~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

ベートーヴェン=リスト「運命」

2017年12月08日 17時48分24秒 | レッスン&セミナー

12月ももう上旬が終わろうとしています。

11月23日にベートーヴェンを弾く会があり、

26日に東京文化会館まで松本氏のリサイタルを聴きに行き、

12月3日にチェンバロステップのお手伝いをし、

合間に今月末のチェロ発表会の合わせやレッスンに赴き、・・・というわけで、

まだ年賀状書いてません、(印刷は上がってきましたけども)。

まだ掃除やってません、(道具は揃いましたけれども)。

これではいけないので、レッスンに行ってまいりました(1ミリも辻褄が合っていない)。

実は来年の5月にソロのコンサートをやる予定で、その中の1曲が、ベートーヴェン=リストの「運命」第1楽章。

この曲は広島にきて、娘が生まれた翌年(2003年)、ピティナの大人向けのコンペがあるということを知り、

「広島予選だけ」と思って、エントリーした因縁の曲です(当時自宅のピアノは中古のアップライトピアノ)。

まさかと思っていたのに予選通過し、棄権する勇気もないまま、10か月の娘と小2の息子を連れ、みなとみらいの全国大会に行き(当時はまだ地方予選→全国本選会のみだったのです)、なぜか本選優良賞をいただいたものの、

自分としては、やりたいことのほとんどは技術の壁に阻まれ(なら弾かなきゃいいんですけども)、全然納得のいく演奏ではなかったですね。

で、なぜ編曲ものかというと、中1くらいでやめているので、オーソドックスなピアノ曲は弾けないし、弾く気にもなれず、

ひとりオケとかひとり室内楽曲を楽しみでこっそり弾くくらいがせいぜい、いわゆるピアノリサイタルにかかるような曲は弾くべきではない、と考えていたんです。

軽く、「愛好家部門だからいいか」と冷やかし半分でコンペに出てしまい、その後いろいろ道を踏み外して(汗)・・・・今に至る状況が生じたわけです。

 

この後2007年(つまり10年前)に、仲間20人くらいに聴いてもらう目的で、小さな会を催した時も、この曲を弾きましたが、

前半、ベートーヴェンの「うつろなわが心による変奏曲」「月光全楽章」とこの曲と弾き、もう月光三楽章から右手が攣って、正直「何を弾いてるんでしょう???」な状態に。

短い曲を1曲2曲弾くのと、数十分を通しで弾くのはわけが違うのよっ!・・・という、およそ専業主婦が知らんでもいいことを学びました。

・・・・といういきさつがありましてね、

この曲をもう1回といわず、何回か弾かずには死ねんわけです、私は。

それと、この曲を弾いたことがある人に一度聴いて(みて)いただきたかった。

そういう希望をいれて、5月の会のプログラムに入れたわけです。

ひさしぶりに弾いてみたら、昔の弾き方がおおいに邪魔をして、そいつの除去をまずせねばならず(まだこれは終わってません)、

かえって弾きにくいようなところもありましたけれども、10年前はおよそ不可能だったことで可能になっていることも多く、

上達したとかなんとかそういうことはおいといて、「これならやりたいことも少しはできるんじゃなかろうか?」とそういう希望を持ちました。

今日は初めてレッスンにもっていきましたけれども、

いやね、もう、こういうことがしたかったんですよ、私は・・・・ピアノ続けててよかった、と思いました。

ひとりでスコアとにらめっこしながら、「ここは弦だから」「ここはフルートだから」と音を模索し、模索するのはいいけどいったいどうしたら近づけるのか「こうかな・・こうかな・・・」と思っていたことを、サポート、アドバイスしていただけるという、・・・これは幸せです。

こちらも10年の間にある程度、道具(テクニック)がそろってきたということはあると思いますけど、53にしてこういう時間を持てた幸運に感謝します。

 

 

 


あえて受けてみました

2013年02月25日 19時35分11秒 | レッスン&セミナー

ここのところ、基本的には「書類とハンコと役所と私」の日々です。

ハンコといってもシャチハタはダメですよ(笑)。・・・・ずっと以前から不思議でならないのですが、シャチハタは何でダメなんですかね??たとえ百円ショップで買った三文判と朱肉の組み合わせであっても、そちらは正式の書類に通用するわけです。だいたいハンコってなんなんだろう?ハンコがないと身動きできない国ってほかにもあるんでしょうか?

