~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

3月の読書

2016年03月28日 13時58分20秒 | 見る・読む

3月も最終週となりました。

1,2月あれほど見まくっていた映画(wowow)はほとんどみず、

復活祭までにはと読み始めた聖書も遅々として進まず、

ピアノは弾いてたらしい・・・、本も読んでたらしい・・・・、という程度。

ただ、facebookやmixiには来る日も来る日もくだらないネタを書きつけているし、

messengerやLINEでも言葉の無駄使いをしておりますので、ボーっと過ごしていたわけではなさそうです。

ただただSNSのシモベと化しております。・・・・・・さまよえる個人情報

 

本については、なにがきっかけだったか、なぜ今なのか・・・、立原正秋の「たびびと」を読んでしまい、

そこから、鈴木佐代子著「立原正秋 風姿伝」、高井有一著「立原正秋」を読み、

立原が尊敬していた作家が川端康成、大岡昇平の両氏であったことから、

大岡昇平の「花影」を読み(立原が文体まで影響を受けたらしい)、そしてそのモデルであった坂本睦子さんのことを知りたいと、

久世光彦著「女神」を取り寄せたところです。

その一方で、大岡昇平の<女を書いたもの>ということで、「武蔵野夫人」をこれまた古本屋で求めてきた・・・・とこういう状態でして、

けっしてよろめき願望があるわけではないのですが、どうも爛れた方向へ、理性の叶わぬ方向へと読書が進んでおります。

このまま「ボヴァリー夫人」にいってしまうのか・・・・

はたまたスタンダール方面に行ってしまうのか・・・・・

さまよえる読書の旅、次回をお楽しみに(笑)。

 


今月の読書

2016年02月29日 17時50分58秒 | 見る・読む

今月の読書から

 

 

「永遠のピアノ」やっと読み終えました。

たぶん買ってからだと、半年以上経っているのではなかろうかと。

前半の文化大革命の頃の記述は読むのが大変つらく、何度も中断しつつやっと進めた感じでしたが、後半の、母国を出国してからの日々も、緊張しながらページをめくりました。

原著はフランス語だそうですが、
監修が行き届いていて、日本語の本としても読みやすく美しいです。

シュ・シャオメイは上海生まれ。
北京中央音楽学院在学中に文化大革命が起こり勉学を中断。12歳で自己批判を強制される。5年間内モンゴルでの再教育収容所での生活。
その後、北京に戻り北京中央音楽学院に再入学。
1980年にアメリカに渡り、84年にはパリ移住、のちに定住を決意。
・・・ということなのですが、移住といっても、まず出国できるかが命がけ、つぎに、お金がない、ビザが切れる、ピアノがない。ビザのためには偽装結婚、お金のためにはいかがわしい地区での皿洗いや掃除の仕事。
パリに移ってやっと順調にいきそうになったときに、ビザの関係上、またアメリカに1年半戻る羽目に。
結局ピアニストとしてのキャリアがスタートしたのは40歳のときだったという。

日本語監修あとがきより
〈 現在、私たちの周りには常識的な既成の道を外れると生きていけないように思う人たちがどれ程いることでしょうか。シャオメイは何度、その既成らしき道、希望する人生から外れたことでしょうか。
「再教育収容所」は言うに及ばず、移住したフランスでの順調な生活を中断し、アメリカへの一年半にも及ぶ後戻り。そして、奇跡のような四十歳からのピアニストとしての出発。一度でも何かがうまくいかなければ前途がなくなったように思ってしまう今の日本の若者たち。将来のためと称して、冒険をしない学生。そのような人々に是非、この本を読んでもらいたいと思いました。
可能性は何時、どのように訪れるかわからないのです。人間の想像力を超えたことが、この世界では起こりうるのです。それをシュ・シャオメイの人生が証しています。〉


第17回ショパンコンクール終了

2015年10月22日 22時52分34秒 | 見る・読む

10月も下旬となり、今月初めから(正確にいうと4月の予備選から)、ずーっと続いていた第17回ショパンコンクールも、昨日つまり10月21日日本時間で朝8時に結果が発表となりました。

