本日行ってまいりました。
下田望&辻本玲 デュオリサイタル
いちおうお手伝いもすることになっておりまして、ゲネプロも聴かせていただくことができました。
ピアノの位置をちょっと変えてみたり、いろいろと調整しつつ、進行。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
県民文化センター 開演17:30
カサド:愛の言葉
ブルッフ:コル・ニドライ
ベートーヴェン:チェロとピアノのためのソナタ第3番イ長調
~~休憩~~
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
チャイコフスキー:ノクターン
ポッパー:ハンガリー狂詩曲
ショスタコーヴィチ:チェロとピアノのためのソナタニ短調
<アンコール>
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
ピアソラ:オブリビオン
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
私自身、チェロの伴奏をすることもあるので、弾いたことのある曲もあれば、よく聴く曲も多く、とても楽しみにしていたプログラムでしたが、
「これぞ本番」というものをひさびさに聴いた感じで、最後まで集中して聴かせていただきました。
とにかく、辻本さんが巧い。前々からよくわかっていたんですが、あらためてです。
望さんの演奏もこれまで何回も聴かせていただく機会はあったのですが、細かなところまでますます美しく丁寧に弾かれていて、素敵。
ミニレクチャーがあったこともあり、ショスタコーヴィッチのソナタが私としては今夜一番のヒットでしたけども、
ブルッフ、ラフマニノフ、それとアンコールのラヴェルなどは望さんの伴奏巧者としての音色・ニュアンスも光っていた気がしたし、
なんといっても、どこまでもおふたりが音楽に真摯に妥協なく向き合われていることがひしひしと伝わってきて、これに一番心を打たれました。
演奏会に行くと「さすがプロ」と思うことはよくあり、今夜もある意味ではまったくその通りだったのですが、「音楽にプロもアマもない、ただ真摯に向き合うのみ」というメッセージをいただいたような気がいたしました。