アネッティワールド

日常の体験から・・・

函館 おでん冨茂登(ふもと)

2018年07月17日 00時03分10秒 | グルメ

 今回の函館旅行の楽しみの一番は食事でした。

ところが予期せぬ事が起こるものなんですね

 

ホテルで身体を休めるも一向によくならない妻の状態。

「ひとりでゆっくり寝てるのでどこか食べに行ってください」

そっとひとりにしてあげるのも良いのかとお言葉に甘え函館の夜をブラブラしてきました。

 

 

 おでん冨茂登(ふもと)

良い感じの店が近くにあったので入ることにします。

ほぼ満席でしたがカウンター席が1席空いています。

 

誰も気づいてもらえないので勝手に席に座りまずはビールから

 

何をきっかけからか覚えてないけど

隣の40歳前後の男性と会話をするようになりました。

 

どうやら十勝地方で大規模な牧場を経営されているような方でした。

毎年北海道に旅行で来ていることを話すと

「是非次回北海道に来たときは立ち寄ってください。招待させて頂きたいです」と

アドレスを手渡されました。

 10数年前函館に来たときは、全く逆パターンで大阪に誘って

来てくれた方がいたことを思い出しました。

 

北海道の人は警戒心がなく親しみやすい人が多いんだなぁと思ったものでした

 

カウンタ内で立っているオーナーさん、70歳くらいかな?

ずっと焼酎ロックで相手いてくれています。めちゃくちゃ元気なおじさんです。

おじさん飲むだけで動きません。だから注文しても中々出てきません。

 閉店間際までいたのですがお先に失礼してホテルへ。

家内はまだぐったりしていましたが

朝までほとんど寝ること無く様子を見、3度の嘔吐で少しは楽になった様子、

朝は喫茶店でジュースだけ飲めるようになりました。

 

その喫茶店、おでん冨茂登(ふもと)の並びにあり、80歳のマスターがひとりで切り盛りしています。

お客さんとの話を聞くところによると、  どうやら

数ヶ月前に共に経営していた奥様が突然風呂場で倒れ帰らぬ人となったようです。

あまりにも突然だったのでどこに何があって、家のことも店のことも

さっぱり分らずうろたえるばかりだったそうです。

それでも一日休んだだけでその後もずっと営業されているそうです。

(きっとお客さんに励まされて悲しみを和らいでいるのでしょうね)

 

でもその悲しみたるや、経験したものでないと分らないような悲しみだったようです。

時間もたっぷりあるので行き先をカットしてマスターの話しをゆっくり聞かせていただきました。

 

そして

「奥様を大切にね」と 送り出してくれました。