~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

“will”のある音

2008年09月30日 19時06分49秒 | 見る・読む
午前中、デスクワークやらなにやらでピアノに向かうわけには行かず、かといって集中してやるほどの作業ではないので、何か「ながら」をやろうとふと思い立ったのが、HDDからのダビング。
音楽モノでDVDに落としてないものが山のようにあるので、とりあえず、バレンボイムのマスタークラス(なぜか1回目しか録っていない・・・汗)と、あと時間の兼ね合いからポゴレリチのなにかを(内容は見ずに)つっこみました。

さて、いちおう確認のため、とDVDを再生してしまったのがウンのつき。
・・・・おもしろすぎる・・・
「バレンボイムのマスタークラス第1回 ベートベン:ピアノソナタ第23番熱情 第1楽章」は以前も見たことがあるのです。
なんと生徒はランラン。そのときは、「こんな達者な演奏でもまだ直すとこがあるんだなあ」くらいの感想で、ただ感心してみていたのですが、今回は少し違いました。
自分で今取り組んでいるから、多少聴き方が変わってきた、ということは言えると思うのですが、ランランなんだか・・・・すこーしゆるくはないですか?(逃)
表情は例によって例のごとしなんですが、この「熱情」を弾きながら、どうもうれしそうに見えてしかたないです。音もあまりキリっとした感じではない。
ランランのもともとの持ち味がそうキツイ人ではないので、それも無理のない話ではあるのですが・・。
バレンボイム、「華があり、色彩感のある演奏でよかった」とたたえましたが、それに続きたくさんの指摘がありました。
<テンポについて>テンポはゆれていいと思うのだけれど、部分によっては(特につなぎにあたるところ)、緊張感が損なわれたりする。たとえば転調するようなところ。こういうところでは、きちっとテンポを維持していく。またシンコペーションの部分ではきちんとカウントする。
<音について>ランランのピアニッシモは大変美しい。美しいが気を抜かないようにする。あと単音の連打はもっとドライに弾く。

なんかわかるような気がしました。
レッスン後の質疑応答で、聴講生から「さっきランランに『一音でもクレッシェンドできるんだ』とおっしゃってましたけど、その魔術を教えてください」という質問が出、それに対してのコメント(だいたいの意味です。こまかいニュアンスの違いはご容赦ください)。
「タネあかししたら魔法じゃないよ(笑)。・・(中略)ピアノという楽器において一音でクレッシェンドができないと思った瞬間、それは不可能になる。ひとつの音を次へ続けるという意志がクレシェンドを生むんだ。クレッシェンドの瞬間に日常のすべてを忘れ、クレッシェンドの瞬間に燃焼できるかが大事なんだ。物理を超えた音の不思議ってあるんだ」
・・・・バレンボイム先生、で、弟子にしてください(笑)

なんでも、バレンボイムは14歳のときホロヴィッツのところへ連れていかれたんだそうです。ただ彼は、ルービンシュタインが好きだったので複雑な心境だったのだそうですが。
ホロヴィッツは演奏を聴いてくれたあとで感想を述べ、最後にひとことこう言ったそうです。それが今でも忘れられないと。
「君は音に『いじ』じゃなくて、『いし(意志)』をもって弾かないといけないよ」
(これ英語で<will>にかけたジョークだったみたいなんですけど、「いじ」のほうは、私聞き取れませんでした)

・・・わかりますが、大変なことですよね。
「熱情ソナタ 第1楽章」は、練習していると、なんといいますか刃物の刃の部分を歩いているかのような緊張感に襲われます(歩いたことないですけど)。もちろん大きなものに包まれるような安らかな部分もあるのですが、全体にテンションが高いので、技術面より精神面がキツイです。
そういう点から考えるに、逆にランランはこの曲から何を読み取り、どう表現したかったのか興味があります。


このあとに入っていたポゴレリチ。・・なんとというかたまたまというかベートーベンでした(爆)。
ソナタ「27番」と「32番」、それに「エリーゼのために」。
どこを切っても「意志」が出てきそうな音に卒倒いたしました・・・・