以下公式HPより転載。

1st prize (30 000 €) and gold medal - Seong-Jin Cho
2nd prize (25 000 €) and silver medal - Charles Richard-Hamelin
3rd prize (20 000 €) and bronze medal - Kate Liu
4th prize (15 000 €) - Eric Lu
5th prize (10 000 €) - Yike (Tony) Yang
6th prize (7 000 €) - Dmitry Shishkin
 
HONORABLE MENTIONS (4000 €) Aljoša Jurinić, Aimi Kobayashi, Szymon Nehring, Georgijs Osokins.
 
SPECIAL PRIZES
Fryderyk Chopin Society Prize for best performance of a polonaise (3 000 €) - Seong-Jin Cho
 
Polish Radio Prize for best performance of mazurkas (5 000 €) - Kate Liu
 
Krystian Zimerman Prize for best performance of a sonata (10 000 €) - Charles Richard-Hamelin


この10月はショパンばかり聴きに聴きたりです。
すべてを聴いたわけでもないですし、じーっと真剣に聴いていたわけでもないですけど、
とにかく、技術的にも、表現的にもなんと難しい作曲家だろうか・・・とあらためて思いました。
正直、聴くのもかなり難しい・・・・・手も耳もでません(笑)。
入賞者は1位と3位が21歳、2位が26歳、4位は17歳、5位は16歳、6位が23歳 ということで、
まさに自分の子供世代の年齢です。
もって生まれたものが大きいとはいえ、この年齢にして、これだけのものを感じ考え表現しているというのは、生きるスピードの違いをも感じます。すごいことです。
一方で彼らがそれなりの天寿を全うするとしたら、これから先の人生、これまでの何倍もあります。
「ある年齢までしか現役でいられない」という世界ではないので、
80~90までずっと演奏し続け、すばらしい音楽家になっていただきたいと心から思います。
それは今回入賞された方々だけでなく、またこのショパンコンクール出場者だけなく、音楽を志すすべての若い方がたに対して思うことです。
そして、こちらもなるべく長い間、彼らの演奏を聴き続けられるように、元気でいなくてはなりません(笑)。
研鑽に研鑽を重ね続けるアーティストの方々をきちんと支え、育む土壌を、年長者として聴衆として作るように努力せねば・・。
 
 

ショパンコンクール真っ最中

2015年10月08日 10時40分03秒 | 見る・読む

秋たけなわの一方で、今月1日から始まった第17回国際ショパンピアノコンクール(審査は10月3日から)も、本日早朝に一次予選通過者が発表になりました。

日本人の通過者は

有島 京さん、 小林愛実さん、中川真耶加さん、小野田有紗さん、 須藤梨菜さん

の5名です。おめでとうございます。二次予選以降も応援しております。

予備選通過者と、予備選なしのシード(ほかのコンクールでの実績のある方)を合わせて 84人が第一次予選で演奏するはずだったのですが、

辞退が6名でたようで、一次予選で演奏したのは78名。そして通過者は43名のようです。

公式サイトはこちら (画面左上のmenuというところをクリックすると、カレンダーや演奏者の項目が出てきます)

またyoutubeの検索に  chopin competition first stage full sessions  と入れると一次予選の演奏が聴けます。

 

二次予選は明日9日から始まります。(時差がこれまで通り7時間とすると日本時間では17時開始。夏時間とか冬時間とか未確認)

10月9日  

 10日以降はこちらのページでご確認ください。

 ちなみに、(時間はすべて現地時間)

10月10日10:35―11:10  小林愛実さん

10月11日10:00―10:35 中川真耶加さん

       12:15―12:50 小野田有紗さん

       18:10―18:45  須藤梨菜さん

10月12日17:50―20:25 有島 京さん

 

さて、ウォッチャーも続けて頑張らねば(笑)。

 


