~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

リコーダー&チェンバロ合わせ

2010年12月20日 16時02分23秒 | レッスン&セミナー
私としては非常に珍しいことですが、今朝は諸事情により二日酔い(殴)。
早朝より、ありとあらゆる手を使ってアルコールを追い出しましたが、
それでも車を運転したなら、間違いなく取り締まられるであろうというレベルで、
10時半からの合わせに出かけました(・・私は運転免許もってませんので、公共交通機関にて)。

本日は1月にあるチェンバロ発表会用の合わせで、隣県からリコーダーの奏者が来てくださっての初あわせ。
グリーンスリーブスをちゃんと書き下し文・・じゃなくて、ちゃんとピアノ譜に直したもので伴奏します(つまりバスのみの楽譜でないということ)。
1回目はアーティキュレーションの違いとかテンポの違いもあって、ぴったりというわけには行きませんでしたけど、O先生が
「今日は音がきれいね~」と。
・・・・え?酔っ払い運転ですが・・・・
2回目3回目とだんだんブレスの感じとかもつかめるようになり、上手くいくようになりました。先生、
「今までと違って、今日は音がやさしくてまろやかだわ~。どうして?」
今までと何が違うかと言われると、そりゃもう明らかなことなんですけど、まさかそんなことは口に出せませんので、
「そうですね・・・オカリナの伴奏でいろいろ工夫してみたから・・かも」と苦し紛れの言い訳。
なんで、上手く弾けた言い訳を苦し紛れにしなければならないのかワケわかりませんけど、
二日酔いで弾いて「今日はなんだか冴えないわね」と言われるのはまだいいとしても(・・よくはないけど)、
「今日はすっごくいい音よ。なんで?」と言われる方がはるかに困ります。
まさかいつもこんな状態で弾くわけにもいかないし(汗)。
というよりまず二日酔いなんて論外です・・・酒飲みの恥。

二日酔いでなくてもいい音を出すにはどうしたらいいのか・・・
これって大変な課題。どうしたもんでしょうか・・・・




ベートーヴェンソナタ レッスン

2010年11月19日 16時13分43秒 | レッスン&セミナー
ベートーヴェンソナタ第2番、H先生のレッスンを受けて参りました。(100分)

ここ二日ほど全楽章を通して弾く練習はしておりましたが、人前で弾くのは初めて。
果たして、暗譜で終わりまでたどりつけるのか・・・・


暗譜は大丈夫でした。ヒヤッとするところもなく。
速いところ、難しいところもまあなんとか通過。(←自慢ではありませんが、結構練習しました)
・・・というわけで、自分としては、まあまあって感じで終了。

弾き終えてすぐ
先生「全体よくまとまってます。・・・ところでこの曲のイメージは?」
私 「軽い・・いや軽みがあって、明るく、透明感がある曲、だと思います」
先生「そうですよね。それを表現しないといけませんね。・・・今日のその服、黒い服のせいもあるのかもしれないけど、演奏がモノトーンな感じです。本番の服は?」
私 「まだ決めてません」
先生「黒はやめたほうがいいかもしれないですよ」

・・・・バレたのなら仕方ないと思い、また日頃「生きるのって大変なことです」とおっしゃる先生でもいらっしゃるので、この曲に似つかわしくない現在の私の状況をちょっとだけお話しました。
そうしたら、そういう状況下でこのような曲を弾くときの心の持ちようなどを語ってくださいました。
そうなんですよね・・・・(どんな状況下でもサンバを踊らねばならない俳優さんもいらっしゃる)・・・・・そういう時、無理せず、でも曲の本来の姿を損わず表現するにはどうしたらいいのか。

ほかに、私自身の分析のいい加減さに起因するところをたくさんご指摘いただきました。

「フレーズの中でほんとに大事な音はどれか」
「両手ユニゾンで下降するフレーズであっても、オーケストラだったら、音の高さによって、楽器も違えば、弾き方音色も違うはず。そういうことをよく考える」
「速いスケールでもあっても、一音一音に表情があるはず。目の覚めるような技術を持ったピアニストならざーっと弾いただけで、うっとりすることもあるかもしれないけど、多くの弾き手はそうではないのだから、速い箇所も練習曲のように弾かない」
「軽やかなスケールは鍵盤から指を離さず、打鍵の質をそろえる」
「区切り区切りの音をきちんと聴く。そうでなければ次に行ってはいけない」
「肝心なバスは絶対にかすってはいけない」
「ffはffでも、この曲にふさわしい音量と音色を考える。ガツンといくのか広がるような音色なのか」