三島良子さんのリサイタル

2008年09月28日 21時03分16秒 | ピアノ
今日、知人のリサイタルに行ってまいりました。
20代後半のピアニストさんで、ドイツリートの伴奏等でも大変ご活躍の方です。
満席。当日券はなし。
待ちに待った初ソロリサイタルなので、みなさん万難を排して来場された、というところでしょうか?(・・ちなみに、対岸の広島球場では、地元最後&この球場最後のカープ戦の真っ最中)

三島さん、白の楚々としたドレスにキラキラしたネックレスで登場されました。
プログラムは以下の通りです。

モーツァルト:ソナタ第6番 ニ長調 K284
ブラームス:ソナタ第2番 嬰ヘ短調 作品2
シューベルト:即興曲 変ホ長調 作品90-2
シューベルト:ソナタ 第20番 イ長調 D959

こう書くとたった4行なんですけど、これってすごい内容のプログラムです。
ソナタが3曲。それも大曲。前半終了時点で50分経過でした。

三島さんのモーツァルトはもともと定評のあるところで、今日も大変楽しみにしていました。・・・・清清しく優美、同時ににキリっとしたリズムが心地よい演奏。第3楽章はバリエーションなのですが、すみずみまで気配りが行き届いているとでもいいましょうか、テーマがいつも思い浮かぶような作り。
うんうん、これが聴きたかったのね・・とうなずきたくなる感じでした。
ブラームス2番は、もともとの彼女のキャラクターに近いというよりは、ちょっと離れたものを分析し弾き込んで臨んだタイプの曲かと思いましたが、この長大で複雑な曲を、集中して最後まで堂々と弾き切られたのはさすがでした。

休憩はさんでシューベルト。
即興曲作品90-2は、子どもから大人まで弾かれる名曲です。ふわっと包み込むような温かい美音のパッセージ・・・次のソナタへの期待が高まります。
今回のソナタ3曲、実は私どれも自分では弾いたことがなく、楽譜にも通じておりませんもので、はたしてどのくらい深いところまで聴けるものかいささか不安であったのですが、シューベルトのソナタを聴いて、いやもう今日は来てよかった、と心底思うに至りました。

ちょっと2楽章のあたりから、涙腺ゆるい気配はあったのですが、第4楽章で決壊。
シューベルトの歌に重なる三島さんの生来の歌心に加えて、傷ついた人間に寄り添うかのような優しさ・・時にはともに激し、言葉を詰まらせ、そっと手を包むかのような音楽が次々と溢れて、やむことなく・・・いや、やんでほしくなく・・・
これまで、シューベルトのソナタは長いとか、冗長だとか思っていた自分を恥じました、ほんとに。

そっと見渡すと、メガネをとって頬をこすっておられた年配のおじさまもおられました。

アンコールは
モーツァルト:「グラスハーモニカのためのアダージョ KV617a」
ラフマニノフ:「プレリュード 作品23-2」

ご本人は初のソロリサイタルということで、「生きた心地がしなかった」そうなのですが、その状態でもあの演奏。すばらしいことだと思います。
私はまだ彼女のシューマンをコンサートで聴いたことがないので(個人的にはありますけど)、次回はぜひプログラムに入れてほしいと思っています。

これからますますファンとして楽しみにしております。
ご盛況ご成功おめでとうございました。



体育祭 午後

2008年09月28日 10時30分06秒 | 家族・友人等
午後からはけっこう盛り上がりました。

私の子どもの頃は、運動会とか体育祭というとこれでもかというほど毎日練習させられたものですけど、最近は授業時間の確保ならなんやらで、小学校でもあまり練習が必要ないような種目が多いように思います。
この中学高校にいたっては、町内会の運動会なみの(逃)、当日のみでも形になるような種目がほとんど。

ただ、高3の「デモンストレーション~6年間の集大成」という出し物は、6年間の学校生活のネタをもとにしたパフォーマンスで、見ていて楽しめました。
あと個人的におもしろかったのは、
中3の n(n+1)脚・・・・2人3脚から始まってだんだん増えていくもの
中2の 流星ライナー・・・・・・ロープ付の台車にヘルメット着用の生徒がひとり乗り、それを2人で引くもの
高3の 48人49脚・・・・クラス全員でやります
高校生全員での 騎馬戦

