~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

「第11回ベートーヴェンのピアノソナタを弾く会」終了しました

2018年12月03日 08時44分18秒 | コンサート(企画、協力、出演 含む)

 

昨年の12月2日にたまたま、さくらぴあのHPを見て、小ホールの空きを見つけ、

「これはなにかの間違いでは?」と事務所に問い合わせたところ、「ほんとに空いてます」との返事。

とるものとりあえず18時過ぎ(すでに真っ暗)に駆け付け、手付金を打ってきたという、奇跡の第11回。

おかげさまでエントリーも多く(22人23曲)、17時までのレンタルを延長するために先月また行かねばならぬほど。

くわえて、裏の話を明かせば、第10回までずっと二人三脚でやってきた相方Nさんが、やむを得ぬ事情で出席できず・・・

今回2回目のエントリーとなる私の生徒3人に、受付・楽屋周り等のお手伝いをお願いいたしました。

 

  

 

23曲をどう並べるかというのも、なかなかアレなんですけど、

まずは時間。一部を50~70分程度にまとめ、かつ今回は、監修のH先生のハンマークラヴィーアをど真ん中にもってきて、

なるべく新規参加のたくさんの方に聴いていただけるように配し、

申し訳ないけれど、最常連の方たちはほぼ18時以降(第7部、第8部)の演奏となりました。

各部の間は10分ずつの休憩でしたが、実際は15分とれたところもあり、

繰り返しがあったりなかったり、遅い演奏も速い演奏もあったのに、なぜか時間通りの進行。(ピティナピアノ曲事典のタイムおそるべし)

中高生さんの初参加もあり、ほかにも初参加がたくさんで、今にしてみれば、注意事項を(ステップやコンペのように)プログラム空きページに刷り込めばよかったなあ、と反省しています。(←今後に生かします)

 

 

さて、今回はNさんの代わりに司会進行、譜面台の出し入れのチェック、譜めくり(5人分)を朝からずっとやっていて、

さすがにおにぎりをつまむくらいでは、夕方にはボーっとしてきて(なかなか食べる時間が取れず)、

このままでは集中力が落ちて、暗譜落ちするのではなかろうか・・・という不安でいっぱいに。

暗譜落ちするのは勝手なんですけど、「あ~ やっぱり疲れてたのね」とか「一人で働いてたもんね」ということで、打ち上げ恒例のえぐるような講評がきけなくなるのは残念(笑)。

私の弾く前ふたりが新規参加の男性だったのですが、その演奏を譜めくりしながら「ああ、こういう細部もらさず丁寧な演奏を心がけるには、楽譜見るしかない」と決心。(→ それを打ち上げでH先生に申し上げたら「え?それであの演奏?」と言われましたけど 笑)

演奏としては、常連大先輩からの「リサイタルのときの音からしたら、かなりマシになった」というお声もいただき(どんだけ酷かったんだという・・・)、

あとは「大トリで10番を弾くというアイディアは良かった」というご意見は多数いただきました。

やはり打ち上げはこうでなくては。運営と演奏はまったく別問題なので、やはり講評はえぐるべし、えぐるべし(これでも実は労力を慮って相当手加減されてると思われ)。

  

 

個人的には、御年77の大先輩が、30番を暗譜で、しかも2年前には弾けてなかった最後の部分をきれいに、美しく弾かれていたことに仰天!

この大先輩の師匠はH先生なわけですが、「教えてる方からすれば言いたいことだらけなんですけどね」とおっしゃりつつも、

「いくつになってもできるようになるんです」と。(これはご自身へ向けた言葉でもあるかと)

 

この会では、54の私なんかほんとにまだまだハナタレです。

ある面では指が回ってミスがない、というのはなんの価値もなく、

よれよれで、ミスだらけ、弾き直しだらけであっても、その奥のものがじっくり伝われば、それが一番大事なこと。

一方で、ミスが生じるのは音を大事にしてないとか勢いで弾き飛ばしていることでもあり論外でもある。(ツェルニーやショパンのエチュードはある意味マスト)

 

そして、H先生のハンマークラヴィーア。1楽章は私のイメージと正反対ともいえるアプローチでちょっとびっくりしましたが、でも納得。

2楽章はほぼイメージ通り。3楽章は涙。4楽章はあの速度でミスがないことに仰天。・・・・恐れ入りました。何言われてもぐうの音も出ません。

 

自分の演奏の準備も(2曲ずつ)、生徒へのアドバイス(なんせ1年かけて1曲レッスンするので)もそれなりの労力なんですけど、

9時間半のベートーヴェン漬けというのもなかなか経験できることではなく(しかもいろんなレベルのいろんな人生の演奏がある)、

こういう会が12月にあるのは、一年の締めくくりとしてふさわしいと思います。

 

ところで、今回で私この会でやっと16曲のソナタを弾きました。「ワルトシュタイン」と「10番」の組み合わせはなかなか楽しかったです。

あと16曲。順調にいけば、8年で終わりますが、「2周目からは丁寧にじっくり弾いていきましょう」とH先生からのお言葉をいただきました(汗)。

 

最後に、

どうやら60部あったプログラムはすべてなくなり、コピーで対応したようです。

長時間でしたので、どのくらいのお客さまがご来場くださっていたのか正確に把握できませんでしたが、多数のご来場ありがとうございました。

 


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (よっしー^^)
2018-12-03 13:00:26
>一方で、ミスが生じるのは音を大事にしてないとか勢いで弾き飛ばしていることでもあり論外でもある。(ツェルニーやショパンのエチュードはある意味マスト)

予定外のハイスピードで第3楽章を吹っ飛ばしてしまったよっしー^^ですがハノンではいけませんの?逃
返信する
私も (仮装ぴあにすと)
2018-12-03 16:05:10
思わず聴きながらタイム見ちゃいましたよ。
あれは速かった…
返信する

コメントを投稿