~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

今年弾いた曲(2013)

2013年12月31日 09時51分46秒 | コンサート(企画、協力、出演 含む)

今年も本日までとなりました。

受験生が一日中うちにおりますし、喪中ということもあり、明日から新年という実感もないのですが、

今年一年、たくさんの方に励まし助けていただき、本日を無事迎えることができたこと、心より感謝いたします。

自分の弾いた曲をずらずら並べるのはいい加減もうやめようと思ったのですが、このブログを開設した翌年(2006年)以降、12月31日の習慣でありまして、「どんな年だったっけ?」という振り返るとき、この一覧を見るだけでだいたいのことが思い出されるので、自分向けの記事ではありますが、今年も懲りずに残しておきたいと思います。今年前半は、実家の処分やいろいろな手続きに追われ、あまり練習もできませんでしたが、後半はほどよいペースで弾くことができました。

それではどうかみなさま、穏やかでよい年越しを~!

***************************************** 

〇2013年に弾いた曲

<5.26 弦でも鍵盤でももってこいコンサート @安芸区民ホール(友人たちとの身内コンサート)>

ドヴォルザーク: ピアノ五重奏曲第1楽章

モーツァルト: ヴァイオリンソナタK304全楽章(1&2)

ブルッフ: ヴァイオリン協奏曲第1番より第2楽章

 

<7.20 おんがくはじめてものがたり「モーツァルトと古典派」 @流川教会>

モーツァルト: アリア「恋とはどんなものかしら」(伴奏)

ハイドン: 「びっくりシンフォニー」より第2楽章(連弾)

ベートーヴェン: ピアノソナタ第1番第4楽章

モーツァルト: 交響曲第41番「ジュピター」より第4楽章(連弾)

 

<6.24、7.21、8.3 コンペティション>

グバイドゥーリナ: シャコンヌ

 

<9.8 弦楽器発表会>

プレヴァル: ソナタハ長調より第1楽章

パラディス: シチリエンヌ

サン=サーンス: 白鳥

グリーグ: チェロソナタイ短調より第2楽章

 

<9.23 チェロ発表会 >

グリーグ:チェロソナタイ短調より第1楽章

 

<10.14 娘のピアノ発表会>

ハリーポッターより「ヘドウィッグのテーマ」(連弾)

 

<11.30 ベートーヴェンのピアノソナタを弾く会>

ソナタ第5番

ソナタ第23番

 

〇演奏以外の企画・運営

1.25     松本和将ピアノリサイタル

3・25~29  室内楽セミナー

5.6&7.15 松本和将ショパンエチュード講座

11.22     松本和将&上里はな子デュオリサイタル

 

〇プログラム楽曲解説

5.6      菊地裕介&松元綾 ピアノデュオコンサート

11.19    イリヤ・ラシュコフスキーピアノリサイタル

******************************************* 

 

 


クリスチャン・ツィメルマン ピアノリサイタル

2013年12月27日 23時39分30秒 | ピアノ

ツィメルマンのピアノリサイタルに行ってまいりました。当初12月6日(金)に予定されていて、体調不良(腰痛)のために延期になっていたものです。

私は6日だと都合が悪かったのですが、27日なら行けそうということで、急遽行くことに。

会場は三原芸術文化センター ポポロホール。ここは、以前練習室を利用したことがあるのですが、ホールは初めて。ちょっと時間があったので駅から歩いていったのですが、高架下をまっすぐと言われたにもかかわらず、おきまりの迷子。・・・でもちゃんとたどり着きました。

なんとこういうお庭 ↓

そして「クロークをご利用ください」という声かけ。クロークのあるホールなんて、久しぶり過ぎます(涙)。

ツィメルマンを聴くのはこれで3回目ですが、毎回、立て看板・プログラム・場内巡回のプラカードで、「携帯電源オフ・補聴器の確認」「写真撮影・録音の禁止」の注意を喚起されます。本日はまた開演前に<本人からのメッセージ>ということで、「無断録音をyoutubeにアップされ、現在訴訟を起こしている。本日は会場のみなさんの良識を信じております」という内容のアナウンスがありました。「ライブというのは、はかないものではあるけれども、その時間の演奏者と聴衆の強い結びつきあって成り立つものだ」という主張には全面的に賛同します。もとよりレコーダー持ち歩いておりませんし。