あたりでした。
「流星ライナー」は台車同士がぶつかったり、乗っている子が振り落とされたりでスゴイことになってました。小学生ならそこまで飛ばさないんでしょうけど、中学生は猛スピードで走るので、コーナーあたりにいると台車とか人間が客席に飛んでくるのではないかとヒヤヒヤ。ケガがなかったのが不思議なくらい。
高3の48人49脚は、ルール上の行き違いかなにかで競技終了後一瞬険悪ムード。「乱闘か?」とちょっとワクワクしたのですが(殴)、残念ながらなんとか収まりました。
「騎馬戦」も、過去に負傷者が出たりで(どこの学校もそうなんでしょうけど)いろいろ歴史があるようにきいていますが、今回はケガも乱闘なく(・・・まだ言ってる・・)無事に終了しました。騎馬戦は小学校でもありますけど、男子高校生のはこれは別モンですね。だいたい「帽子を取る」じゃなくて、「帽子が飛ぶ」んですね。
・・・・大学の時にやった百人一首を思い出しました。学科が学科だけに、決まり字で勝負がつくんですよ。こちらは「いまのなんの歌だったの?」でポカン状態(笑)。目の前にはカルタが舞うばかり・・・

娘は「運動会」ときいてワクワクしてついてきたようなのですが、なにしろお兄さんたちの「走り物」がほとんどで、どうもいまひとつ面白くない。
「幼稚園の運動会のほうがずーっとおもしろいっ!」とブツブツ。
応援団合戦くらいは面白かろう、と思ってみせると、
「ああいうの女の子がやるんじゃないの?・・・・キモい・・」
・・・ヲイ、だまっとれ!
応援はですね、もちろん学ラン着ての硬派なものもあったのですけど、いわゆる「チアボーイ」もあり、これは娘的には許せなかったようです。ウーマンリブ(死語)ならぬメンズリブを今後促したいです(泣)。


帰宅後、夜はふたりのバイオリンのレッスン。
1週間ってほんとあっという間ですね。


体育祭  午前

2008年09月27日 12時02分24秒 | 家族・友人等
中学の体育祭に来ています。

娘も風邪気味だし、待ち合わせができるかどうかわからないので、お昼はそれぞれでということで弁当を持たせました。

プログラムの3つ目に最初の出番があるようだったので、とりあえずさっと行ってこようと思っていたら、いきなり娘が起きてきて「行く~」と。
時間ギリギリについたら、なんと20分も進行が早く、終わってました(泣)。
こういう目に遭ったのはうちだけでなかったようで、あちこちから「えっ、もう終わってる?!」の声が。
しばらく立って見てたんですが、なんだかよーわからんし、寒いのでいったん帰ることに。
天気もいいので、お昼は娘と校庭で食べようと、弁当を用意し、洗濯機の中のものを干し、さあ今度は遅れないぞと出掛けました。

場所取りをし、おおここは雰囲気もいいね、と娘もご満悦。で、簡易椅子を持って、午前最後のプログラムを見ようとトラック近くでスタンバイ!
「これにて午前の部を終了いたします」


・・え゛~~
30分以上早いですよ~
出番3つしかないのに、何しに来たんだか。

午後へつづく。

ミックスもの

2008年09月27日 00時05分43秒 | その他音楽
先ほど友人のブログから、ある動画を見て、家族で悶絶しそうなくらい笑ってしまいました(Kくん、無断でつないですいません)。

これ、「ショパンのピアノソナタ3番フィナーレ」と「巨人の星」がミックスされているのですが、まず、編曲がすごい。
右手が原曲のままの難所にも関わらず、左手はしれっと「巨人の星」のテーマが長調に転調したりして出てきます。
私自身がこのテの編曲にはすぐヤラレてしまい、とことん敬意をはらいます。
次になにがすごいって、これを弾いてる方です(編曲者とは別の人物)。お聴きになればわかるでしょうけど・・・・巧いです。プロではないということですけど、まあプロとかそういう問題ではなく、とにかくすごい腕前です。

