテリング が危険なものだと告発している!
ので当ブログもハマってしまいそうな話だがそうでもなかった(天邪鬼?)
そんな読書展開になったものの、超絶面白いパートがあった!
その章とは 第6章「現実」対「虚構」
その内にあった「ストーリーバース:個人仕様版の真実」のくだり
つまり SNS の登場によって、それまでマスメディアを中心に万人に常識化されていたストーリーが個人個人に解放されたのだ?!?
ザッカーバーグ の目指す方向は当初以下の21世紀版だった。
マクルーハンの「グローバルビレッジ」構想 ≒ 全員を1つの人間集団にまとめる
ところが実際に発生したのが「ストーリーバース:個人仕様版」の氾濫…
マスメディア時代には 普遍的な ストーリーバースに安住していたはずの人たちが、個人仕様版ストーリーバースに目覚めた!(目覚めてしまった!?!)
こうなってくると、サブタイトルにある「物語があなたの脳を操作する 」というよりは、原題 The Story Paradox 的展開か。
アメリカでテレビを見ていて強烈に感じる違和感、
= 同じ事実を全然違う ストーリーテリング で解説、NCNBC vs FOX
の超・発展版?!?
そして本のラスト。
哲学者 プラトン の名言で締める。
「物語を憎み、抵抗せよ。
だが ストーリーテリング を憎まないように必死で努めよ。
そして平和とあなた自身の魂のために、物語に騙されている気の毒な輩を軽蔑するな。
本人が悪いわけではないのだから」
あれ?
こうしてまとめてみると、この本悪くないかも(笑)