映画のお知らせ

2014年11月01日 19時11分06秒 | 見る・読む

広島は素通りか??と懸念されていた映画が、今上映中です。

場所は、移転したばかりのサロンシネマ(鷹野橋から東急ハンズ8階へ移りました)

これです。

11月1日から14日までで、

1~7日は10:10からと 12:15からの2回上映

8~14日は11:50からと、13:40からの2回上映、です。

今日のシネマデーは終わっちゃいましたけど、月曜メンズデーと、金曜レディスデーだと各1100円で観ることができます。

くわしくはこちら 


気になる本・映画

2014年06月25日 18時24分06秒 | 見る・読む

6月、残すところあと5日・・・

娘に浴衣着せてお祭りにも行ってきましたし、

演奏会もパウル・バドゥラ=スコダ(Pf)、カンターナ(チェロのライブ)、古楽のコンサートを聴き、

スタッフとしては<辻本&下田デュオリサイタル>も無事終えることができました。多くの方にご来場いただき、大変感謝しております。

また、コンクールを2回聴きに行き、ステップに出、弾き合い会もやり、レッスンも2回。

個人的には、身内のあれこれで、いつもにまして雑用にまみれた感のある6月ですけど、あと数日なんとか頑張らねば。

 

・・・ということで、気を取り直して、本と映画のご紹介。

本はこちら

すみません、まだ購入したばかりでちゃんと読んでません。(ただ以前ネット上で少し読んだことがあります。)

ひとりひとりへのインタビューがかなりの分量で、「おっ、そこ、きいちゃうんだ」と思わず身を乗り出してしまうような記事満載です。

詳しくはこちら

 

お次は映画です(これらは内容をよく知っているわけではないので、自信持っておススメとかいうわけではないです。 

7月公開のパガニーニの映画。

<パガニーニ ~愛と狂気のバイオリニスト> 

デイヴィッド・ギャレット主演・演奏

バーナード・ローズ監督(「不滅の恋~ベートーヴェン」「アンナ・カレーニナ」「クロイツェルソナタ~愛と官能の二重奏」・・等の監督)

ちらっと予告編をみたところ、なかなかワルな感じのパガニーニが出ていて、これは見ようかな、と。(ワルなら見るんかい、という・・・)

 

この秋公開の映画

<アルゲリッチ 私こそ、音楽!>

監督のステファニー・アルゲリッチはアルゲリッチのお嬢さんです。

こちらは、別府のアルゲリッチ音楽祭、東京の熱狂の日に先行上映されたようです。

アルゲリッチはいつか映画にはなると思っていたのですが(ジャクリーヌ・デュプレのように)、よもや生きているうちに、しかもお嬢さんの手によるドキュメンタリー映画がつくられるとは!以前youtubeをうろうろしていたら、パジャマのアルゲリッチが出てきたり、おなかの大きい娘さんとしゃべってたりしたので(もちろん日本語ではないので、内容はよくわかりませんでした)、いったいこの動画はなんなんだろう??と不思議に思っていたのですが、映画だったんですね。

これは見ます!

 

というわけで、次の更新はいつだ・・・


言葉・表現・存在

2013年11月03日 09時10分03秒 | 見る・読む

土曜夜、たまたまテレビをつけたところ、ショッキングな絵が目に飛び込んできました。

ほとんどが顔の絵で、ゆがんだり、ずれたり、ぼかされていたり・・・。同じ顔の絵でもピカソの絵とも違う。ちょっと正視することが苦しいような絵。

私は絵画について知らないことだらけでまことに恥ずかしいのですが、初めて見る、フランシス・ベーコンの絵でした。

そして、それはこういう番組。

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「ETV特集選 ダンサー田中泯・画家ベーコンを踊る」

画家フランシス・ベーコン(1909-92)が描く絵は、20世紀を象徴する人間像と称される。作品は時代や分野を越え、多くの表現者に影響を与えている。映画監督デヴィッド・リンチさんも、その一人。ベーコンを「偉大なるインスピレーションの源」と呼ぶ。ダンサー田中泯さん(68)は、師と仰ぐ舞踏家・土方巽を通して「ベーコンを踊る」ことを強く意識した。今回初めてベーコンの絵の実物と向き合い、新作ダンスを踊る。