息子は原曲をそこまで知らなかったので、同じ動画サイトに出ていた「巨人の星」と「ショパンのソナタ3番フィナーレ」も見てみました。
ショパンのほうはカツァリスだったんですけど、いやもう巧いですっ!
好き嫌いはあるかもしれませんけど、とにかくここまで指動くか?開くか?はずさないか?余裕あるか?という感じ。
オクターブなんか1と2の指で軽くとってますし、超速の半音階もなめらかに自由自在、アルペジオなんかどんな音型でも「あさって向いてても弾けまっせ」状態。
久しぶりに彼の動画を見ましたけど、この余裕の技術だけでお腹いっぱいです。

それにしても、ショパンの曲っていくつか「似ている~」がありますねえ。
ショパンの1番コンチェルトのピアノソロ冒頭が「北の宿」、
「幻想曲」が「雪の降る町を」、
ソナタ2番の第3楽章「葬送行進曲」の転調部分が「ラジオ体操第一冒頭部分」、
ほかにもありそうですね。


以前いじった「ゲゲゲの鬼太郎」×「音楽のささげもの」も、もう少しまじめに完成バージョン目指そうかしらん(笑)。



ひとり燃えてます

2008年09月26日 00時36分40秒 | 家族・友人等
今、うちに一人燃えているヒトがいます・・・・娘。
何に燃えているかというと・・・カープに。
娘は、野球のルールなんか全然わかんないし、そもそもプロ野球のチームがいくつあるのかも、いまカープが何位なのかもわからないのに、燃えてます。
一人でなにかしながら口ずさむのは「♪カープ、カープ、カープひろしまッ、ひろしまカープ」だし、幼稚園に来ていくTシャツもなにやら番号のついたものをわざわざ選んで着く。
「これこれ・・5番 くりはらせんしゅ」と言いながら着ていくのですけど、たぶん「くりはらせんしゅ」の顔は知らないんじゃないかな?

で、球場に連れていけ、連れていけ、というんですけど、テレビですら試合そのものはまったく見ないのに、連れていってもねえ・・・と思っていたら、部屋のすみからなにやらゴソゴソ出してきた。
・・・メガホン・・・
見つかってしまいました(笑)。
カープのものは、上の子がまだ幼稚園のとき、市民球場に連れて行った際に買ったものなんですけど、うちには実はもう1本あります。
・・・ミドリの・・・ヤクルトのやつです。私、大昔、神宮球場に何回か通ったんですよ。もうほんと昔、なんせカズシゲがいた頃ですから。
当時はトイレにカレンダーまでかけてました(爆)。いえカズシゲ単独のじゃなくて、ヤクルトのやつをですね。

というわけで、幼稚園でもカープ一色の今日このごろ。
昨晩、マンションの廊下で球場帰りとおぼしき住人とすれ違いました。
「応援ですか?」
「はい!」
・・・・・奥さん、思いっきりジャイアンツのタオル首にぶらさげてました(爆)。



9月24日のいろいろ

2008年09月25日 01時04分35秒 | 家族・友人等
もう日付が変わって昨日のことになってしまったのだけれど、24日はいろいろと忙しかった・・・

朝起きてきた娘、熱もなく元気・・と思っていたのに、しばらくして念のためにと熱を測ると、38度を超えてました。子どもって見かけではわかりませんねえ。
なので幼稚園はお休み。といって寝ていなければならないほどではないらしく、ヒマのあまり、プリキュアのDVDを見ながら画面に向かってエキサイト。こっちはその間に1時間少し練習を。

3時過ぎてとくに様子に変わりがなかったので、娘はピアノのレッスンへ。
ここのところ発表会の曲が割合進んできているせいもあるのでしょうけど、先生細かいなあ・・・けっこう高度なこと教えておられます。発表会の曲はともかく、ほかの曲も。とりあえず間違いなく止まらずに弾いていても、レガートやスフォルツァンドの弾き方がまだまだで、来週もう1回。まあ、私も日頃娘に注意していることではあるのですけど。