注意は、やはりというか、やっと曲として弾けるような気がしてきた第一楽章に集中してました。
あとこういう指導もありましたか・・・・
「あなたの弾き方はドイツっぽいけど、もうちょっとウィーンっぽい弾き方ね、時代や背景も考えてそういう要素もあっていいと思いますよ」
・・・・ウィーンっぽいってどんな?・・・・(汗)
「この曲はたしかにベートーヴェンの初期のソナタで古典的にきっちりということはあるけれど、そればかりではないはず。彼はなにも古典っぽい作曲家を目指していたわけでなく、中期・後期へと続いていく独自のものの萌芽もあるのだから、それを弾いていかないと」
・・・・む、むずかしすぎる・・・・(泣)


とても23日の本番までに消化できる数々ではありませんが、おっしゃることはよくわかりますので、よく考えてみよう~と思っております。

レッスンな一日

2010年10月12日 23時15分43秒 | レッスン&セミナー
10月も半ば近いというのに、最近かなりの雨もあったというのに、
昨日今日と日中は暑い暑い。

そんな中、7月以来の松本先生のレッスンを受けてまいりました。

うちから徒歩で15分ちょっとのところでレッスンしていただくのですけど、
着いたらもう・・汗がドー。
弾く前から暑苦しい。
ステージの上でのノースリーブは、プールでの水着みたいなものでどうってことありませんけど、さすがにレッスン受けるのに(しかも先生年下の男性だし・・)、
上着脱いでノースリーブもないもんだ・・・と思いましたけど、もうそんなこと言ってられる状態でなく・・・・。
「すみません、上着脱ぎます」
昨日最後に「脱げと言われれば~」と書いたのに、脱げとも言われないのに脱いでしまったという・・・(殴)。

私自身のレッスンはベートーヴェンとショパン合わせて1時間半。
今日は友人や知人がこれまたショパンでレッスンを受けたのでそれも聴講すること、2時間半。
トータル4時間・・・充実の時間でした。

ここのところ私なりにショパンへのアプローチを試みていて、それはとても難曲エチュードなどではまだまだ表現できることではないのですけど、
sotto voce 、 con fuoco
など、これまでなんとなく感覚的に適当に感じてきていたことを、聴き手に届くレベルにもっていきたいものだ・・・と考えております。

それはもちろん、CDを聴いたり、動画を見たりということで参考になることは多いのですけど、
やはり指導を受ける、あるいは聴講するということはこれらとは比較にならない糧となります。


今日「バラード1番」も聴講しました。
感動的なレッスンでした~!
レッスンって自分が受けてると弾くことで必死になってしまい、客観的に見ることができないのですけど、聴講してると、どの言葉で(レッスン生の)音が変わったのだとか、どう変化が起こってきたのだとかいうことがよくわかります。
まして指導者・生徒の両方を知っており、またその曲を自分が弾いたことがあればなおのこと。
私、松本氏のレッスンは2007年からたびたび聴講しておりますけど、指導者としても、すごい方になってこられたなあ・・という思いを(僭越ながら)抱いております。

もちろん弾いてもくださったわけですが・・・

私、どなたかの演奏を聴いて泣くということは、過去に何度か経験ありますけど、
胸が痛くなったのは初めてで・・・。
たぶん心臓疾患はないはずなので、演奏による影響だと思いますが、
「バラード1番」を聴いていて何箇所かで、まさに「胸をしめつけられる」状態になりました。
そして、そのときにちょっと見やれば、演奏上のなにかもあったりもして・・・。
たんなる感情上のことではなく、演奏者からちゃんと送り出された「音」による<痛み>であったのだ、と思った瞬間でもありました。


