~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

10月も終わり

2011年10月31日 23時57分25秒 | 雑感

なんと10月31日になってしまいました。

ハロウィンですね♪

娘が昨夜「魔女になれない・・・」とブツブツ言っていたのを思い出し、街に出たついでに、100円ショップで魔女のとんがり帽子を買って帰りました。

夕方ごろまで、ランタンを作ったり(お菓子の入っていたカボチャ型の入れ物に、小さな懐中電灯をセット)、黒いドレスを着てみたりして、いろいろ遊んでおりましたが、

日が暮れたとたんに、なんとその格好で同じマンションの同級生宅(といってもこれまで一度も遊びに行ったことはありません)に出かけ、<Trick or treat>をやってきたもよう。

うちではとくに行事として認定してはいないのですが(笑)、ひとりだけ異様な盛り上がりようです。

 

ハロウィンで思い出すのは、息子が以前通っていた英語教室の先生のこと。

スティーヴといいましたが、彼は1年をハロウィンにかけているといっても過言ではなく、10月になると、

教室中に紙で切ったガイコツをぶらさげ、

だんだんとハロウィングッズを増やしていき、

イベントの日は一室を真っ暗にして、お化け屋敷にしていました。

それも毎年毎年趣向をこらすものだから、3~5歳の子の中には大泣きする子もあり。

だからといって、翌年も手をゆるめる気配はなく、いやむしろエスカレートしてました。

で、11月になると、なんだかガクーとして、「また来年ね~」みたいになるのが常でした。

・・・・・・クリスマスはどうした?(笑)

彼は(当時すでに40代後半~50歳前後だったと思われます)、その後おうちの都合で、奥さんとアメリカに帰ってしまいましたが、

あのままこちらにいらしたなら、息子はもちろん、娘もお世話になっていたことでしょう。

英語ができるようになるとかなんとかいう以前に、とにかく、子どもにとって「大好きなガイジンさん」でした。

 

さて、私のほうは、

<土曜日>朝・・・・地域の音楽交換会を見にいき、

        昼・・・・娘を眼科につれていき(視力検査)、帰りにリサイクルショップでCDと本を買い、

        夜・・・「井上二葉リサイタル」を聴いてまいりました。

井上二葉先生(私自身はお会いしたこともないですので、先生とおよびするのはふさわしくないのですが、周囲の方がみなそう呼ばれるので、ほかの敬称がつけにくく・・・)のリサイタルには、初めて伺ったのですが、

お年を伝えきいていても、とてもその年齢とは思えないくらいの姿勢のよさ、エレガントさ、そして音楽の濃さで、非常に感銘を受けて帰宅いたしました。またあらためて書く機会を持ちたいと思います。

夜中は中古ショップで買った「図解 宗教」を熟読。

 

<日曜日>・・・ほぼ終日、洗濯と片付け。ピアノ部屋に新たに棚を入れましたので、部屋中のものを整理。

ピアノそのものは移動させなかったので、部屋の隅に置いた棚に行くには、ピアノの下を往復せねばならず・・・ということは、すべて膝移動で、今日はさすがに痛かったですねえ。少なくとも数時間は膝歩行していたわけなので(泣)。

今日も夕方から夜にかけて、模様替えの仕上げ。

これだけやっても、そのうち楽譜や書籍、あと娘の絵や工作(展覧会にだしたあとのものはここにしまってます)でまたまたあふれかえるのでしょうけど、

とりあえず今は、引っ越してきて以来、この部屋が最も広くなった状態です。今、PC持ち込んでくつろいでいるくらいですから(笑)。

 

ああ、今年もあと2か月ですか~。

なんだか、8月の冷蔵庫ダウン事件以来、片付けばかりやっているような気がしますが、やってもやっても・・・・・(汗)。

模様変え中はピアノになんか寄れないくらい散らかってましたので、弾いてるわけもないし・・・・。

明日から弾きます(笑)。    

 


もしやクシャーナ朝の?

2011年10月28日 23時01分58秒 | 雑感

ここ数日、仏教づいており、

テレビで法然と親鸞の番組を見たり、鎌倉新仏教や旧仏教を調べたりしてました。

そのうち動画検索までして、

youtubeで「東京ボーズコレクション」(初回は2007年だそうで、各宗派の御坊さんが出られてます)を視聴し、

同じくyoutubeで護摩供養や般若心経の動画を見たり。

だんだん遡って、

wikiでアショカ(アショーカ)王とか、カニシカ(カ二シュカ)王を調べておりましたら、

なんとFacebookにカ二シュカ王さんが(汗)。

私自身はFacebookには入ってませんけど、お友達になれるもんなら・・・・って思わないですね(笑)。

そうなのか・・・そういう人も入っているのかと思って、

フレデリック・ショパンさんを検索してみたら、・・・いらっしゃいました。

 

日蓮さんとか親鸞さんとかもいらっしゃるのかしらん?