娘をうちまで送って(そのころは息子が帰宅してました)、今度は私が教えるために某所に出向きました。
で、うちへ帰ってきて夕食を完成させて、3人で食べ、7時半からマンションの総会。これがなぜか9時半までかかりました(泣)。うちへ帰ってみたら、二人でバイオリンは練習したと言ってましたけど、はたしてちゃんとやったのかどうか・・・。

その後、私、珍しく眉をいじってたら、目測を誤って部分ハゲに・・・orz。
直後はやっちまった感すごかったんですけど、即忘れました。

娘はまもなく寝てくれましたが、残りの3人でテレビを見ていたら、音楽番組でもないのにグールドが出てきて、これがまたけっこうキテる映像が多く(もちろん主人と私はそうびっくりしませんでしたけど)、息子は大騒ぎ。
で、失礼なのか光栄なのかよくわかりませんが(爆)、昨日見た決勝のDVDを思い出したらしく、どうやったら、あんなにトランスしたように弾くのか・・みたいな話題になり、若い頃私自身が経験したことのある、一種の知覚異常というか異常感覚みたいなことを話したら、もう興奮して寝ない寝ない・・・母親のオツムをマジで疑ったり心配してくれたりしたようです。
・・う~ん・・・これで私がクリエイターとかアーチストとかだったら、「やっぱりそういう仕事をする人ってそういうもんなんだなあ」と尊敬してくれるかもしれませんけど、身近で炊事洗濯などをやっている専業主婦の母親がそんな話してもねえ・・気持ち悪いっていうか「大丈夫かこの親?」と思うのが関の山でしょうね(笑)。


DVD見ただけでこんな騒ぎになるから、実際の演奏は聴かせなかった(見せなかった)んですよ。子どもとしてはインパクトというかショックというかトラウマ(爆)でしょうから。

見るとしても、
「テレビから3メートル以上離れ、決してひとりでは見ないでください。・・・そして、よいこはマネをしないでね!」
・・だと家族は言っておりました(殴)。


決勝DVDを観た家族

2008年09月23日 13時52分21秒 | ピアノ
午前中、用がなかったのと、娘が微熱があったのとで家族でダラダラしていました。

娘にプリキュアの録画を見せようとして、リモコンを操作したところ、昨日人妻会で鑑賞(?)していただいた決勝のDVDが始まってしまいました。
そういえば、家族はまだ観ていなかった・・・
始まったが百年目でそのまま流してみんなで見てました(・・娘はぶーたれてましたけど・・)。
息子は本を読みながらちらちら、主人は「決勝ってもうプロみたいだなあ」といいながらまあ静かにみていたのですが・・
私が登場したとたん騒然。
「なんだあ・・一人だけ場違いというか殴りこみというか」
私は、洗濯物をたたみながらウロウロしていたのですけど、娘がいちいち「おかーさんも見なさいよ~、おもしろいから!今こんな顔してこうやって弾いてたよ」「今度はこうやって弾いてたよ。見なさいよお・・恥ずかしいの?絶対、面白いよ」と報告にくる。
・・・・いいですよ・・わかってますってば。一回とりあえず見ましたから。

終わると、主人と息子はゼーゼーいいながら「いろんな意味で心臓バクバクだったよお」と「水・・水・・」とごくごく飲んでる。
主人「みんな上品に出てくるのに、ひとりだけ肩で風切って『おっしゃあ~』て出てきて、すわったと思ったら、ギギーって椅子の音するし・・・」
息子「そうそう、で弾く前に下向いてて『あれ、弾くのかな?』と思ってたら、そのまままじないでもするように弾き始めるし・・・弾き始めると顔が変わってトランスするし・・・」
主人「あれは視覚的にも相当インパクトですよ。インパクトっていうのかなトラウマっていうかな・・(殴)。審査員のうち2人くらいはヒイただろうねえ。ここまでやっていいのか・・と。でも、客はもっていくねえ。僕は会場で聴いてたら倒れてたかも」


ふたりとも、私がイゾルデを弾いているのを見聴きしたのはこれが初めてで、ショックのあまりに「思考停止~♪パニッパニ、パニッパニ、パニパニパニック♪」(←しっかりしろ~フランチェン・・・)。
あと2人演奏残っていたのに、それどころではない。

