中畑沢の稲荷神社の蟻地獄です。神社は高床になっていますので、床下に十分なスペースがあります。当然、そこには雨水が当たりませんので、乾いています。乾いた地面があると、蟻地獄を見ることができます。蟻地獄とは、その名のとおり蟻にとっては地獄の場所です。せっせと道を急いでいる蟻が誤ってすり鉢状の穴に入ったら最後、どうもがいても外に出ることができなくなります。もがけばもがくほどに下に落ちていきます。すり鉢の一番下には、鎌状の二つの顎を持った怪物が、蟻を捕えて地中に引きずり込んでしまいます。地獄そのものです。
当時の悪がきどもは、蟻をどこかで捕まえてきて、わざと蟻地獄の穴に落としました。それを見て遊んでいるのですから、我ながら残酷な悪がきだったと反省しています。中畑沢の稲荷神社に限らずに、下畑沢や上畑沢の社で同じことをやっていました。そんなことをしないで勉強でもしていたら、こんな風にブログを書いていないで、もっとましな人生があったでしょう。あの時の天罰が今、私に落ちてきています。
蟻地獄は、ウスバカゲロウの幼虫が作った狩場です。薄羽の蜻蛉(かげろう)という意味だと思いますが、カゲロウとは全く異なるグループの昆虫だそうです。