「聴き手にちゃんと届く」ということは、「演奏者がちゃんと送り出す」必要があるのですよね。当たり前のことなのですが。
聴いてるものが胸が痛くなるということは、
弾いているものはさらなる痛みを感じているはず、
作曲家はさらにさらにさらに痛み苦しんで書いたはず。

演奏するということはそういう位置にあるんだなあ・・・・とあらためて思いました。

レッスン受けていた中学生さんがどこまで感じることができたかわかりませんけど、
なんとなくでもいいからわかってくれていたらいいなあ。
若いころにこういう経験ができるってある意味うらやましい。
・・・いやいやこういう経験に遭遇できるなら、年をとるのも悪くない、って思います(笑)。


朔太郎とシューマン

2010年07月20日 15時48分43秒 | レッスン&セミナー
別に我慢できないとか気が狂いそうというほどではありませんけど、かなり暑くなりました。
昼頃てくてく20分ほど歩いておりましたら、頭が熱い、くらくらきました。あいにく日傘も帽子も携行しておらず・・・。なぜかカバンに入っていた日本手ぬぐいで姉さんかぶり。
ヘンな格好だろうがなんだろうがかまってる場合じゃないです。
朝ワイドショーで「昨日商店街でパンツ一枚で歩いているおじさん見ましたよ~。気持ちはわかるし、なんかうらやましかった」と言ってましたけど、いよいよとなった場合、街中で暑さのため倒れるのと、パンツ一枚で闊歩するのと、どちらが世間の迷惑かは・・・おのずと知れております。
パンツ一枚はムリとしても、せめて腰パンくらいはよくないか~・・と思ってしまう私はすでにオワッてます。とにかく風通しのいい素材、形状のものを着るのが一番でありましょう。


さて、一昨日はチェロパーティーがあり、昨日は子どものバイオリンについて行ってあまりのひどさにめまいを起こしておりましたが、そうこうしているうちに今日は自分のレッスン日でした(汗)・・・松本先生の。
弾いてない弾いてない・・・どうしましょう・・・というわけで、子どもが学校に行ったあと練習です。むこう一月以上ひとりっきりで練習する日はもうありませんから、たとえレッスン日でなくても大事な練習時間。
さてなにをやったものか・・・なぜか地味に片手ずつメトロノームできっちりやりました(笑)。ここのところ速い練習をやってなかったので、普通のスピードで弾けるのかどうかがまず不安。メトロノームでやっと取り戻した次第・・・・(そんな状態でレッスン受けるな、ということですが)。

それでもたぶん、予選で弾いたくらいには弾けたと思うので、まあなんとか弾けるようにはなってきたんだと思います。講評で審査員全員に書かれた「高音部のメロディー」に関しても、「ここで聴く分には気にならない」と言われましたので、ここ数週間の声部分解の地味練は無駄ではなかったかもしれません。
・・・・で、ここからですね、曲を弾くということは。
静けさ、闇、光、祈り、歌、つぶやき、語り、もがき、焦燥、苦しみ・・・などなどをもっと感じていかないといけないですね、たしかに。
シューマンの曲は「楽譜に書かれていることの何倍も何十倍も(演奏者に)気持ちがないと、表現が難しいと思う」と言われました。また、「たぶんだれかに語りかけたかった人だと思うから、自分のために弾くというよりは、もっとだれかに向かって語りかけていったほうがいいんじゃないかな」とも。

・・・・なるほど・・・

ちょっと話がずれてしまうのですけど、私がずっと前から感じていることがあります。
「萩原朔太郎とシューマンはどこか似ている」・・・これはあくまでもカンでしかないのですけど。
たとえば二人とも、当時の雑誌などに詩論や音楽論をおおいに書いた、ある意味「論客」でありますけど、一方でそれぞれ画期的な詩や音楽を発表しています。
男性的ともいえる論文の一方で、作品そのものは、どこか言いさしたままのような、病んだ様な部分があって、誰かの歌ではないけど「♪言葉(音?)にできない」もどかしさのようなものがつきまといます。
本来詩人は「言葉」で、作曲家は「音」で表現することを生業としているわけで、そういうもどかしさがあるのはいいことなのかどうかわからないのですけど、その「書かれている以外の部分」に私自身が異様に惹かれているのはたしかなんだと思います。
ただ単に<読み手><聴き手>である場合は「惹かれる」だけでもいいと思うのですけど、<弾き手>となった以上は、「惹かれる」ものを取り込んだ上で、「誰かに語って」いかないといけないのだと思うんですよね。