ポポロホールは 「1階853席、2階356席の全1,209席のホール。音響効果に優れたシューボックス(直方体)型と客席から舞台を見やすい囲み型の融合により、本格的な芸術空間を実現」というホールだそうで、椅子には木が使用されており、ウッディな印象。過去2回聴いたホールもそれぞれがそういう雰囲気の空間でした。ピアノも会場も厳選しておられるのだろうな、と思います。

そういえば、前回倉敷で聴いたときは、座面が斜め(お腹側が低い)になっているような特殊な椅子を使用されてましたが、今回は通常型のベンチ椅子でした。

プログラムはベートーヴェンの後期ソナタ、30番、31番、32番。

31番と32番の間に休憩があったにもかかわらず、ひとつづきのものとして記憶に残りました。ツィメルマンの弱音の美しさ多彩さは前回倉敷でショパンプログラムを聴いたときに非常に印象的だったのですが、今回はたとえば、30番のバリエーションのある部分、31番のフーガの始まりの音など、・・・・どこから音が鳴っているかというと、聴いている自分のなかからにじみ出てきているのではないか?と錯覚するような、顕在と潜在の意識の境目に共鳴するような不思議な感覚でした。

その感覚によって、自分のなかのただならぬものが呼び覚まされるような気はするのですが、でもそれは不愉快な感じではなく、あくまでもどこまで、穏やかでいいものである・・・という幸せな反応でした。

たしかに、こういうある種の「共鳴」みたいなものはライブでないとありえないことで、それは演奏者と聴衆がその場で一緒に作りあげていくものであると思います。だとすると、勝手に録音をされることは、演奏者の意図に背くものであることは容易に想像がつきます。

正直なことをいうと、もともとは私とくにファンというわけでもなかったのですが、回を重ねるごとに、どんどん引き込まれてしまってます。どうも前回も「行くのよそうか」と迷ったあげくに行ったようですし、今回も延期になったためにたまたま行けた、ということで、なにかのお導きでこういうことになったようです。

年末にまたひとつ不思議な感覚を得て、いい年越しができそうです。

 <追記>これまでとひとつ変わったことがありました。ツィメルマンが、横長に製本した楽譜を自らめくりながら弾いていたことです。譜面台は寝た角度に近いくらい低く、またまったく気にならないタイミングでスマートにめくっていたので、楽譜を見ながら(というより置いて)弾いていたことすら、忘れておりました。


クリスマスチャペルコンサート

2013年12月22日 13時53分53秒 | 室内楽

遅くなりましたが、19日(木)のコンサートの感想をば。

流川教会、なにかと今年ご縁があるのですが、今回は呉の室内楽セミナーの講師である下田望さんとそのお友達の寺下真理子さん、そして毎度お馴染み(?)のチェロのマーティン先生ご出演ということで楽しみにしておりました。

週の後半にかけて急に気温が下がり、天井の高い礼拝堂でのコンサートはどうなるんだろうか?との心配も。客席はエアコンのほか床暖房もあり、寒さは感じなかったのですが、ステージはそうはいかなかったようで、前半は1台だったヒーターが後半は2台になってました。

ことに女性の服装は露出が多いので、こういうときは、セーターでもなんでもお召しになってもいいんじゃないかと・・と思いたいですが、そうもいきませんよね。いや、ほんとにそうまでして着ていただいたドレス、お二人共すごく素敵、マーティン先生もびしっと決まったスーツ姿でいらっしゃいました。

****************************

2013年12月19日(木)18:45開演 日本基督教団流川教会 礼拝堂

ヴァイオリン/寺下真理子   ピアノ/下田望   チェロ/マーティン・スタンツェライト

1.テンポ・ディ・メヌエット(プニャーニの様式による)・・・・クライスラー

2.ベルガマスク組曲より「月の光」・・・・・・・・・・・・・・・・・ドビュッシー

3.ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番 イ長調Op.13・・・・・・・・フォーレ

                    ♪休憩♪

4.スケルツオ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブラームス

5.ピアノ三重奏曲第1番・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブラームス

(アンコール:クリスマス曲)

