遅くなりましたが、19日(木)のコンサートの感想をば。
流川教会、なにかと今年ご縁があるのですが、今回は呉の室内楽セミナーの講師である下田望さんとそのお友達の寺下真理子さん、そして毎度お馴染み(?)のチェロのマーティン先生ご出演ということで楽しみにしておりました。
週の後半にかけて急に気温が下がり、天井の高い礼拝堂でのコンサートはどうなるんだろうか?との心配も。客席はエアコンのほか床暖房もあり、寒さは感じなかったのですが、ステージはそうはいかなかったようで、前半は1台だったヒーターが後半は2台になってました。
ことに女性の服装は露出が多いので、こういうときは、セーターでもなんでもお召しになってもいいんじゃないかと・・と思いたいですが、そうもいきませんよね。いや、ほんとにそうまでして着ていただいたドレス、お二人共すごく素敵、マーティン先生もびしっと決まったスーツ姿でいらっしゃいました。
****************************
2013年12月19日(木)18:45開演 日本基督教団流川教会 礼拝堂
ヴァイオリン/寺下真理子 ピアノ/下田望 チェロ/マーティン・スタンツェライト
1.テンポ・ディ・メヌエット(プニャーニの様式による)・・・・クライスラー
2.ベルガマスク組曲より「月の光」・・・・・・・・・・・・・・・・・ドビュッシー
3.ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番 イ長調Op.13・・・・・・・・フォーレ
♪休憩♪
4.スケルツオ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブラームス
5.ピアノ三重奏曲第1番・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブラームス
(アンコール:クリスマス曲)
*****************************
最後のピアノトリオをのぞいて、あとは全部ピアノ&ヴァイオリン。
「お、月の光!」と当然ピアノソロを期待しておりましたら、あっけなくすかされました(笑)。これはドビュッシー自身の編曲なんでしょうか??耳新しい響きで聴かせていただきました。
前半のあとの2曲は、私なじみがないうえ、予習なしで伺い・・・・すみません。
後半の1曲目、ブラームスのスケルツオってなんだろう??って思ってたんですが、「F.A.E.ソナタ」の第3楽章の例のあれだったんですね。これは4楽章からなるソナタで、1楽章ずつ作曲家が違うんです(2と4はシューマンだったかと)。3楽章は単独でわりに演奏される機会が多いようですが、なかなか聴く機会がないので今回聴けてよかったです。いい曲でした。
ブラームスのピアノトリオの1番は、お馴染み~と思っていたのですが、けっこうわかってなかったことが判明(恥)。いくら弾いたことないとはいえ、何回も聴いてるだろうに・・・(汗)。終楽章は実はほとんど記憶にありませんでした。すみません、顔洗って出直してきます。
ここのピアノは、7月に自分が本番やったときに、どうにも慣れなくてひーひー言いながら弾いたんですが、気温湿度またお客さんの入りによって、すごく変わってしまったりします。私は最後列の、頭上にひさしのある席にいたせいか、ちょっとピアノの音が届きにくかったのですが、席によってもまたこれは相当違うので、実際どうだったのかははっきりとはわかりません。弦楽器の音はよく響くし飛んでいきやすい会場です。
トリオは初めての組み合わせときいていますが、伸びやかなヴァイオリン、和声の構成・進行を掌握しているチェロ、そしてピアノ・・・望さんは伴奏のお仕事がとても多い方と伺っておりますが、曲中の伴奏に回ったときのセンスに驚愕いたしました。私、マーティン先生の演奏は友人のレッスンの付き合いというか付き添いで身近で存じあげているのですが、今回にあたってはたぶん数回の合わせと思いますけど、「そこのニュアンス、先に拾えちゃうんだ!さすが~」というところが何回もありました。
最後まで楽しく聴かせていただき、ありがとうございました。