余談ですけど、朔太郎も音楽好きで自分でも楽器を弾きましたし、自作の曲も残しているようです。
言葉も音も駆使した天才ふたりでありますけど、それでも表現しきれなかったもの、もどかしいままに亡くなってしまったものがあるのかもしれません。
それを一瞬の和音とか、助詞のひとつから、こちらがなにかを胸いっぱいに感じることから、少しずつ距離が近づいていくのかも・・・・・。


こういうことがわかったからといって、いきなり弾けるようになるもんでもないですし、わかってからのほうがつらいこともあるでしょうけど、こういうところから先へ行ってみたい・・・とは思っています。



ピアノぺダル奏法講座

2010年05月30日 23時35分22秒 | レッスン&セミナー
5月29日(土)午前は、松本和将氏による「ピアノペダル奏法講座」に行ってまいりました。
20分くらい前には会場に着いたのですけど、氏はすでにスクリーンにペダル部分を映しながらの大リハーサル。出るわ出るわ・・・バッハインベンションからチャイコフスキーやラフマニノフのコンチェルトに至るまで、この30分で弾いた曲だけでいったいいくつのリサイタル、コンサートが組めるんですかっ!というほどのレパートリー。ええ、もちろん暗譜、しかもスクリーン見てるから手元も見てない(驚)。
で、10時半の開始時間になったとたん「・・・あ、こんな時間・・・2分休憩させてください」(爆)。

ご幼少のみぎり・・・足台も使わず足先でペダルを蹴るように踏み、しかもそのうちウナコルダも多用という、とにかくペダル大好き少年で、それを先生は「・・ここはにごっとるよ~、ここもね~」という感じで減らしていかれたそうです。
この方法を自信をもって取り入れられるレスナーがおられるかどうかは、私にはわかりませんけど、氏のあの異様に器用な足指の動きというのは、年端もいかない子どものころ、足先(指先)を使ってペダルとたわむれていたおかげもあるのではないか・・・と思うわけです。
基本的には、氏は足の指部分だけをペダルにかけ、主に親指で押すように操作していると言われていました。ビブラートペダルなどは手の指で鍵盤を連打しているのと同じ感覚だ、と。
氏の足指でのペダル使いというのが、一般的なものか、それとも独特に近いものなのかは、私には判断がつかないのですが、ふだんのレッスンその他から思うに、「全身で音に反応、表現している」という印象が非常に強いです。
氏はまさに「髪の毛の先まで音楽だ」と思うような方なのですけど、ひとつの音を生み出す喜びの瞬間、そして消えていく愛惜の思いに至るまで、全身全霊、手の指足の指はもちろん、もしかしたら髪の毛一本まで動員しているかもしれません。
なので「ペダル」といっても特に独立したピアノの一技術というわけではなく、楽器と身体が一体となって音を生み出し、そして消えていくまでのひとつの流れの一部分である感じがします。
正直、真似は難しいです、というかできません・・・が、これほどまでに細かく、表現の深い部分に直結しているペダルの技術というもの、たんなる感覚ではなく、足そのもののトレーニングも必要だなあ~と思いました。速いスケール一音一音を耳&足で踏み分けられるくらいの繊細さがいるんですね、たぶん。


踏み方の技術・・もですけど、「ペダル」とはなんぞや?ということにあらためて直面した思いでした。いやあ、すごい機能ですね!ピアノって偉大(笑)。


5月25日のいろいろ

2010年05月26日 00時47分33秒 | レッスン&セミナー
5月25日のこと
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午前、A邸にてチェンバロの講座。
アンナマグダレーナから数曲を聴く(1曲はいきなり弾かされましたが・・汗)。
娘が弾いたりしていて、よく知っている曲ばかりだったのだけれど、初めて「いい曲だ~」と。
アーティキュレーションの細かく入った演奏。音楽は細部に宿るのだな、としみじみ。

