Netflix制作映画の特徴として今思っているのが、
「金は出す。可能な限り口は出さない」
その結果、
・マリッジ・ストーリー 監督=ノア・バームバック
・アイリッシュマン 監督=マーティン・スコセッシ
・ROMA/ローマ 監督=アルファンソ・キャロン
などの傑作が次々と輩出されている。
一方、監督に力量がないと結果、ダサダサ映画が出来上がることも時々(笑)
さて今日は、スパイク・リーの新作。
(監督・脚本・制作)
先に結論から言ってしまおう。
ぶっちゃけ、彼のキャリアベストでは!?
冒頭3分。
ここで1950年代~1975年までの黒人闘争 ~ ベトナム戦争時だとわかる。
BGMは当然のごとく、What’s going on by Marvin Gaye! イエイ!!!
基本プロットは、4人の黒人べトナム帰還兵のベトナムでの同窓会からの…
戦場で亡くなったノーマン隊長の遺骨を回収するべく奥地へ向かう。
そしてその34分過ぎ、驚きのシーンが!!!
某超有名ベトナム戦争映画で使われたのと「同じ音楽」がかかるのだ!
オマージュなのか? パロディなのか?
とにかく、ここで腹を抱えて笑ってしまった!!!
その10分後にも 衝撃のシーンが!!!
敵軍のお姉ちゃんDJがラジオ電波にのせ、キング牧師の死を伝える…
当時全軍の32%を占める黒人部隊の動揺を誘おうとしたベトナム軍のプロパガンダ策略!
そしてやはり動揺する黒人チーム…
ここをチームリーダーの ノーマン隊長 がまとめる。
(その後、敵軍のお姉ちゃんDJは何度となく登場 汗
先の音楽 = Marvin Gaye までもを使い、黒人の説得にかかる…)
ここであえて映画を離れ一言。
今起こっている Black Lives Matterムーブメント をみるに一言言いたい!
「こんなノーマン隊長のようなリーダーが現在はいないのか!!!」
例えばこう言って欲しい。
「我々の主張は当然正しい。
が今は動くべきタイミングでない。
3密を作り出してしまい、アメリカの国力を弱める結果に結びつくからだ!」
誰もこの正論を述べてくれないのね…(涙)
で一気にクライマックスを通り越して、ラスト。
キング牧師が登場し、これまた鋭いスピーチで圧倒される…
先に当ブログ的が感じた、
<誰もこの正論を述べてくれないのね…(涙)
キング牧師 は、これを語ってるんじゃね? (ある意味)
と思ったら、ラストにまた裏切られる…
一筋縄ではいかないね、スパイク(笑)
でもこの終わり方、嫌いじゃない。
結論:スパイク・リーの新作はぶっちゃけ、彼のキャリアベスト級の完成度
追記:スパイク・リーは現在、以下を映像化するプロジェクトに取り掛かり中。
David Byrne American Utopia on Broadway 2019 ライブを体験!(詳細版)
おおいに期待したい!