いやあ、ここまで反響があるとは(驚)。
まあ、なんでもいいです。おもしろかったのなら(逃)。
7000円出して買う価値があったというべきなのかどうなのか・・まあ、あったと思いたいですけどね。





連弾日和

2008年09月22日 23時14分14秒 | ピアノ
本日、またまたサークルの友人たちが遊びにきてくれました。
夏休みが終わって行き来が頻繁になっていますが、今日はM市から新婚のNさんも参加(人妻会には初めてです)で、KやんMやん私と全部で4人。

11時半くらいから昼食をはさんで(4人とも、スタンダード広島焼き・・もちろんデリバリーもの)、7時近くまで観ーの(DVD)、弾きーの、しゃべりーの(笑)。
今日は結構弾きましたよ・・・ゼーゼー。
ここ数日で連弾の話がいきなり2件まとまってしまったので、その練習がメインです。
1曲は、「ラフマニノフ2番コンチェルト第1楽章」から。
もう1曲は、『ハリーポッターと賢者の石』より「ヘドヴィックのテーマ」(←土曜日に決まったばかり)。

ラフマニノフはもちろん簡単バージョンではあるのですけど、セカンドは原曲のピアノパートをほとんど追っているので、そう簡単ではないです。しかも、あまりに省略が過ぎると原曲のテイストを損なってしまうと思い、わざわざ難しいバージョンを採用したり、それでも足りずに原曲を引っ張ってきたりしているので、結局自分の首を絞めるようなことに・・・(泣)
それにしてもこの曲、簡単バージョンにしてもすごい曲ですねえ。もともと聴く分には大好きですし魅力的な曲と思っていましたけど、和声の進行がいいです・・シビレます。実際、コンチェルトそのものを弾けといわれたら、「あ・暗譜できるのか・・」とまず考えてしまいそうですけど(逃)。
Nさん担当のプリモはほぼオケパートなんですが、長い音符が多いので、それはそれでピアノで弾くのは難しいものです。お互い表現の可能性を探りながら、これから練習を重ねていきたいと思います。


「ハリーポッター」は本番まで1ヵ月を切っているので、それまでになんとかなるであろう・・ということで選曲。土曜に楽譜渡したのに、Kやん、ちゃんと読んできてくれました。
映画も観たし、CDも持っているのですが、クラシックっぽく弾くと「・・ん?・・」な箇所がたくさん出てきます。わざと抑揚のない表現で弾いたり、汚めの音をぶつけ気味に弾いたり、かと思うと朗々と響かせるように弾いたり、リズムをきかせたり・・
イマジネーション全開で工夫と遊び心満載で楽しくやりたいです。

あと勉強中の曲もいろいろ聴かせていただいて、こちらもとても勉強になりました。

またおいでくださいね。連弾、もっと練習しときます。
やっぱり連弾いいですね・・・考えてみたら、みなさんが帰られたあとで、娘と「トトロ」の連弾も練習したので、今日は3曲やりました(笑)。
アンサンブルはMちゃんとの2台でもそうなんですが、2回目からがさらに面白くなるので、これからが楽しみです。


・・・ああそうだ・・・「熱情」も練習せねば・・



アメとシール

2008年09月20日 03時45分18秒 | 家族・友人等
先日、同じ園バス停のお母さんがおっしゃいました・・
「最近、娘たちのピアノの先生がシールをくれない」

これ、「へえ、そう」で済むようなことではなくて、娘さん、特に小2のおねえちゃんにとっては重大なことらしく、「なんでくれないのかな?(自分の)前にレッスンを受けた子はもらってたのに」と言っているらしい。
お姉ちゃんのほうは、あとから始めた妹のほうが「・・どうも上手みたいだ・・」ということもあり、ピアノモチベーションは下降中、もうやめたいと言っているような状態。
もともとこのお姉ちゃんはシール好きで、楽譜に貼られたシールを眺めては喜んでいるふしもあり。シールはお姉ちゃんのほうが妹より多かったりするらしいのですが、それは一曲がなかなか通らないため、通るまで(やる気が継続するよう?)先生は貼ってくださっているそうなんですね。
とすれば、最近シールがをくださらないのは、なにも憂慮すべき事態ではなく、むしろ喜ばしいのでは、と思わないでもないのですけど、そういうものでもないらしい。