昼いったん帰宅。
試験期間で帰りの早い息子と昼食。ワイドショーを見ながらふたりでツッコミを入れる。
生協が宅配をもってくる。
夕食用意(ホワイトシチュー&サラダ)。
娘が帰宅。なぜか赤ちゃんカタツムリを持ち帰ったので、慌ててケースを用意する。
娘を造形教室に送りこむ。

夜、自分が外出。ピアノのレッスンを受けるため、再びA邸へ。
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レッスンは、朝からまったくピアノに触らないままに受けてしまったということを考慮したとしても、面白いくらいに弾けず(殴)、はあ、こんなもんなのですね、ということが露呈いたしました。
師匠からも「ほんとにこれ来月に弾くんですか?」と言われまして、自分でもほんとに弾くんだろうか・・でもエントリーしちゃったしね、という状態。
レッスンでは最初の数小節だけを超スローでやりましたけど、ここだけで命がけというか、ここ弾けないとあとは弾く意味ないでしょ・・的な部分なので、それはもう一から考えをあらためねば、と思うことしきり。
このぎっちぎちのスケジュール、伴奏合わせやらPTAやらで多忙な6月になんでまたこういう暴挙を・・と自分でも思わずにはいられないのですけど、
今日あらためて、意味があって自分で仕組んでしまったことなのだ、と確信。
今回に間に合うかどうかは別として、ここはひとつやれるとこまでやるしかない、もしかしたら数小節しか仕上がらないかもしれないけど、それも自分として意義のあることなら、それでかまわないであろう、・・・とある意味開きなおりました。

・・・ちゃんと寝る時間だけは確保したいです・・・


演奏会当日のこと

2010年05月08日 14時02分48秒 | レッスン&セミナー
あっという間に日がたってしまい、このままでは修了演奏会当日のことを忘れてしまいそうなので、取り急ぎ覚書程度に。


ゲネプロそのものは9時開始。
自分の番は11時半近かったのですが、10時くらいに譜めくりを頼まれていたので、それまでに行けばいいや・・・ということで、スタッフの方々にバレると怒られそうな時間に起床。
・・・ええ、8時に起きました、すみません(汗)。
それから何やろうか、と考え、朝食の用意というほどでもない、家族用にただパンをテーブルに出したり、電子レンジでなにかをあたためたりして、自分はシャワー。
そんなことしてたら、もう朝ごはんを食べる時間も練習する時間もなく(殴)、バタバタと荷物をつかみ、ああ、もうバスも電車も間に合いません、・・ご主人さま、車で送ってくださいませんか?(依頼していることは<しもーべ>的なのに・・・)

玄関出たところでドレスバッグ一式を部屋においてきたことに気づき、携帯忘れたことに気づき、あともう1個なんか取りに戻りました。鍵かけたり開けたりすること3回。・・・終わっとる・・・・(泣)

舞台袖の部屋に入って「すみません、ここで食べてもよろしいでしょうか?・・・」とうちから握ってきたパンをこそこそ食べたり、いれてくださったコーヒー飲んでいるうちに譜めくり時間。
舞台のライトまぶしいなあ・・・楽譜の端っこ遠いなあ・・・しかも縮小コピー・・見えにくいのは老眼のせいではないと思いたいが。

譜めくりと自分のゲネの間にダッシュで買い物。
まずはSDカード&電池、頼まれたCD-R、次にキャッシング、それから2~3日前に買おうかと散々迷ったすえに買わなかったシュシュ(髪留め)。なんで今頃買うかと言われても困るけど、とにかく今日はこれでないと弾けない気がする(爆)。

戻ったら間もなく順番。
デッドな部屋でレッスンや練習をしてたのとはまるで違って、よく聴こえるし弾きやすくもあります。相変わらず一箇所、弦で「ええ~?」な箇所あり。本番は直ると信じてます(笑)。でも、私自身もミスタッチけっこうあるなあ・・・朝弾いてこなかったからいきなりだし。

12~13時まで楽器店のレッスン室を予約していたので、今さらなんだけど、指慣らしと調整に集中。大きなミスはないであろう、いやしないと確信&決意。
おにぎり2個とお茶を買って会場に戻る。

13時40分くらいから集合写真の撮影があって、14時には開場。

その後は4階の練習室で中学生たちの様子を見ていたり、ホール内で聴いたり、着替えたり、楽屋にいたりしてました。
まだまだ先だと思っていたのに、あっという間に第3部の開始、17時半。

中学生ピアニストがモーツァルトのピアノ四重奏を弾いてます。
レッスンやゲネプロとはえらい違い。みんな本番強いですね。袖ではそれなりに緊張して挙動不審な子もいるにはいるんですが(笑)、出るとシレっとして弾いて帰ってきます。エライ!

