7月の豪雨災害のあと、この夏は「記録的な」「命の危険を感じるほどの」暑さとなり、
外での作業や運動はもちろんのこと、
室内にいても入院していても油断ならない、という大変な事態となりました。
気がつけば8月も31日。
今日は朝10時から、映画を観てきました。「フジコ・ヘミングの時間」
東京下北沢、京都、パリ、ベルリン、あとアメリカでしたか、それぞれの地に自宅を持ち、
自分好みの調度品(アンティークなものが多い)、絵画で居心地よく内装。
犬や猫と共に暮らし、
80をゆうに過ぎた今でも(おそらく80代半ば)、年齢問わず、性別問わず友人に恵まれ、
恋心も健在、
世界中で年間約60回のステージに立つ。
たぶん私の母と同年齢くらいなんですが、世界中を移動するだけでもすごい体力。
次はアフリカツアーだそうですし(驚)、音楽家以前に人間として頑健。
テレビ放送をきっかけにブレイクしたのが60代で、それから約20年。
一時のブームで終わらないどころか、今回のこの映画の上映期間もだんだん延びてるあたり、この方の魅力の底力かと。
趣味を追求したインテリアとともに、ブリュトナーやベーゼンドルファーというヨーロッパのピアノの音色が非常に印象に残りました。
さて、8月は上旬(1~16日)、6回も演奏会に出かけました。なんと2.6日に1回。
若い方々の演奏会、室内楽、コンチェルト等々あったのですが、
ネルソン・フレイレのブラームスのコンチェルトは、今のところ個人的には今年のヒット。
どれもいい演奏会で、充実の8月でした。
演奏の方は、8月25日(土)、
恒例の(市民参加の)リレーコンサートで、ショパンのプレリュード作品28から22~24番。
相変わらず、「……む、向いてない・・・」な感じのショパンですが、8年前に弾いたのよりはマシか(笑)。
毎年思うんですけど、このコンサート、いわゆる「上手な」演奏会を聴くより、はるかに面白いんです、飽きない。
やめられないです(笑)。
8月26日(日)は近所の地域交流サロン・デイサービスでの納涼会。
7月29日の予定でしたが台風で延期。
名曲コーナーということで、ざっくり持たされたのですが、サロンでやっている鍵盤ハーモニカサークルの曲、そのほかで、結局45分くらいになってしまいました。
だんだん協力してくれる友人も増えてきて、さながら小さい音楽会の様相。
<鍵盤ハーモニカ>
庭の千草
オクラホマミクサー
涙そうそう
<連弾・チェロ・リコーダー>
バッハ:ソナチネ
<マンドリン&ピアノ>
太陽がいっぱい
虹のかなたに
<チェロ&ピアノ>
エルガー:愛の挨拶
デ フェッシュ:ソナタ(1&2楽章)
チャイコフスキー:感傷的なワルツ
アルチュニアン:即興曲
サティ: ジュ・トゥ・ヴ
一曲以外はピアノ伴奏でしたが、その一曲というのはバッハのソナチネ。
アルトリコーダーを40年ぶりくらいに吹きました。変ホ長調で♭多くてそれなりに大変。
正直いうと、前日のショパンプレリュードより練習したかもです(笑)。
打ち上げは、手作りつまみに、ワイン2升と、
島耕作 獺祭(7月豪雨災害で獺祭の蔵が停電になり、その分の緊急出荷。山口出身の弘兼さんがラベル画を提供。すでに完売。売り上げは被災地に寄付されているようです)
さて、明日から9月。
今年も3分の2が終わりました。
ネルソン・フレイレ聴けて良かった!
テクニックが、とか
スケールの大きさが、とか
音色が、とかは言わずもがななので省きます。
なんといっても「アンサンブルとしてのコンチェルト」にシビれました。
ブラームスのピアノコンチェルトについては、「大規模な室内楽」というように感じているのですが、
今日のピアノは、
低弦群と一緒に弾いていても、低弦響の核に確かにピアノが存在しているし、
中音域では香りや味、膨らみを醸し出し、
高音では、ピアノならではの表現もあり。
ことに驚いたのは、他楽器(多くは管楽器)とのメロディのユニゾン部分、
ピアノの音が、他楽器のメロディに添って、
光彩、陰影、ぼかし、にじみ などの効果を出していたこと。
単音でかくもいろいろなことができるのか、
それも、いかにもな感じではなく自然にごく自然に…
どうしたらこんなことができるのだろう。。