*****************************

最後のピアノトリオをのぞいて、あとは全部ピアノ&ヴァイオリン。

「お、月の光!」と当然ピアノソロを期待しておりましたら、あっけなくすかされました(笑)。これはドビュッシー自身の編曲なんでしょうか??耳新しい響きで聴かせていただきました。

前半のあとの2曲は、私なじみがないうえ、予習なしで伺い・・・・すみません。

後半の1曲目、ブラームスのスケルツオってなんだろう??って思ってたんですが、「F.A.E.ソナタ」の第3楽章の例のあれだったんですね。これは4楽章からなるソナタで、1楽章ずつ作曲家が違うんです(2と4はシューマンだったかと)。3楽章は単独でわりに演奏される機会が多いようですが、なかなか聴く機会がないので今回聴けてよかったです。いい曲でした。

ブラームスのピアノトリオの1番は、お馴染み~と思っていたのですが、けっこうわかってなかったことが判明(恥)。いくら弾いたことないとはいえ、何回も聴いてるだろうに・・・(汗)。終楽章は実はほとんど記憶にありませんでした。すみません、顔洗って出直してきます。

ここのピアノは、7月に自分が本番やったときに、どうにも慣れなくてひーひー言いながら弾いたんですが、気温湿度またお客さんの入りによって、すごく変わってしまったりします。私は最後列の、頭上にひさしのある席にいたせいか、ちょっとピアノの音が届きにくかったのですが、席によってもまたこれは相当違うので、実際どうだったのかははっきりとはわかりません。弦楽器の音はよく響くし飛んでいきやすい会場です。

トリオは初めての組み合わせときいていますが、伸びやかなヴァイオリン、和声の構成・進行を掌握しているチェロ、そしてピアノ・・・望さんは伴奏のお仕事がとても多い方と伺っておりますが、曲中の伴奏に回ったときのセンスに驚愕いたしました。私、マーティン先生の演奏は友人のレッスンの付き合いというか付き添いで身近で存じあげているのですが、今回にあたってはたぶん数回の合わせと思いますけど、「そこのニュアンス、先に拾えちゃうんだ!さすが~」というところが何回もありました。

最後まで楽しく聴かせていただき、ありがとうございました。


片付けと8周年

2013年12月18日 12時16分08秒 | 雑感

毎日、片付けばかりやってクサってます。

一昨年昨年と、親の容態が不安だったこともあり、面倒なことになりそうなエリアには極力手を出さずにきたのですが、それがアダとなり、見ないふりをしてきたところを開けるたびに、言いようのない衝撃と徒労感に襲われております。

ええもう全然きれいになんかなりゃしません。先日は数枚のスクール水着が出てきまして、これが小学校女子用なんですが、そのうちの1枚がバスト86~90。ふむ、誰からもらったものであろう??小学生用にしてはなかなかの体格。娘はもはやワンピースの水着に戻る気はなく(昨年からセパレートにしてます)、どなたかに差し上げるあてもない。というわけで、いつか私が着るかも・・・・という望みのもとに保存(・・・なぜ捨てん)。

一昨日は、シンクの下の引き出しを整理してましたら、ポン酢しょうゆ6本が出土。幸い賞味期限は過ぎてませんでしたが、どんだけ鍋するつもり??。ほかの調味料も入れて未開封の瓶ものが計26本。開け閉めがいちいち重かったはずです。

片付けの間、マスクしてるんですが、当然食事のときは外す。外すんですが、あるときもう一枚ついてる。無意識に重ねマスクしてたようなんですね。道理でだんだん耳が痛くなってきていたわけ。もうそんなことばっかりです。やる気だそうとかけてたBGMは、やる気が弾く気にかわってしまい、いつのまにか楽譜注文してるし。

そして、ここ数日でわかったこと・・・・うちは、保冷剤と紙袋とビニール袋で占められている(汗)。もらわなきゃいいのに、もらったら捨てればいいのに・・というものを「とりあえず」で置いといた結果、人間の居場所を侵食してました。