・・・というわけで、私48歳と9か月にして実印を作りました。これまでいらなかったのかときかれれば、一回も必要なかったと胸を張ってお答えします。銀行印はみんなその辺のハンコで済ませてましたし、印鑑登録証明書が必要なことは今の今まで一回もありませんでした。ですが、いよいよ要るわけです、まずはお墓の継承で。

だいたい実印作ってくれるハンコやさんってどこにあるんですか~から始まり、注文して受け取りに行ったのが今日。本日、郵便局、銀行の用もいろいろありました。

郵便局、しばらく使ってない口座だったもので、暗証番号がわからない。通帳ではじかれ、キャッシュカードではじかれ(汗)。「もう知らんし・・・時間もないし・・・」というわけで、楽器店に向かいました。試弾の時間を予約していたんですね。

そこで、30分弾いて、いったん外に出て銀行ATMで別件の入金。なにかちょっと食べて13時からレッスン。

もうこんな状況ですから、今回はお休みさせていただこうかと思ったのですけど(前回は1月26日)、こんな状況だけに、一日のなかに音楽に向かうきっかけがまったく無いわけです。ある日ふと気がついたら、父が亡くなってから丸2週間たってまして、その間なにやってたかというと「書類と役所とハンコと電話」。一年なんてこのままあっという間に過ぎてしまいそうだったのであえて入れていただきました。

 

レッスン曲は例のアレでしたけど(笑)、現代曲でもいや現代曲だからこそ、自分で「???」なところや、そもそも「自分的に引っかかりのないとこ」は聴いている人にも伝わらないし、そもそも聴く気にさせない。

そういうことは、私自身が生徒のレッスンをしたり、伴奏をしたりする中で感じてきたことなのですけど、やっぱり「なんとなく」流れたところは、バレるというか、・・・・いやバレバレです(笑)。

自分としてもだいぶ曲が入ってきた感じがあり、かなり面白くなってきたところで、そうなると、レッスンも俄然面白くなるので、やっぱりレッスン受けてよかったですよ。

「その音は少し高めに」とか「その音列は狭く」など、「これってピアノのレッスンですか?」みたいな注意もありましたけど、そう言われるとすごくよくわかるというか、ほかの表現ないよねえ・・というくらいピンとくるところがまた面白い。

帰ってから楽譜を見てみたら「(##)いくいく和声」と読める書き込みがあって、「なんだこれ??いくいく和声ってなんだろう??」と思い、主人に見せたら「<開いていく和声>だよっ!」と言われました(汗)。・・・・スンマセン・・・・

 

そうそう、郵便局の通帳ですが、レッスンのあと窓口にいき「あとワンチャンスあります。これかもと思う暗証番号を入れてみてください」とバクチのようなことを言われ、こちらもバクチで入れてみたら・・・・なんと通りました(汗)。びっくりした~~~

 


濃くやりすぎない

2012年11月27日 22時25分07秒 | レッスン&セミナー

ひとつ前の記事のために2008年2月の日記を振り返っていたところ、笑っていいのか笑っちゃいけないのか、迷うような記事がありました。

それは、フランクのチェロ(バイオリン)ソナタ第2楽章のピアノパートのレッスンをH先生に受けたときのものなのですが、いろいろ注意されたことを書いている中で次のようなものがあったんですね。

当時は決まった先生に教わっていたわけではなく、フリーみたいな感じで、たまーにどなたかにレッスンを受けていたので、言われることすべてが「初めて言われた」といった鮮度だったのですが、

今以下を読んでみると、「いや、もう私ってそんな人だから」って開きなおりそうです(殴)。

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「横に流れるべきところでタテゆれをしない(無駄な動きをしない)」

「情熱をコントロールして、知的で洗練されたフランス的な表現にするのはセンスです」

「こまかいところまで濃くやりすぎない

なにもしないでさっと流れて美しいところを作る」

「相手に寄り添うだけでいいところなのに、下のほうで何かやりたくて仕方ないみたいに動くのはやめましょう(笑)」

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「下のほうで何かやりたくて仕方ないみたいに動く」っていったい・・・・・

