木曜日までは暖かい良い日が続いていたのに、1月25日(金)、いきなりの寒波。そして時々の小雪。
松本和将リサイタルはこうでなくっちゃ、というとおりのお天気に恵まれました(笑)。ウラで「本日は、<悪天候男のリサイタルにご来場いただき・・・・>とアナウンスしようか」と言っていたくらい。
そしてさらに、ここへきて広島ではインフルエンザが猛威をふるっており、ものすごいタイミングでうちの息子も朝高熱をだしダウン。予防注射を打っていたおかげなのかなんなのか、受診しても陰性のままで、「うちで寝とけ」ということに相成りました。・・・私にも経験あるが一人暮らしを始めたら、熱が出ても腹が痛くても自分でなんとかせねばならんのよ。食料と飲み物だけは置いておくので、自分でなんとかしてみたまえ。いざとなれば携帯も通じれば家族もそばにいる。
・・・・というわけで、かあさんはコンサートのお手伝いへ(殴)
やはりといいますか、コンサートに来る予定だった方の中にも、インフルエンザに罹ってしまった方がかなりの数おられたようで、「来られなくなりました」の連絡を直接的に間接的にいただきました。もしかすると全体では二ケタいったかもしれません。コンサートひとつ開くにもいろいろなことがあるものです。
お手伝いの内容はいつもやっていることなので、とくに変わったこともありませんし、時間も余裕がありました。
13時から会場を借りており、15時までに調律UP。15時から開場までの間、リハーサル。開演は18時45分。
リハーサルをちょこちょこのぞきにいきました。今回はお弟子さんの見学も1~2名。
すっごい気を入れて弾かれてて、これじゃ本番二回って感じじゃん???と思われ。
しかもなんというか、リハだとMCないし、弾いてる本人とほんの少数の聴き手のみの空間なので、けっこう濃いものが出てきたりするし、本番と別な魅力があったりもします。だれもがそうだというわけではないと思いますけど。
でもリハーサルなので、長い曲はもちろん<中略>もあります。こちらも弾いたことある曲だと、「そこ、このまま弾き続けたら、本番前に出しつくしてしまうのでは?」と思うところがあるわけですが、だいたい「たまらないフレーズ(or音)一歩手前」でピタッと止まる。
「ああ、やっぱり止めた」と思う一方で、こっちの気持ちの持っていき場がないというか、どうしてくれるのよ(泣)という感じ。
それの繰り返しで、じらされるだけじらされて、もうこれはなんとしてでも本番で一曲は聴かねば・・と「熱情」1曲は聴きに入りました。
・・・・・・ああ、すっきりした(笑)。なかなかの爆音箇所もあり、席によっては、また耳の調子によってはキツいところがあったかもしれませんが、ベートーヴェンのある種の楽曲はそれでいい、と私個人的に思っております。
~~~~~プログラム~~~~~~
シューマン:アラベスクハ長調 Op.18
シューマン:トッカータハ長調 Op.7
ブラームス:6つの小品 Op.118
ベートーヴェン:ピアノソナタ第17番 ニ短調「テンペスト」 Op.31-2
ベートーヴェン:ピアノソナタ第23番 ヘ短調「熱情」 Op.57
<アンコール>
ショパン:華麗なる大ポロネーズ(アンダンテスピアナート省略)
ドビュッシー:アラベスク、ゴリウォークのケークウォーク
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終演後打ち上げをやって、翌朝(つまり26日朝)は10時半からグバイドゥーリナ「シャコンヌ」をみていただくという荒行。
本日私、すでにレッスンから帰ってきましたが、レッスン後、楽器店の方から「あれはなんという曲ですか?」「びっくりして窓からのぞいちゃいました」と口々に言われました(汗)。
私はレア曲をもっていく確率が高く、いつもご迷惑をかけてますけど、初見でもって全曲弾いていただいた上、なるほどという助言をいただいては、毎度びっくりして帰ります。
今日も、自分の演奏や、動画等で観るほかの方の演奏の「なんかヘン・・・」というひっかかりが氷解し、これで安心して眠れます。子供のころこういう家庭教師についていたら、もっと数学とかできるようになったかもしれないんですが(・・・数学はちょっと違うか・・笑)。
・・・・・・というわけで、午後は某所で別の曲を弾いてきます(殴)。