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ベーコンの絵ゆかりの家や場所を訪ねているのは、田中泯さん。

俳優さんとしてテレビでお見かけしたことは過去にありますが(「龍馬伝」の吉田東洋など)、この番組でのお姿は、「俳優」として存じ上げていたものとも違い、眼光するどく、話される言葉のひとつひとつが身体の奥から発せられるような、こちらにぐっと食い込んでくるものでした。

そして、最後のほうの場面で、ベーコンからインスピレーションを得たという新作ダンスを踊られたのですが・・・

「ひとというのは、ここまでの表情ができるものなのか」「なにからこのような凄まじいエネルギーを得ているのだろうか」「踊ったあと、はたして、こちらの世界に戻ってくることができるのだろうか」・・・あまりの衝撃で、一緒に見ていた息子ともしばらくは言葉が交わせないほどでした。

 

頭がボーっとしたまま、ネットで検索してみましたところ、このようなインタビューの記事が見つかりました。

ただ「いる」だけの踊りを目指して

かなりボリュームのある記事ですが、そのなかに、私がこれまでずっと考え続けていたことと重なっていることがいくつかあり、さらに今後考え続けていきたいと思っておりますので、以下にその部分を書き出してみます。

< 自分がどこまでも拡大できるものとして踊りはある。実際は飛んでいないけれど、人に「飛んだ」と思わせる世界。それが芸術だと思います。比べて、汗を流すのは疲労することでしかなく、自己確認でしょう。客席を鏡にして自分の姿を映しているだけ。僕は客席を突き抜けた向こうに何かを見たい。>

<19世紀の終わり頃から、自分の中にあるものを踊りとして外に出すことが大事な踊りの要素だと言われてきました。でも10代の自分の内側にあるものなんてないわけで、「自分の中にあるもの」と思った瞬間に恥ずかしくなってしまう。自分で所有できないものが踊りでないか。それは「私の踊り」というよりは、やった結果そこに踊りが残った。そういう表現のほうが踊りらしいなと思えたんです。>

<基本的には自分の身体が消化できる言語を持つべきだろうと思います。最初から消化できない言葉の中で育ってしまうと、たぶん身体はそういった言語に対して距離をとってしまう。>

<僕の職業は言語を不用としているかのようだけれども、言語がなく自分の身体が動いているかというと、それはあまりない。たいがい思考しながらやっていて、思考の枠外に踏み込んで行くようなことはとてもわかるし、そうありたいけど、踊りとして表現するとものすごい言葉が動いて、その中で踊っているんです。>

<学校までが個性的であれと言いだしたけれど、個性は本当はきついものです。表面的な個性を語るのは大嘘なわけで、本当は深いところにあって、恥ずかしくて本人にとっては恐いものであったりする。「個性を認識しよう」ならともかく「個性的であれ」というのはおかしい。>

 

・・・・これは高校生向けのサイトのようです。とくに芸術関係の学生さんには是非読んでいただいて、自分なりに頭おかしくなるくらい思考し、できれば自分の言葉で今時点での芸術論みたいなものを書いていただきたいなあ・・と思います。

私もいつか考えをまとめてみたいと思っております。 


異界の者

2013年08月25日 10時12分45秒 | 見る・読む

ピアノの記事が続いていて、すみません。

すみませんってことないんですけど、ピアノやってる方ばかりが読まれているわけでもないので、なるべくいろいろな話書こうと思ってはいます。思ってはいますけど、やっぱり圧倒的に多くなってます。