(ちなみに、私も主人も仏教にはまったく関わりがありません)


一気にガタが・・・・

2011年10月27日 20時24分10秒 | 雑感

タイトル見て期待された方ごめんなさい。ガタがきたのは、私ではありません(笑)。

 

今年は、個人的に言うと、「家電買い替えの年」でした。

1月の私のPCに始まり、旦那、息子のPC、

プリンター、エアコン(リビング用の大きいやつ・・・涙)、

こちらに越してきて11年目ということもあるのでしょうけど、

ほんとにどいつもこいつもダメになりました。

PC以外は、10年超えでだいたい覚悟していた展開ですけど、

さすがにこういっぺんにきては家電貧乏といいますか・・・・「夏休みはエアコン買って旅行は我慢」

と過ごした8月28日、・・・・なんと今度は冷蔵庫がダウン。

冷蔵庫も10年以上たちますから、あきらめたのと真夏の待ったなしで即買い。

 

もう買わんぞ・・・・・と思っていたこの秋。

また来ました。

 

先日めずらしく掃除機をかけていたなら、

「アチッ」と手を放してしまうくらい熱を持っていて、しかもけっこう焦げ臭い。

焦げ臭いのは前からでしたけど(殴)、ここまで家電が熱くなることあるんだ~と感心するくらい熱い。

スティックタイプの掃除機というんですか、モーターが手元にある形状で、そう馬力のあるやつではありません。

これまた10数年たってまして、さすがに使う気がなくなりました。

もともと掃除機は好きではなくて、畳かカーペットのところしか使わないのですけど(以前は茶殻まいて箒で掃いてました)、

無いとやはり不便ですので、しぶしぶ買うことに。

 

ついでに・・・というわけでもないのですけど、

もうひとつダメになりかけた家電を思い出しました。

これまた使用頻度の低い、固定電話。

今やメールと携帯電話の普及で、固定電話は1週間に何回かけるか・・という程度なのですけど、

なぜか子機の「0」のボタンが下りない。

電話番号は「0」から始まるのに、そのゼロが押せない(汗)。必死で押すこと数回、数打ちゃ当たる、というわけでもないでしょうけど、1回くらいはなんとかなる。

ファックスはプリンターに接続しているので、ファックス機能なくてもいいのですけど、

固定電話そのものが無いとなんとなく不便。料金も1000円台ですし。

 

というわけで、今日、掃除機と電話機を買ってまいりました。

電話機・・・・・ちっちゃくて軽い(笑)。親機もおもちゃみたいです。

掃除機・・・・・熱くなくて物足りませんけど、これがたぶん普通なんでしょう。

 

残るは洗濯機とピアノの部屋のエアコン。

頼むから今年はもう勘弁してくれ~(泣)。 


暑かったり寒かったり

2011年10月26日 18時19分05秒 | 雑感

今年はほんとにいろいろなことがありすぎて、

天災、人災、

経済・政治の混迷、

あと約2か月で今年も終わるというのに、

毎日毎日これでもかというくらいに国内外の、禍々しいニュースが飛び込んできます。

個人的に「厄年?」みたい年はまれにあるにしても、

「世界的に厄年なんじゃないか?」という年は、物心ついてから初めてと言ってもいいです。

・・・・・大変だ・・・・・

 

さて、天災が多いことと関係あるのかないのかわかりませんけど、

ここのところ、真夏のように暑いかと思うと、真冬にように寒い、という日が交替でやってきて、

ずっとうちにいればそうでもないですけど、

ほぼ毎日出かけていて、しかも外を歩く時間がかなり長い私は、

いったいどんな格好をして出れば???と外出前に悩みます。

気温は低くても陽射しがそれなりにある時もありますし、風が強いときもありますし、

何を着るのがいいのかとっさに判断しかねます。

ところがうちの娘・・・・・・、真夏とほぼ変わらない。

上着を一枚持っていくときもあるにはありますけど、学校への往復で着ていることはあまりありません。

昨日はかなり寒かったのに(コートのひとつも着たいような時間帯もありました)、

真夏に着る、ペラペラの木綿のワンピースを、しかも素肌に着ていて

もう見ただけで寒そうなのに、それでケローーっとしてました。

そのうちに風邪ひいて「それみたことか」となると思いますけど、

朝の7時20分くらいにその格好で北側の玄関から、ターッと出ていくのは、

なかなかあっぱれでもあります。・・・・しかも素足。

 