ただ、今は、フランクの第2楽章なんかとても弾ける気がしないです。その分当時はまだ偉かったような気もする(逃)。


本番19日前

2012年11月26日 17時34分12秒 | レッスン&セミナー

ベートーヴェンソナタ22番のレッスンをしていただきました。

最初のころ「わけわかんない」とこのブログでもブーブー言ってた曲ですが、だんだん面白くなってきました。

そして、「レッスンが楽しい」とか言う段階で、すでに道楽のかほりがしますけど(殴)、この年になったら習うとか勉強するという行為そのものが贅沢ジャンルなので、致し方ありません。

自分のクセも、だいたい指摘されそうなことも見当がつくのに、ダメ出しのように師匠に言われるとうれしくなる・・・という、微ヘンタイ状態(汗)。クセはそうそう簡単に治るものでもないし、「頭ではわかっているけどなかなかできない」というのは世の常なので、せめてちびっとでも前に進めば後退はしないと信じたい。

で、いっつも思うのですけど・・・・

だいたい自分が言われることって、自分が生徒によく注意することなんですよね(汗)。

これって不思議なのですけど、だれにでも共通に難しいことだからなのか、自分ができないから他人のことも目につくのか、はたまた自分がこうだから生徒もそうなのか・・・・・

まあどっちでもいいです。どのみち自分も永遠に生徒ですから。


連休2日目

2012年10月08日 03時05分44秒 | レッスン&セミナー

7日(日)

午前は娘のヴァイオリンレッスンに同行、そのあとブランチ。

昼、自宅にタッチして(笑)、すぐに13時からのレッスンに行きました。8月30日以来ですね。

音楽やピアノに関わることの多い生活ではありますが、ここのところピアノに向かう時間が激減してまして、

「弾かなくても弾けなければならない」という無茶な状況下にあります(汗)。

35歳くらいで再開し、それ以前に集中してテクニックを磨く時期を経験していない私のようなアマチュアにとって、これはなかなか大変。

ここで「弾くこと(特にソロ)をしばらくお休みする」という選択もないわけではないのですけど、

しばりをゆるめた上で、なんとかして続ける・・・という方法をとっております。

私には、大人の生徒がふたりおりますけど、どちらも基本毎週。曜日や時間はある程度毎週変更できますし、練習できててもできてなくてもいいんですが、基本毎週。

・・・・・という手前もあり、自分も基本的に「降りない」という方針でやってます。

正直なところ、今日のレッスン曲については、もちろん昨日は弾く時間なく、今日の朝50分だけ練習。

なのに、聴講の方を2名入れてしまいました(汗)。いいんです、弾けてても弾けてなくても、だれかに聴いてもらえば得られることもあります。

レッスンを受けてる私がいうのもなんですけど、ほんと良いレッスンでした。見逃すところと締めるところ、今このタイミングで即入れておくべきこと、練習の方法を示しておくべきところ、・・・教え方に感心してないで、ちゃんと弾きましょう、ですが(笑)。

こちらからたずねようと思っていたことは、ほぼ先生側から切り出されましたし。実にかみ合ってた気がします。

 

再び帰って家事を片付け、夜はミーティング。食べ飲みもありますけどメインはあくまでも会議(←ここ強調)。

それを終えて、帰ってから、昨日の記録用動画のチェックをし、そろそろ寝るか・・・・・というところです。 


セミナー&レッスン

2012年04月26日 20時27分29秒 | レッスン&セミナー

今日は勤め人のように、お外におりました(汗)。

10:30~12:30  某スタジオでインヴェンションの講座

13:00~13:30  楽器店レッスン室を借りてレッスン

14:00~15:00  同じくレッスン室で私が受けるレッスン

15:30~17:00  アステールプラザ下見など

というわけで、なかなか充実の一日。

 

インヴェンションの講座は作曲家の方によるものだったので、

アナリーゼはもちろんですけど、作曲家の立場からのお話(作り手としてはこうやりたいものだ、とか、こういう部分がすごい、とか)が多く、ふだんあまり伺う機会のないような内容。