ところで話は変わりますが、このブログを開設したのは2005年12月4日です。おかげさまで丸8年が過ぎました。

今となってはとても不思議なことなのですが、同時に設定したHP(今となってはブログの単なるカバーでしかありません)、「ピアノ&室内楽を愛する大人のサロン」がサブタイトルなんです。当時はまだ室内楽はやったことなかったし(やろうとは思っていた)、ピアノもやりたいことがよくわからなくなって、誰にも習っていなかった時期。
それがなぜか、今は室内楽セミナーの事務局をやっているという(驚)。それも、だいぶ以前にそういうセミナーの存在を知ったときに「こういうのって、どういう人がどうやって運営しているんだろう??」とおよそ自分とはかけ離れた世界の話として興味を持っていたのに、なぜかいつのまにか自分が関わっているという・・・。人生、なにが起こるかわからないです、ほんとに。

「第2回 カンマームジークアカデミーin呉」のエントリー期間は12月1日~15日で、すでに受付終了いたしました。多数のエントリーをいただき、来年3月がとても楽しみです!


寒い一日~~プロミシングコンサートのことなど

2013年12月12日 23時35分00秒 | 交響曲・管弦楽曲等

今日は寒かった~。予報では最高気温9℃とか出てましたが、実際どうだったんでしょうか?

ここのところ日没が早いので、娘の習い事の送り迎えをせねばならず、免許を持たない私は徒歩で往復してます。急な坂を日に2往復くらいが通常です。以前は坂の途中で一息いれてましたが、最近は一気に登れるようになり、所要時間も短くなってきた。・・・で、よしっと思って体重を測ったら、けっこう増えてた。なぜだ、なぜなんだ?!・・・あやうく体重計に蹴り入れるとこでした。

さて今日は、午前中友人宅で連弾のパート決め。10数分の曲を1回あらかじめ予定していたパートで通してみて、じゃあ逆やってみようかとファーストとセカンド入れ替えてやってみたんですが、なんか全然雰囲気違うんですね。当たり前といえばあたりまえですけど。 ずっと逆のほうがいいような気がして、また弾きやすいような気がして、結局練習パート入れ替えです。彼女とは以前も組んだことがありますが、曲によってパートを替えていて、いまだに実はどちらが向いているのかよくわかりません。

昼は、別の友人と会い、仕上げ練習を聴かせてもらいました。この友人とはもうかれこれ10年のおつきあいです。お互いずーっと聴き合ってきてまして、それぞれの環境の変化もピアノについてのあれこれも知ってます。そりゃお互いうまくなりたいし、うまくなったほうがいいけれど、今まで50年くらいの人生の直近の10年間を身近に聴きあってきた仲間がいるというのは、それだけでありがたいことです。

そしていったんうちに帰り、それこそ娘の送り迎えをし、夕食の準備をしてから、・・・・出かけました。

プロミシングコンサート。これは地元の期待の新人が広響と共演するというもの。

プログラム~~~~~~~~~~~~~

鴨田友梨香 シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調

谷脇友里恵 ボッテジーニ:コントラバス協奏曲 第2番ロ短調

井上裕香   ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調

<指揮>鈴木織衛  <管弦楽>広島交響楽団

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

9月のリサイタルで、「語り」のシューマンを聴かせてくれた鴨田さんが、コンチェルトをどう弾かれるのかとても興味がありました。ひとりがたりのような独奏とはまた違うはず、と。

最初のうちこそ、緊張もあってか、ちょっと硬めの音もあったように思いますが、途中、とくに変イ長調のアンダンテ・エスプレッシーボのあたりにくると、ピアノもよく鳴り、音色も豊か。 同じメロディーの掛け合いのところは、先行の管楽器や弦楽器のニュアンスをよく汲み、あるときは生き生きと、あるときはしっとりと対話されてました。リサイタルのときの「語り」はひとりがたりのようなものが多かったのですが、コンチェルトにおいては他楽器との対話部分もあるわけで、彼女の「語り」の世界がいっそう広がったという印象を受けました。

第2楽章も引き続き対話もあり、表情もさらに濃やか。第3楽章は動きもオーケストラとシンクロして、生き生きと喜びを歌い語っていたようでした。

彼女は「超絶技巧の持ち主でなんでもすぐ弾けちゃう」というタイプではないと思いますが、やりたいこと、伝えたいことをしっかり持っていて、かつ真摯に音楽に向きあっていることに好感が持てます。これからもずっと演奏を聴き続けていきたい方のひとり。