先生も深く考えてのことではないのでは?と私は思うのですけど・・。
実は、私にも隠し子、じゃなくて隠し弟子が一人おりまして(なにも隠してないですけど)、この9月から正式に出張でレッスンに行っています(うちのマンションは教室禁止のため)。
私、この生徒より小さい子どもが自分にいるのにも関わらず、どうもそういう「ごほうび」というか「やる気促進グッズ」方面に気が回らない。
ハナマルもへたくそなのでほとんど書かないし、シールはテキストについていたものなら貼りますけど、そうでなければナシ。
この前たまたま、うちにあったちっこい犬のシールを貼ってあげたのですけど、これが相当うけた。もう大喜び。お母さんからもメールでお礼がきたほど(笑)。

前出のお姉ちゃんは、ハナマルとシール命みたいで、そういう話をきけばきくほど、子どものころからそれらのものに関心がなかった私はびっくりしてしまいます。
娘は私ほど関心が薄いわけではなくて、やっぱりレッスンのときに先生がくださるシールとアメを相当楽しみにしています。娘はシールよりもアメらしい。これはレッスンが終わったときにくださるのですけど、先生が忘れていると娘は要求するし、「もうひとつお兄ちゃんにおみやげで持って帰っていい?」とこういうときだけ仲のよい兄妹のような言動(?!)をとることもあります。
シールはさほどでもないですけど、アメにはかなり命がけで、たまたま砂糖アメみたいなものがあったときにそれが気に入り、しばらくは「あれはもうないの?」とぐずぐず言っておりました。
そういう執着はどうもうちの娘だけではないらしく、この教室をやめてすでに3年以上になるあるお嬢さんも、「先生のところにあった、○○のアメはまだ私のためにとってあるかなあ」と思い出したようにつぶやくらしい・・・・おそるべし。

いったいなんのためにレッスンに通ってるんだよ!?と言いたくなるところですけど、そんなものかもしれません。
大人だったらどうなんですかねえ?

私がこれまで5回あまり出たコンペでも、なにがしかのグッズをいただきます。
まず予選で参加賞・・・これは、年によって違いますけど、ミニタオルだったりペンケースだったり、クリアファイルだったり。
あと予選で賞をもらうと、賞状や楯をいただきます。
次に本選にいくと、まず「本選入選」という賞状をいただき、その後の賞に応じて賞状だけだったり賞状と楯をいただいたりします。
最後に決勝にいくと「決勝入選」のメダル(ほんとに首からかけるようになってます)、記念グッズ(なぜかクリップ)、それとステップ等への参加券(3000円分)、をいただき、さらに入賞された方には賞状とクリスタルの楯のようなものと金一封(これはそれなりの額です)が授与されるようです。

いただいていて言うのもなんですけど、この年になると賞状とか楯とかあまりどうってことないです。子どもじゃないんだから飾ったりなんかしないし、取り出して見ることもありません。まして、メダルなんてどうすんの?って感じで、せいぜい娘が喜んだくらい。
賞状と楯でいくらになるのかわかりませんけど、「(バス賃くらいでもいいから)同額を金券でくれればいいのに・・(殴)」というのが正直なところです。
実際、決勝のとき楽屋で参加券3000円が同封されているのを見たある出場者(主婦)が、「・・ああやっとここへきて一部でも回収できた(涙)」と言ってましたから。決勝はエントリー費も要りませんでしたし、そういう意味でも出られただけで意味がありました。・・・・セコイ・・・


なので、結局私にしても「シールよりもアメ」という感じで、考えてることは娘と大差ありません。
まだシールを楽しみにしている子は、かわいいかもしれませんね。
でも、シールだけをくださる先生がアメも出し始めたらどうなるのか・・・やっぱりどちらかというとアメになっちゃうんですかね?

いやいや、そういうことにマメに気をつかって、生徒の気をそらさない先生には頭が下がります。レッスンの内容が充実していることは大前提ではありますが、子どもの場合、まずは「来る気」が大事なわけで、話はそれから、ですから。