私生活では(ってすべて私生活ですけど)、朝ドラの水口さんを眺めているとどうしても亡き優作を思い出してしまい、ついうちにあった優作の伝記漫画を取り出して読んでしまいました。そしたら「竜二」の金子正次とも優作は関わりがあったのだということを知り、ジャージ&下駄ばきで独りでふらっと見に行った「竜二」を懐かしく思い出したりもしました。

一方で、最近はなにかと瀬戸内寂聴さんをテレビでお見かけすることが多く、

夜にあった対談番組では「私は小さいころからお野菜は嫌いなの。肉食べないと小説書けないですよ。芸術家は肉食べないと。お酒も飲めるだけ飲まないと」みたいなことをおっしゃっていて、御年91歳にしてなんと健啖なことでいらっしゃることかと驚愕。

お昼のワイドショーでは「結婚してたって、恋人がいたってもっといいのがでてきたらそっちいっちゃいますよ。そうでしょ?」「私が50過ぎて出家したのは、人間の一番断ち難い煩悩、色欲を断つためだったんです」「いくつになっても思う人はあるでしょ?これからプラトニックな愛の小説を書いていきたいと思ってます」と語られ、御年91にしてなんと枯れておられない・・・・とこれまた仰天。

 

そして、このおふたりに関連して興味深かったのが以下のこと。

優作と関わったある人の述懐・・・・<僕と優作さんの至福の時は、一年ほどしか続きませんでした。何故?昔話によくあるでしょう?生身の人間が異界の者と関係を持つと魂を吸い取られてしまうって・・・。舞台で首の角度が一度違うと「違う!」。酒場で呑んでいても呼吸の仕方が「違う!」。そんな状態でやっていくと・・・変なとこ越えたら・・・アブナイ・・というか・・・このままだと・・・・気が狂っちゃう・・・そこまで追い詰められていきました>

寂聴さんの自伝的とも言われる小説『夏の終り』の一節・・・・・<無鉄砲で衝動的な知子は、いつでも小さな体内に活力があふれていて、生命力の萎えた、人間の分量の足りないように見える男に出逢うと、無意識のうちに、その男の昏い空洞を充たそうと、知子の活力はそこへむかってなだれこみたがる。(中略)・・・・・男の生命の分量を過不足なくおぎなおうとする時、それはもうじぶんの内部では愛が熟れ落ちようとしているということわりを、知子はいっこうに自覚しない>

最近「モンスター〇〇〇〇」みたいな言い方が巷にあふれてますけど、ほんとうの意味での「モンスター」はこういう人たちを言うのではないかと時々思うわけです。凡人が真似したら(近づいたら)間違いなく破滅に至る生き方。

どなたがおっしゃったのかちょっと記憶にないのですが、ある女性の作家さんが「私から小説をとったら、ただの不良女です」と。

もちろん不良でなく、良妻賢母の一方で芸術家でもあるという方もいらっしゃるわけですけど、どちらにしてもなにかギリギリのところを渡っておられることには変わりがないはず。

そういうことに対するある種の「畏れ」みたいなものを察知して、私、10代で音楽からも文学からも逃げ出した感があります。

 

・・・・・この夏コンクールなどをあれこれ聴きながら、つらつら「この先の覚悟は親子ともにあられますか?」と思うことでもありました。


連休残りあとわずか

2013年05月05日 08時02分03秒 | 見る・読む

気がついたらもう5月5日ですよ。連休残すところ今日入れてあと2日・・・明日6日は終日用事があるので、私ヒマなのは今日までということです。

以前は連休というと、たとえ直前であってもどこか行けるところを無理やり探し、必死で家族で遊びに行ったものですけど、今は「どこ行っても混んでるし」という理由の下、とくに遠出はいたしません。「どこ行っても混んでるし」というのは事実は事実ですけど、だからといって「混んでない時」にどこか行くわけでなし。つまり面倒くさくなっただけであります。要はやる気の問題(汗)。

こういうやる気のない中高年の生活に、受験生の息子はまだいいとしても、まだ小学生の娘を巻き込んでいいもんだろうか?と思ったりもするのですが、これがまた「今日はなにか用ある?」と朝きいて「特にない」と答えるとそのまま許される限り寝ているような子なので、ますますぐうたらな連休になっております。