私としては、大歓迎というか、弾き方の講座よりはるかにそそられるものでした。

「全15曲でひとつの曲とも考えられ、第1曲目が大原則を示し、第2曲目でもうひとつの原則を示している」というような、マクロな見方は大好きかもしれません。

きっと自分で書いてみるといいんですよね、2声の対位法の曲を。

 

14時から私が受けたレッスンというのは、これまたピアノの先生の指導ではなくて、チェロの先生(マーティン先生)によるものでした。

私が編曲したのが、チェロ曲であるフォーレの「エレジー」なので、一度聴いていただこうとお願いしました。

チェロを持ってきてくださっていて、チェロパートを弾いてくださったり、オブリガードをしてくださったりしたのですが、

演奏に関しては、

<ソロなので、前奏部分はもっとシンプルでいいと思う。あまりに劇的にやると、「誰かもうひとりいるのかな?(チェロパートの人がどこかにいるのか?)」と思って探してしまう(原文ママ・・笑)。ただ和音のバランスは重要。メロディーの最初の音が前奏の和音にも含まれているけど、それはかなり抑えたほうが、メロディーがすっと入れる>

<チェロだと移弦やポジション移動があってけっこうしんどくて(原文ママ)、ピアノのようにさっさと行くことの出来ない箇所があるのだけど、その感じをピアノで弾くにはどうしたらいいか>

<ピアノでも、緊張感が落ちない(原文ママ)ことで、長いフレーズ感を出せると思う>(←まさに私の弱点)

<別の弦に移った時に音色が変化する(させる)ことがあるので、それも出してほしい>

<同じメロディーが何回が出てくるとき、レガートで弾くときと、弓を返して弾くときがあるので、それを表現する>

いや、ほんとにそうですよね~、ピアノでそれをやりたいですっ! でもでもそれって超高度です~~(涙)、でもでも勉強になりますっ・・・なアドバイスをいただきました。

 

アレンジについては、

<重心を下にもってくる部分(バス強調)と、上にもってくる部分(左をオクターブ上げるなど)を作るともう少しすっきりするかも>

<チェロ的に書かれている部分で、ピアノで弾くとちょっとボリューム不足になるところがあるので、例えば3連符を4連に増やすとかで対応するのはどうか>

<アレンジすることで、ソロ曲になった場合、演奏する側も「チェロがいなくてさびしい」(原文ママ)とか思わないほうがいい(笑)。(お客さんはそんなことは思わないとは思うのだけど)もしかすると「なんか物足りない」と思わせてしまうかも。ソロ(にアレンジしたら)相手に合わせる必要がないので、自由に弾けるのだし。ひとりでやれるのは楽しいこと>

<アレンジはずっといじりたくなってしまうので、ある程度で手を打たないと直前まで決まらない。本番で弾きながらもお客さんの反応とかで音変えたくなるので、要注意>(←いやいやそんな余裕はとてもとてもございませんです・・・汗)

 

先生ご自身はアレンジをしょっちゅうされておられるのですけど、「ショスタコーヴィッチのチェロソナタを、オケ伴奏バ―ジョンに書き換えたら、(ショスタコの)5番のシンフォニーが現れてね。ピアノのときは気が付かなかったんだけど、・・・おもしろいね」とおっしゃてました。

でも、「チェロ曲をピアノバージョンにアレンジしたから聴いてください」なんてレッスンは、先生も初めてでいらしたのでは(笑)。「こういうの楽しいね~」とおっしゃってました。

 

私もこういうの初めてですが、・・・・・・・まずい、クセになりそう(汗)。


今週前半のこと2(レッスン)

