最近、朝起きたら、もう日が昇ってるし、夕方「まだ明るいから」とのんびりしてると6時くらいになっている・・・・そうなんです、今年も3か月目に入って、しかも10日も経ってしまいました。
今日は国公立の前期の試験の合格発表のヤマ日であり、東西のトップ校の結果がでました。
そして明日は、あの震災から丸6年。
どこに気持ちの重心を据えたものか・・・・何事もなく平穏に過ごしていても、平穏でないものの存在を心身のどこかでとらえ続けていなければならない、という難しい日々でもあります。
2013年から呉で開催されている「カンマームジークアカデミー」ですが、今年で5回目を迎えました。
すでに34人の方(小6~大学院修了)がエントリー、それぞれの課題曲に取り組んでいます。
今年もハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、ブラームス、メンデルスゾーン、チャイコフスキー、ドヴォルザーク等の全32曲が決定しており、
それらが28~31日の4日間でじっくりレッスン(個人、アンサンブル)されます。
どの日もどのクラスも聴講が可能で、1日のフリーパスです。(その日のうちならば、何コマ聴講しても1000円。予約なし当日ご来場で大丈夫です)
・・・・・・・・となんでこんなに詳しいかというと、私は事務局のスタッフだからです(笑)。
このセミナーは呉市文化振興財団主催のイベントで、企画運営は事務局でやっております。7人のアカデミーアーティストのまとめ役の松本和将氏とマメにコンタクトを取りながら、1年かけて準備をしているわけです。
・今年は昨年に引き続き、「はじめてのトリオ体験」という企画があり、これは受講生ではない小学生のピアニストさんたち8名(小3~小6)がエントリー。
バイオリンの上里はな子先生、チェロの向井航先生と、ブルグミュラーの「小さな嘆き」、テュルク「アリエッタ」、シューマン「楽しき農夫」等を演奏します。28日の朝9~11時呉市文化ホール。持ち時間10分ですが、さて、初めての体験を楽しんでもらえますでしょうか?
・そして今年初の試みは、1日目の28日18:30からの、「アカデミーアーティストによるスペシャルコンサート」です。
少し変更がありまして、チラシとは演奏者、プログラムが変わっておりますので、ここに記しておきます。
(アイネクライネナハトムジークのVnの島田真千子が工藤真菜に変更。チラシでは最後の曲はドヴォルザーク作曲のピアノ五重奏曲でしたが、ブラームスのピアノ四重奏曲第1番に変更になりました。)
<スペシャルコンサートプログラム>
1. モーツァルト: アイネ・クライネ・ナハトムジーク
第1楽章:アレグロ
第2楽章:ロマンツェ
第3楽章:メヌエット&トリオ
第4楽章:ロンド
上里はな子(Vn)、 工藤真菜(Vn) 坂口弦太郎(Va) 辻本玲(Vc)
2. ブリテン: チェロソナタ
第1楽章 ディアロゴ
第2楽章 スケルツォ-ピツィカート
第3楽章 エレジア
第4楽章 マルチア
第5楽章 無窮動
辻本玲(Vc) 下田望(Pf)
~休憩~
3. 藤井清水: Meditation
上里はな子(TSUNAMI Violin) 下田望 (Pf)
4. ブラームス: ピアノ四重奏曲第1番 ト短調作品25
第1楽章 Allegro
第2楽章 Intermezzo: Allegro ma non troppo - Trio Animato
第3楽章 Andante con moto - Animato
第4楽章 Rondo alla Zingarese: Presto - Meno presto -Molto presto
松本和将(Pf) 上里はな子(Vn) 坂口弦太郎(Va) 向井航(Vc)
3曲目の「Meditation」ですが、この曲の解説を、できたてほやほやの松本氏のプログラムノートより引用させていただきます。
<藤井清水は滝廉太郎や山田耕筰とほぼ同世代の、呉市出身の作曲家である。1900曲もの作曲や編曲をしながら、ほぼ世に知られていない作曲家だが、山田耕筰が「私がドイツで5年かかって勉強したことを藤井くんは日本で一人でやっている。この人は日本の私の知っている作曲家の中で最も優れた作曲家であろう」と言って彼を高く評価した。歌の曲が中心だが、ヴァイオリンやチェロのための曲も数曲残しており、「Meditation」はまるで民謡のような日本の情緒あふれる雰囲気とヴァイオリンの技巧とを両立させた作品となっている>(以上引用)
そしてこの曲は<TSUNAMIヴァイオリン>で演奏されます。TSUNAMIヴァイオリンとは、東日本大震災で被災した奇跡の一本松や被災地で暮らす人々の歴史が刻まれた木を、弦楽器製作者の中澤宗幸氏がヴァイオリンとして蘇られたものです。昨日このような記事(津波に耐えて残った「奇跡の一本松」の前で、盛岡市出身のバイオリニスト工藤崇さん(26)がバッハのソナタを弾き、犠牲者の冥福を祈った)も掲載されていました。
火曜日の夜ではありますが、津波ヴァイオリンによるMeditaion(瞑想)という稀有なコラボ、ブリテンのチェロソナタという耳にすることの比較的少ない曲、講師陣お得意のブラームスのピアノ四重奏曲、おなじみのアイネクライネナハトムジークというプログラム、ぜひ聴きにいらしてくださいませ。
プレイガイドは:呉文化ホール、エディオン広島本店、カワイ広島店です。もちろん、Facebookやこちらのブログのメッセージからでもお取り置きできます。
今後、セミナーへ向けて、
を随時更新していきます。
また、来週には、広島のRCCほかのラジオでも2日にわたり告知がある予定です。