親としてはですね、

「あそこのお母さんは、衣更えもしてやらないで、子どもは夏の服のままで・・・・かわいそうに」

と思われやしないか、どうかするとこのご時世、ネグレクトと通報されやしないか、とドキドキなんですけど、

「長袖でいいのがないっ」と言って、こういう格好をするので如何ともしがたいです。

「いいのがない」というのは、「どれもどれも気に入らない」ということで、

じゃあなにがいいのかというと、・・・・「夏の服がいい」わけで(汗)。

 

・・・・う~ん、もうブルブルするくらい寒くなったらさすがに着ていくでしょう。

着るものや体調管理も一人でできるようにしてくれ~!人としての生活の基本だ(笑)。


えっ、これって??

2011年10月25日 00時06分56秒 | その他音楽

びっくりしたんですけどね・・・・

この動画 http://www.youtube.com/watch?v=bn2ZbOj-71A

知ってる曲っていうか・・・・・・私の曲じゃん(汗)。

著作権については私はなにも言えない立場ですので(というより、自分も演奏する際は払わないといけない・・らしい)、Upしていただいても全然私はかまわないのですけど、

(いやむしろどんどんやっていただきたいのですけど・・・笑)、

他人が弾いているのを動画で見るというのもちょっと妙な感じです。

大人になってから、「あ、某グレードの曲集にありましたね!子どものとき弾きましたよ~」とおっしゃってくださった方複数とお会いしたことはありますけど、

ほんとに子どもが(しかもわが子とだいたい同年齢)弾いているのを見るのは初めて。

昨年の録画みたいですけど、楽譜まだ売ってるんでしょうか?・・・・・・35年前の曲ですけど。

ちなみに私自身は、プレスト・アジタートで弾き飛ばしてました、この曲(笑)。

 

ちなみのこの曲は<組曲「少女のスケッチ」>のなかの4曲目です。

1.光と葉

2.ひとり浜辺で

3.牧場

4.揺れ動く心

でワンセット。たぶん今は市販されてないはず・・・

どこかで見かけた方は教えてください(笑)。


祝 入賞

2011年10月24日 17時52分04秒 | 雑感

学生音楽コンクール大阪本選で

 

ピアノ部門:小学生 3位

ピアノ部門:中学生 1&2位

ヴァイオリン部門:中学生 2位

に広島の方が入賞されました。

 

年配の方には「毎コン」の方がピンとこられるかもしれませんけど、

一番老舗でかつ最難関のコンクールといわれてます。

さらに全国へ進まれる方、がんばってくださいませ。

 

どのお子さんももちろん名前は存じ上げておりますし、4人のうちの3人の方とはお話したことがあるので、とても親近感がわきます。

 

ピアノ部門小学校3位のMちゃんは、今年に入ってからなにかとご縁があり、小柄ながらダイナミックかつ繊細な持ち味が魅力。今後をとても楽しみにしているピアニストのひとりです。

ピアノ部門中学1位のKちゃんは、小学校2年の時にお話して以来、ずっと応援してるのですが、

今月10日にばったり某駅でお母さん&Kちゃんにお会いして、ちょっとご挨拶。

すっかりこのコンクールことを忘れていて、お別れしてから「あああっ・・・」と思ったことでした。

 

ヴァイオリンの方は、3年前某コンクールで、私が伴奏したひとつ前で弾かれていて、

それはもうすばらしいのなんの・・・・

その後2回ほどお会いする機会がありましたので、思わずお声をかけてしまったのでした。

 

ちなみにピアノ部門の3人、みな師事しておられる先生が違うのですよね。

先生の層も厚い・・・(驚)。


リストの夕べ

2011年10月24日 16時57分44秒 | ピアノ

日記の順番が前後しますが、

昨日は昼間、同じ校区の団地のお祭りに行き(息子の所属する部活の出番があったため)、

夕方から夜にかけて、楽器店でのコンサートを聴いてきました。

 

コンサートは参加型のもので「~ベーゼンドルファーで奏でる~  リストの夕べ」でした。

<プログラム>***********************************

 1.愛の夢 第3番

 2.3つの演奏会用練習曲より 第2番「軽やかさ」

 3.2つの演奏会用練習曲より 第1番「森のささやき」

 4.プレリュードとフーガ(バッハ=リスト)

