以前に「畑沢地区生涯学習推進センター」に展示されていた藁(わら)製の民具を紹介しましたが、まだまだ紹介していない物があります。先日、実家の小屋を見たところ、センターになかった藁製の履物がありました。
左の履物は、「ツマゴ」です。どういう漢字になるか聞いたことがありません。冬の作業で履く物です。この写真のツマゴは、既に使用済みですので、少し汚くなっています。これを履いて冬に作業している姿を見たことがあります。藁製だから温かいと思えるのですが、とんでもないです。乾いて温かいのは初めのうちだけで、段々に濡れてきて、足の肌まで水が入ってきます。それでも作業中は体が熱くなっていますので、冷たさをあまり感じないで済みますが、体が冷えてくると足の指が凍てつきます。そうなる前に新しい物に履き替える必要があります。
右の履物は、ワラグツです。名前は見たままそのものです。藁でできた長靴というところです。実は、私はこのワラグツに憧れていました。私が小さい時は誰も私に作ってくれませんでしたので、履いている人を見ると羨ましがっていました。
二つとも私は作り方が分かりません。果たして、これから畑沢で教えてもらうことができるかは分かりません。でも、残しておきたい技術です。