次自分だっけ?と思ってたら違った(笑)。間にブラームスの弦楽六重奏入ってました・・・・集中のやりなおし。
・・・・考えてみたら、あの先生もこの先生も聴きに来られているはずで、それだけでなく受講生の先生方ももれなく来られているはず(汗)。弦のメンバーはみな凄腕。・・・・こういうこと考えたらド緊張しますね。あそこでオチたら終わりだとか、ここで出遅れたらずれまくって崩壊、だとかもある。
でも怖いのは私だけでなく、プロとは言え、弦の方々もこの曲(ブラームスのピアノ五重奏曲第1楽章)はかなり怖いはず・・・・
・・・一通り考えたら、妙に落ち着きましたね。絶対大丈夫(笑)。

袖で松本さんに「落ち着いて・・でも行くところは思い切って!」と声をかけていただきました(ひとりひとりに出番前に声をかけ、戻ってきたらねぎらわれてるんですよ)。

舞台に出てみたら、客席真っ暗で何も見えず、上がりようもなかったです。
むしろ、弦メンバーの張り詰めた感じが伝わってきました。

演奏については、「悪くはなかったかな・・」という自己評価です。アドバイスいただいたことはできる限りやってみた、というところでしょうか。「修了演奏会」ということを考えれば、「ここ数日の学習の成果を発表してみました、ここから先さらに勉強です」ということでまずは良かったのかな、と思っています。


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長くなりますので、これ以降のことは書く機会があればまたそのとき、ということで。



修了演奏会

2010年05月06日 00時00分28秒 | レッスン&セミナー
修了演奏会、無事終了いたしました。

長時間、弾くほうも聴くほうもおつかれさまでした。
みなさん本番がやっぱり一番よかったです。

私の曲は、午前のリハーサルより本番ほうがさらに遅かったというか、予定外の弦のタメがあったりして、いろいろと驚きましたけど(笑)、
これも本番のひとつの楽しみなので、それはそれで楽しめたと思います。

ご来場くださった方、ありがとうございました。



まだ家のことやら、明日のPTAの仕事の準備やらがありますので、今夜はこれにて。
(・・・いきなり現実・・・・)

セミナー4日目

2010年05月04日 22時24分42秒 | レッスン&セミナー
夏になっちゃったのか?というような暑い日でした。

ちょっとピアノ弾いて、生協の申込書書いて(爆)、娘にシューズを洗えだの宿題やれだの言っているうちに昼近く。
息子はフラワーフェスティバルに出かけて行きました。

まずは何をやれば・・・・

明日の用意ですね、ドレスそのほかをそろえる。
次に、学校のPTAの仕事をふたつほど。

主人がやっと休みになったので、初めて早めにでかけ聴講をすることに。
聴講してみると、あらためてソロと違う難しさを感じました。
みなさん大変お上手で、私など手も足も出ないような曲をふだん弾かれる方々なのですけど、そこまで難しくない譜面にもかかわらず、なんだかタイミングがあわなかったり、
「ピアノはピアノ」な感じになってしまったりするんですよね。
アンサンブルの時は、手元も楽譜も見ない時間、つまり弦奏者のほうを見ている時間もけっこう必要なのですが、これは慣れないとかなり怖いです。楽譜オチとミスタッチの危険がダブルで迫ります。
怖いのはわかるのですけど、脇目も振らず一心不乱にピアノに向かうのはこの際ほめられたことではなく、逆に「一緒にやる気ないの?」という印象を与えかねません。
「余裕で弾ける」ことが大切なのだなあ・・とあらためて実感。