 5.献呈(シューマン=リスト)

 6.リゴレットパラフレーズ(ヴェルディ=リスト)

 7.愛の夢 第3番

 8.巡礼の年より  第1年「泉のほとりで」

             第3年「エステ荘の噴水」

 9.ハンガリー狂詩曲 第12番

10.スペイン狂詩曲 

***************************************************

 

ひとり高校生がいましたが、あとは全員大人、それも先生方でした。

監修が「ベートーヴェンを弾く会」のH先生ということもあり、半分の演奏者がベートーヴェンの会でおなじみの方。

ここ4年ほどご一緒しておりますが、当然のことながらベートーヴェン以外を弾かれたところを拝見したのは初めてですので、とても新鮮でした。

H先生ご自身が「自分はロマン派はあまり好きではない」と会の中でも何回もおっしゃるくらいなので、

「H先生がリスト?!」という点でも、「これはもう聴きにいかねば」と駆けつけました(笑)。

好きではない・・・と言われてましたけど、ブレンデルの言葉(・・・おっしゃった文言を失念してしまいました)に触発されて、「今回リストを弾く」と決められたそうで、

リストの伝記や聖書を読み込んでこられ、それぞれの曲の演奏の前後に詳しい解説をされました。

私は、これらの曲を聴くのはもちろん初めてではありませんでしたが、弾いたことはなく(・・恥)、

背景にもほぼ無知でしたので、とても勉強になりました。

 

私より20数歳年上の方も暗譜で「プレリュードとフーガ」を弾かれました。

みなさん指導というお仕事のかたわら、大曲を準備されほんとうに頭が下がります。

同門でもないベテランの先生方同士が、こうして弾かれるというのは、かなりのプレッシャーだと思うのですが、「弾きたい・楽しみたい」という気持ちがこちらまで伝わってきて、素敵な夕べでした。

 

今回私は、もともと別の用事が入っていてエントリーしていなかったのですが、

たまたまぽっかり空きましたので、聴き手として参加いたしました。

 

H先生に「そういうときのために、なにか1曲用意しておくのよ~!」と言われてしまいましたが・・・(汗)。


ランチの週

2011年10月22日 19時46分04秒 | 雑感

今週はとくに予定はないような気がしていたのですけど、

気が付いたら、4日連続、友人知人とランチしてました。

 

19日(水):チラシやチケットの振り分け作業のため、Sさんがサンドイッチ持参で来訪。

20日(木):友人と選曲の相談をかねて外で食事。

21日(金):(昨日とは別の)友人が大量の伴奏譜とお好み焼き持参で来訪。

22日(土):つまり本日ですが、息子の学校の新地区会高1メンバーでの食事会。

 

今日の予定以外は、ほぼ急きょ決まったことですので、まさかこんな週になるとは・・・です(笑)。

今日のランチ会は来年幹部学年となる私たちが、親睦のために集まったわけですが、

来年度からの新地区会というのは、実は小学校校区と同じなので、同じT小学校卒の方と、校区は同じだけれど、ほかの小学校に通っていた計10名が集まりました。

校区は同じと言え、私はこれまで地区会に全然出ていないですし、ほかのかたとは住んでいる場所がひとり離れているため、最初は誰となにを話したもんか・・・・という感じもありましたけど、

学校の先生や子どものこと、それぞれが熱中していることや、いろいろな仕事の話を伺ったり話したりしているうちに、・・・・なんと5時。始まったのは1時でしたから、4時間もおばちゃんたちはしゃべり倒したわけですね、おそるべし(汗)。

今年からは、「息子の学校のことにもなるべく関わっていこう」と私決めたところでありまして、

というのは、趣味のことであれば、やめない限りはおつきあいというのは続いていきますし、それなりに広がっていくものですけど、

学校関係のことは在籍しているうちにつながりを作らないと、卒業してからではもはや遅い。

人付き合いにはいいこともあれば、若干面倒な部分もあるわけですけれど、

たとえ仕事をしていなくても、避けて通ることはできず、

どのみち避けて通れないのなら、いい方に向けていきたいものでもあります。

10年前にこの地に越してきたときは、ただの一人も知り合いがいなくて、

旦那・子ども以外の人と話をしたい・・という思いもあって、ピアノの先生を探したわけですけど、

その後ほんとうに多くの方と知り合い、お世話になってきたなあ、と思います。

 