 

コントラバスについては、曲も楽器も不勉強ゆえによくわからないのですが、ポジションの移動域の非常に広い楽器で、ソリストを務められるのは大変なことなんだろうな・・と思いました。とても美しいドレスであの大きな楽器を持って登場されたときのインパクトは絶大でした。大きい楽器ゆえのご苦労はこれからもあると思いますが、ぜひソロでの活動もお続けください。

ラヴェルの方も素晴らしかったです。まずは安定感が抜群で、聴いてるほうにもなんの不安もない。音は伸びのある美しい音で耳を惹きつける力がある、そして総じて巧い。新人というより、それなりに経験のあるピアニストという感じを受けました。この方のリサイタルはまだ伺ったことがないので、いつか聴かせていただいきたいな・・と思いました。

コンチェルトを聴く機会というのは、オーケストラの公演でプロの演奏を聴く以外はほとんどありません。まして弾く機会はもっと少ないです。私がコンチェルトを体験するということは終生ないと思われるので、経験のないところから感想も言いにくいのですが、今日のお三方はオーケストラに負けず、といって勝手というわけでもなく、バランスと協調のある、満足度の高い演奏であったと思います。

これからも研鑽を積まれて、すばらしい演奏家になられることを願ってやみません。

 


ステップの二日間

2013年12月08日 23時46分46秒 | コンサート(企画、協力、出演 含む)

この土日、ステップ三昧でした。

ステップといってもおわかりにならない方も多いと思いますので、ちょっとご説明。全国的なピアノ指導者の組織が開催している、アドバイスつきの公開ステージということで、全国各地でけっこう頻繁に開かれてます。

今回は私は弾いてないです。今回は、というより、だいぶ以前よりステップにはご無沙汰で、コンペ一本になってからけっこう経ちます。なのに二日もうろうろしているもので、「あ、出られるんですか?」「生徒さんが出られてる?」などなどお声かけいただきました(汗)。

もともと本日は、チェンバロ体験のアシスタント(お部屋への誘導係)でお手伝いに入ることが決まっていたのですが、知り合いがたくさんでるのは昨日の方。

二日間も行くかどうしようか・・とさんざん迷った末、昨日午後「えいっ」と行ってきました。

行ってよかったです、ほんとに。小さい頃から知ってる子たちが高校生、大学生になってまして、彼女らがそれはもう立派な演奏を聴かせてくれて、感無量。あと、趣味でピアノをやっている友人たちが何人か。合わせると10名以上の知り合いが弾きました。

このステップは、出演者にお手紙を書いて渡せる(渡してくれる)システムがあるのですが、それはたぶん本来出演者同士の交流のためなんだと思います。ただ単に聴きに来たものが書いていいのかどうかわかりませんでしたが、9通ほど、書かせていただきました。内容は知り合い度の深さ、曲によっていろいろですが・・。といっても、あくまでも素人の「感想」であって、それ以上のものではありません。

二人だけ、過去にまったく接点がなく、初めて聴いた方にもお手紙を書きました。見ず知らずの方にどうしようかな・・と思ったのですが、聴いていてプラスの感想ワードが次々と湧いてくる方には、できれば率直にお伝えしたい~と以前より思っておりますので、不躾ながら書かせていただきました。今日、ある先生よりお電話いただいて、そのうちのおひとりが生徒さんであることを知ってびっくりした次第です。かえって恐縮です。ありがとうございました。

 

今日は、朝から、チェンバロ体験の方がたのご案内をさせていただきました。今回のチェンバロ体験は昨日と合わせて、なんと25人の参加。本番前に別室で、チェンバロの構造・特色・弾き方を担当のO先生が指導されるのですが、私、そのお部屋とホールの往復道案内。

私ここ1年半以上、チェンバロさぼってますけど、以前は月1回そのO先生のところに通ってましたので、それもあってのお手伝いです。

あまりにもご無沙汰しているので、自分で「もう弾き方忘れてしまったのではないか?」と思っていたのですが、みなさんの演奏を聴いていて、「あ、そこはチェンバロではそうは弾かないかも」と思う箇所が多々あり、それを先生が指摘されているのをみて、「よかった~、どうやらちょっとは覚えているのかも」とほっとしました。