私のレッスンは今日は2コマ連続で、1コマ目は松本さんによる個人レッスン。
一昨日の練習のとき、弦の方からいろいろアドバイスいただきましたが、それをもとに自分なりに考えていった弾き方をみていただきました。
結局は音の問題、体の使い方に行き着くのですけど、この五重奏第1楽章だけで、どれだけ、体の使いかたをああでもない、こうでもないとご指導いただいたことか。
体体・・・ってなんかヘンですけど(笑)。

次のコマは、合わせを引き続き松本さんにみてもらう時間。
ウナ・コルダを使う箇所、
弦にメロディーが移りこちらが伴奏に回ったときの微妙な揺れや小さいルバートを考えるべき場所、
弦の余韻に合わせてダンパーペダルで少し音を残す部分、
などなどをチェックしていきました。

弦同士の相談の時間が結構長くて、実際に弾いた時間は少なかったのですが、その相談を聞いているのもなかなかタメになるし、面白かったです。
ヴィオラS野先生、「テンポは遅くないですか?いいですか、これで。これくらいのほうがいろいろやりたいことやれるからいいと思いますよ。明日本番では何か仕掛けるかもしれません(笑)。スリリングな本番をお楽しみください」と。
スリリングな本番ですか~?・・どうかお手柔らかに(笑)。


帰ってから録音聴いてみました。
ところどころ(こちらが)若干フライングの気配があったりするとこがあります。
それとなによりも気になるのは、ものすごく伸びのある弦の中での、ピアノの減衰のしかたですねえ。楽譜どおりの音価だと「ブチッ」と切れたように聴こえるところあり。
弦と合わせるってつくづく難しい・・・・



セミナー3日目

2010年05月04日 00時08分19秒 | レッスン&セミナー
セミナー3日目。
今日は私はレッスンはなく、「親子のためのゆかいなコンサート」だけを娘と聴きにいきました。
お天気は最高、眺めも申し分なし。
こいのぼりが何組と空に翻り、最高のピクニック日和。
セミナーに使用している建物はふたつありますが、レッスン室のなかには総ガラス張りの部屋もあります。高台からの景色をおかず(?)にレッスンを受けたりするわけですけど、コンサート会場は撮影の関係上、すべてガラス窓のままというわけにはいかず・・・ちょっと残念。

プログラムは、ジュニアオケのメンバーによる演奏、講師(ピアノ&チェロ)による演奏、同じく講師陣による「動物の謝肉祭」の演奏。
「動物の謝肉祭」は子どもたちにも大うけ。下手なピアニストを表現した<ピアニスト>という曲なんかは、絶妙のヘタ真似で、爆笑状態。ヘタ真似ってやっぱり超上手くないとできないんですね(笑)。

それにしても講師の先生方、毎日毎日朝10時から夜の9時くらいまでレッスンその他びっしりのスケジュールのなかで、いったいいつ練習されていたのでしょう?
松本さんは、このあと9日にはすぐサン=サーンスのコンチェルト、そのあと大きな伴奏のお仕事、そのあとまたチャイコフスキーのコンチェルトとおありになるなかで、今日もたくさん弾かれてました。たいがいの曲は初見一発で弾かれるのは存じ上げているのですけど、それにしても・・・・・・いやはや。

仕事とはいえ、つねにクオリティを維持し、依頼のあった曲はかならず間に合わせる、・・・大変なことです。
指揮者の大野和士さんが、「つねに崖っぷちです。失敗したら次はありません」とおっしゃってましたが、私などには想像もつかない厳しい世界・・・。仕事という以上、どんな仕事でも失敗は許されないでしょうけど、失敗即依頼がなくなる・・というのは、こわすぎる。
そういう厳しい仕事だと思ったら、専業主婦とて一日も持たないです。ゴミの出し方間違えたらクビ、栄養の偏った食事出したら罰金、子育て失敗したら懲役・・・・毎日がそういう生活だったら頭おかしくなりそうなんですけど、仕事ってなんの仕事にしてもどこかそういう厳しさはあるわけですよね。・・・専業主婦も甘えちゃいけませんね。ストレスに思わず、確実に家事をこなしていかねば・・仕事ですから(汗)。


・・・・初夏のさわやかな風をうけながら、なぜかそんなことをつらつら考えた午後でありました。