ご縁というのはほんとうに不思議なもので、

バイトでほんの何か月一緒に働いていただけなのに(とくに親しいというわけでもなく)、その後10年~20年、年賀状のやりとりがある方もあれば、

何年親しくしていても、ある日を境にぷっつり音信不通になることもあります。

すごく意気投合していても、長くお付き合いが続くかというとそういうものでもなく、

不愉快な思いやケンカがあったりしても、その後延々、おそらく死ぬまでのご縁ではないかと思うものもあります。

私の場合、だいたいのご縁はなりゆきで、自然発生・自然淘汰で今に至っている感じです。

 

・・・・・堀ちえみさんの、結婚3回、子ども7人というのも、ものすごいご縁といえばご縁ですよねえ・・・

 

 


アレクサンダー・コブリン ピアノリサイタル

2011年10月21日 23時29分47秒 | ピアノ

アレクサンダー・コブリン ピアノリサイタル 19:00 安芸区民文化センターホール

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1.ベートーヴェン:自作主題による32の変奏曲 ハ短調

2.ブラームス:4つのバラード Op.10

    (休憩)

3.ショパン:12の練習曲 Op.25

<アンコール>

    ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女

    ショパン:前奏曲集より第7番

    シューマン:アラベスク

    シューマン:幻想小曲集より「なぜ」 

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今日のリサイタルは、ひとにより、印象に残った曲、好みがけっこう分かれたのではないか?・・という感じがします。

ヤマハさんの店頭、あるいはプログラムに掲げられていたキャッチコピーが「エキセントリックにして豪胆、孤高の天才」というものだったのですが、

もともと私自身は彼の演奏(テレビとか動画でのみ知っていたわけですけど)について、そこまでエキセントリックだと感じていたわけではなく、むしろ、数々のコンクールの入賞歴からして、優等生感がなかったわけではありません。

そう思って聴きに行った身としては、「思った以上にエキセントリック・・・というかエキサイティング」でしたし、

会場で耳にした評のなかには「『エキセントリック』とか書いてあったけど、そうでもなかったよねえ」というものもありました。

なので、「〇〇だった~」という感想はちょっと難しいように思います。

言えることは、私自身は非常に楽しんだ、ということです。

 

ベートーヴェンは予習をしていったこともありますけど、ほぼ期待どおり。

ブラームス作品10ですけど、この曲はリサイタルなどで過去2回聴いたことがあり、今日で3回目。

かなり長いですし(25分)、わかりやすい曲かと言われると、そうでもないかもしれません。

1曲目の2対3のリズムの効かせ方、

2曲目の音と音の境目がグラデーションのようなレガート、弱音の多彩さ、

3曲目のエッジの効いた音、切れのよいリズム、

4曲目の、同じような音型のなかで少しずつ変化する、忍耐の必要な長い長いメロディーライン、

今、私自身がブラームスで難儀しているということもありますけど、実に興味深く聴きました。

 

休憩後はショパンのエチュード作品25。

ほとんど休みなく12曲が弾かれましたが、

「そこにこんな音あったんだ~」とか「拍がひとつ多く聴こえるような錯覚に陥る」とか、

「メロディーって実はそこに隠れてたの?」とか、「そこルバートするんだ~」とか、

よく知っているはずの曲が、ある意味新鮮に聴こえました。

エチュードというよりは、前奏曲集を弾くときのような、全体での流れを重視したような構成で、

コンクールなどでよく耳にする、一音一音が限りなくクリアに聴こえるものというよりは、

ぼかしたような音もあり、またそれに対するコントラストの効いた音もあり、

いわゆる「ショパンらしい」のかと言われると、ちょっと迷うかもしれません(なにをもってショパンらしいのか・・と言われても困るんですけど)。

正直言って、「この音とルバートでシューマンを聴きたい」とこっそり思っていたりなんかしたので、

アンコールでシューマンが2曲弾かれたときは、個人的にこっそりピースサインでした(笑)。

ベートーヴェンからブラームス、シューマン、ショパンにドビュッシーまで聴けてよかった。

 

リサイタルというのはいろいろタイプがあると思うのですけど、

「こういう人でこういう演奏をするんだ。すばらしい演奏だった」というよりは、

「今日はこう弾いていたけど、次はどう弾くんだろう?ほかの作曲家についてはどうなんだろう?」という、

興味をかきたてるタイプのリサイタルだったように思います(あくまでも私にとっては・・ですが)。

見かけは端正で淡々としている感じですけど、演奏はうなったり歌ったりもされてましたし、かなり熱い。

期待以上でした。

 

次はコンチェルトかなにかが聴けたらいいな~と思っております。