そうはいってもいちおうはなにかしてきたはずなので、とりあえず思い出してみますか・・・・

4月28~29日 実家の整理&引っ越し荷物出し

30日       バイオリン合わせ

1日        午前連弾合わせ、昼から実家からの引っ越し荷物受取、 収納

2日        区民文化センターで、ショパン講座打ち合わせ

3日        映画鑑賞、本屋、家族で外食

4日        (母のうちの)収納家具を買いにいく 

・・・・とりあえずひとつくらいずつはなにかはやってますね、よかった(笑)。

3日の映画ですけど、ほんとは「愛~アモーレ」を見に行こうとしたのです。(休日とはいえ、これはもちろん私一人で、です)

ところが、行ってみたら満席。仕方なく(殴)、「リンカーン」を見たわけですが、これがなかなかでした。なかなかってアカデミー賞をすでにとっているので、なかなかなのは当たり前なのですけど、アメリカ人がリンカーンを映画にするのですから、プレッシャーものすごいぞ、変なものだったら許されんぞ・・・みたいな気迫にまずは圧倒されました。

内容は予習もなしに飛び込んだものとしては、特に前半、「えっと、だれが味方で誰が敵?」みたいなところからわからない。しかも例によって「南北戦争 1861~1865」という無味乾燥な知識しか持ち合わせていない私は、意義も複雑困難な状況もまったく理解しておらず、「これ、最後までちゃんと見られるんだろうか??」といささか心配でしたが、・・・・・大丈夫でした。

「リンカーン=奴隷解放宣言」とこれまた機械的に覚えていたわけですけど、それは政治的パフォーマンスとしてもまあ可能なことであるけれど、実際にはその後の「憲法13条改正」のほうがエライことで、これがなかったら、ただの打ち上げ花火だったかもしれないじゃん(汗)・・・・・ということを知ったわけですね。人種も複雑、利害も絡み合い、同じ政党のなかでも意見がいろいろだし、奴隷のほうにしても「解放は長年の悲願であるけれど、では解放されたらなにをして自活していけばいいのか」という感じで、この映画を見る限り、状況が整っているようには見えないのだけれど、そこで敢えて、水面下であんなこともこんなことも工作してでも改正を目指したのはなぜか・・・というわけです。

難しいことはともかく、「南北戦争1861~1865」「リンカーン 奴隷解放宣言」のわずか20数文字で私の頭にインプットされていた史実が、これだけのふくらみと現代にも通じる実感のようなものをもって上書きされたことは収穫でした。

歴史的な面にたとえついていけなくても、家族とのかかわり、人間としての苦悩も描かれてますので、そちらにも共感できます。

 

・・・・・・ところで、この日は映画館に1000円で入れました。私はてっきり「・・・きっとシニア(60歳以上)と認識されたに違いない」と思いこんでいたのですが、あとから家族に「レディスデーだったんじゃないの」と言われました(汗)。

 


生誕100年のルトスワフスキ

2013年04月05日 12時30分16秒 | 見る・読む

ちょっと必要があって、ポーランドの作曲家ルトスワフスキ(1913-1994)のことを調べています。

1913年生まれで今年生誕100年を迎えておりますので、もしかすると本年はいろいろと曲を聴く機会も増えるかもしれません。

ちなみにルトスワフスキのことをピアニストツィメルマンが語っている様子を記したサイトがありました。

こちらです。

ルトスワフスキについてツィメルマンが語る講演会 その1

ルトスワフスキについてツィメルマンが語る講演会  その2

とくに、「その2」では、ルトスワフスキのピアノコンチェルトを客席のお客さんをオケとピアノに見立てて、ツィメルマン自身の指揮で再現(?)してみるという面白い試みの記述があります。

さすがにピアノ協奏曲の動画はなさそうです・・というより、もしあっても貼るわけにいかないので悪しからず。