私は2007年に、生まれて初めてチェンバロをこのステップで弾いたのですが、二段鍵盤だし、白黒鍵盤が逆だし、鍵盤の幅が狭いし、タッチが全然違うし、で非常に弾き辛かったのを覚えています。そしてすぐにはとてもとても思うようにはならなかった。でも、今日のお子さんたちは、2回別室でリハーサルして、3回目の本番ではかなり自由になっていて、若いって柔軟だなあ~うらやましい・・・・と思いました。

同じ曲をチェンバロとピアノで弾いた方、チェンバロでバロックを、ピアノで違う期のものを弾かれた方、チェンバロのみを弾かれた方、・・・がおられましたけど、それぞれのご感想がおありになったと思います。聴く方もそれぞれを楽しく聴かせていただきました。

個人的には、習い始めの頃は、チェンバロもピアノもあまり区別がなくて、ふたつの楽器を続けて弾いてもそこまで抵抗はなかったのですが、今では、弾き方が全然違うことを思い知りましたので、チェンバロの本番があるときは、その前1週間くらいはピアノには触れないという感じです。トシのせいもあり、切り替えがすぐにはできません。そうなると、マイ楽器を持たないこともあり、なかなか両方をやることが難しくなってきました。・・・・というほど両方やってなかったのですが、やっぱり楽器がないのは厳しいです。といって、一段鍵盤の小型のものでもそれなりのお値段しますし、置く場所もないですし・・・・。

でも、今日一日聴き続けてましたら、ああ、やっぱり弾きたいなあ~と思いましたね。今後どうするかはまたゆっくり考えてみます。

 


バナナ&クッキー

2013年12月03日 21時05分23秒 | 雑感

ちょっとヒマになりました(笑)。

今年は喪中で、すでに喪中はがきを出し終えましたし、12月はもう本番はないですし(というより今年はあえて空けました)、お歳暮もすんだし、・・ということはつまり、片付け&掃除せ~よっ、ということでございます。

はァ~・・一番苦手なものが残った。

今年前半は父が亡くなってからも、後片付けその他のために、鹿児島にしょっちゅうしょっちゅう帰ってましたし、その後も事務的なことがだらだらと続き、ここで一気に終わった感じです。でも、油断すると風邪とかひいて受験生にうつしそうなので、それはそれで用心。

 

それはともかくとして、土曜日の話です。

土曜日のベートーヴェンの会のときのことですけど、いちおうスタッフとして、楽屋にお茶とかインスタントのコーヒーとか紅茶、ちょっとつまめるお菓子とかバナナとか用意しておいたんですね。なにしろ朝9時から18時過ぎまでですから。
ただ朝は、バタバタと出てきたのでろくに食べてきてないですし、昼は私とNさんとH先生は会場から離れるわけにいかないので、お昼もお弁当を買って・・というわけ。

といっても、お昼も、午後からの方の更衣室のご案内とかありますから、小さいお弁当半分くらい食べましたかね・・という程度。私は別に本番前食べられないというタイプではないので、緊張してたから食べなかったというわけではないです。

で、15時くらいにソナタ5番を弾いて、だいたい1時間おいて23番を弾くことになってたのですけど、私の前の11番と12番が終わった時点で、時間は5分押し。なので、本来ならば、休憩カットで23番を弾くべきだったのかもしれないのですが、

ここで、すでにエネルギーが底をついてまして、しかも相当眠い。演奏直前に眠いのはよくあることなんですけど、どう考えても、今回の場合あきらかに低血糖状態。・・・司会に頼んで、5分休憩を入れてもらいました。

そしてこの間に、バナナ1本とチョコレートクッキーを食べ、お茶で流し込んで、仕上げにトイレにまで入って、5分休憩終了。

おかげさまで、なんとか途中で行き倒れにならずに、最後までたどり着けました。

逆にいうと、バナナ1本とクッキー2枚で「熱情」はなんとか弾けるってことですかね?それ以上はカロリーオーバーだという。

これからの参考にせねば(笑)。