2012年02月08日 17時08分48秒 | レッスン&セミナー

今日のレッスンは、5月のコンサートで弾こうと思っている曲、11曲のうちから、私としては「メジャー曲」と思っている曲をもっていきました。

ブラームス「主題と変奏 作品18 ニ短調」

です。

これは弦楽六重奏曲作品18の第2楽章を、クララの41歳の誕生日(1860年9月13日)プレゼントとして、

ブラームス自身がピアノソロに編曲したものです。ちなみにこの時ブラームスは27歳(1833年5月7日生)。

弦楽曲としてはメジャーなんですけど、ピアノ曲としてはあまり弾かれないというか、弾く必要がないというか・・・(汗)。

いや決して弾かれてないわけではないですよ。カツァリスもCD出してますし、最近リリースされた日本人ピアニストのCDにもこれが収録されたものがありますし。

7年前、どういうきっかけだったか忘れましたけど、ヘンレ版の中にこれを見つけ、練習してコンペでも弾きました。

超・・・難しかった(泣)。

読譜はそこまで難しくないのですけど、弦楽器6本で響き合って成り立っている曲なのですから、ピアノで弾くと、全然それらしく聴こえない。もちろん自分の腕の問題が大部分ではありますけど、自分なりにスコア見ていろいろ工夫し、楽譜が書き込みだらけになっても、「ああ、そういえばあの曲か」程度にしかならない。いくらブラームス自身がピアノソロに書き換えたとしても、それって「自分が最近書いた曲をクララに知ってほしい」という程度だったのでは?・・・という思いがしました。

当時ついていた先生は一生懸命指導してくださいましたけど、ブラームスが特にお好きなわけでも、弦楽器にお詳しいわけでもなかったので、たぶんご迷惑かけただろうなあ・・・って思います。

その後一回だけ、「ブラームス大好き」とおっしゃるH先生にレッスンをしていただいた折、「あなたは今指で鍵盤を押しましたね。気で押してください」といった、衝撃的なアドバイスを頂戴しました。

その後その意味をつらつら考え、またライブで(原曲の)六重奏を聴いたり、子どもたちが弦楽器を始めたり、・・・といろいろな経験も加わって、

またやってみようかという気になりました。・・・はい、無理を承知で。

幸いといってはアレですけど(笑)、現師匠はブラームスお好きですし、室内楽にも通じておられる。

ほんとのところ下心は・・・「師匠、弾いてくださいっ!」です(笑)。

もちろん、弾いてくださいましたよ(レッスン曲はいつも全部を弾かれますけど)。

でもそれで満足する私ではなく・・・

「こっちも弾いてくださいっ!」

取り出したのは、同曲弦楽六重奏のスコア。・・・・・・ヒドイ弟子だ(笑)。

なんでそんなことをしたかというとですね、私わりにスコアを弾きます。シンフォニーはさすがに難しいですけど、

室内楽はなんとかできなくはないです・・・もちろん、よろよろヘロヘロですけど。(この時、ハ音記号が譜読みのテキです。)

で、なにを一番感じるかというと、「譜面の景色」が違うということ。

ピアノの楽譜(編曲譜)だとごちゃごちゃっと見えるんですけど、スコアになると、たとえ同じような内容だとしても、とても美しかったり、さびしかったりします。

こういうとき自分でも「道楽の極みだな~」と思ってしまい、果たして自分はピアノが好きなのか、弦楽器が好きなのか、譜面が好きなのか、さっぱりわからなくなるわけですけど(笑)、

まあいいや・・・道楽です(殴)。

そういうわけで師匠に道楽におつきあいいただいたわけです。

やっぱりどこか違ってくるんですね。

聴いていても、それが手に取るようにわかります。ああ、六重奏なんだ・・・って思うわけです。

ピアノ譜だと伸びにくいような音も、視覚的影響も大きいのだとおもいますが、次の小節まで鳴り続ける。

このテイストを維持しつつ、ピアノ譜を見て仕上げていくというのは、やっぱり私には相当難しいことですけど、

実は、こういう曲を手がけるというのは、私にはすごく効果的といいますか、やる気がでるんですね。

どういうことかというと「レガートをイメージしやすい」。

・・・・・というわけで、今夜は一部分だけこっそりバイオリンで挑戦してみます(笑)。

 

けっしてのぞいてはいけません。聴いてもなりません。・・・・・・たぶん石になります。


今週前半のこと1(セミナーなど)

2012年02月08日 15時36分04秒 | レッスン&セミナー

今週は日曜日からこっち、かなり「ピアノ」な毎日を過ごしてます。

・・・・・いやその・・・・「練習してる」というわけではなくて・・・・(汗)

日曜はHピアノ社にコンクール入賞者演奏会を聴きにいき、

月曜は「ピアノを弾くからだ」というセミナーを聴きに行き、

火曜は大人の生徒のレッスンの時間に、ふたりでしゃべり倒し(汗・・・・内容はすべて音楽のことなので、私自身も勉強になるのですが)、

本日水曜は、自分がレッスン受けてきました。

 

月曜のセミナーでは、2時間めいっぱい、多量の情報を得ることができて、講座料金(会員なので1500円)から言って、とてもお得感ありました。

ピアニストであり、教師でもいらっしゃるK先生の講座だったのですが、あくなき探究心といいますか、

女性ピアニストのぺダリングをなんとか見てやろうと、アルゲリッチの譜めくりに志願されたり、

導入期の小さい子どもに、実験的に新しい指導法を試みられたり、

大人の生徒さん5人(40~50歳台の初心者、小学校まで非常によく弾かれてその後やめられた方、小学校の2年くらいでやめてしまった方、だらだらとずっと続けておられる方、ほかの楽器をやったことはあるけどピアノはまったくの初心者)を条件を決めて教えられたり、

これまでいろいろな国の30数人の先生に指導を受けたり、

と、その行動力と好奇心に恐れ入りました。

よく授業とか講義は脱線部分や余談の方がおもしろく、そっちばかり記憶に残っている・・・ということがあるものなんですけど、

ならば、肝心なことが印象に残るように脱線部分や余談に「仕込めば」いいわけで(いうのは簡単ですけど、やるのは難しいことですが)、

K先生は講演慣れされているということもあるでしょうけど(スケジュールをHPで拝見したなら、2月はびっしり連日、全国での講演が入っていて驚きました)、

大量の情報をアウトプットされながら、話の濃淡というか、脱線や余談の生かし方が上手いかただと感じ入りました。

 

(2につづく)

 


ショパンソナタ2番第1楽章レッスン

2011年01月31日 18時05分27秒 | レッスン&セミナー

パソコン買い替えにもかかわらず、ネット接続不調は相変わらず。

今朝なんかもうメール受信もなにもできないので、某電話会社に「接続箇所全部みてみたんですけど、問題ないです。もう2か月くらいおかしいんですけど・・・」と電話してしまいました。

某電話会社のせいではないかもしれないですけど・・・・もうついたり消えたりで・・・・ストレスたまりまくり。

というわけで、通じているうちに書いちゃいます。

 

今日は某邸をお借りして、松本氏のレッスン会がございました。

朝10時半から夜8時まで、途中休憩その他あるものの師匠は缶詰です(笑)。

今回個人宅とはいえ、かなり広いお部屋でしたので、私の時間のみ聴講のお声かけをやってみました。

なにも「聴いてくれ~」というわけではないんですよ(汗)。むしろ逆です。

本番は夏なので(まだ弾くと決めたわけではありませんけど)、昔一度やった曲とはいえ、初期化してやり直し中。まだまだどころか、べろべろで、ヒトサマにさらすのは忸怩たるものがあったのですけど、

弾けてないもんを指導者が変えていくさまをご覧いただくのも一興かと思い、親しい方がたに声をかけました。

数日前に気が付いたら10人くらいになってまして・・・・・・、

しかも、私にしては練習時間激少のまま、弾く羽目になっちゃいました(大汗)。

昔やった曲というのは全然やったことないものよりも、ある意味やりにくいところもあって、

頭の中では、ここ数年でいろいろイメージや弾き方の変化を書き換えしているのに、

体がいうことをきかないというか、大昔のいわゆる「ロボット」みたいに、カクカクな動きをあちこちに残しているのが、自分的にも許せない。

そういうところを変えていくヒントをいただければいいな・・・・と思って臨んだのですけど、

・・・・・いや~、ビンゴでした。

かゆいところに手が届きまくりのご指導をいただき、感謝です。

初めてレッスンをご覧になった方はいろいろ仰天されたみたいですけど(笑)、

楽譜持参で熱心にメモをとられていたり、ちゃんと予習してこられた方もおられて、こちらこそびっくりいたしました。

指導者としての松本氏をご堪能いただいたようで(わが身の至らなさはおいといて)、公開にしてよかったです。

 

ピアノソロ曲も、自爆覚悟で無理やりいれていかないと、「弾けなく」というか「弾かなく」なりそうなので、

なにか一曲でも、とにかく途切れずにやっていきたいと思うこのごろ。。。。。