「過去の教訓を未来へ」をキャッチコピーに
1995年未曾有の「阪神・淡路大震災」
明石海峡を震源とするマグニチュード7.3
最大震度7 死者6434名
淡路島は美しい花・海の幸・淡路牛 など自然に恵まれ
関西から車で1時間ほどで行ける楽園の地と呼ぶにふさわしい島です。
ところが忘れてはならないあの大震災の震源地に最も近い町でもあります。
そこに震災記念公園があります。
この日4月23日は無風で快晴、抜けるような青空でした。
入館してエントランスにはいきなりこんな模型があります。
国道43号線が倒壊した模型です。
震災により大きな被害を受けたところを赤で塗った地図です。
断層に沿って被害が広がっている様子が良く分かります。
地震で現れた野島断層をそのまま保存して記念館にしています。
断層のずれの大きさが良くわかるのですが
こんなに地面がずれるとは、なんというエネルギーなんでしょう。
二つのプレートにずれが生じその跳ね返りで地震が起きるメカニズムは
頭で分かっていても この断層のずれが起きるまでのエネルギーはどう考えても
想像できません。
外には「神戸の壁」が立っています。
昭和2年に延焼防火壁として長田区の市場に建てられたのですが
第二次世界大戦にも耐え、阪神・淡路大震災でも周りが焼け落ちたにも関わらず
この延焼防火壁は残り、この教訓を未来へ残す意志も込めてここに移設したそうです。
「メモリアルハウス」と言って
断層の真横に建っているにもかかわらず
倒れなかった「地震に強い家」として 公開しています。
少し傾いている様子が良く分かります。
台所の様子を再現した物です。
家が倒れなかった理由としてコンクリートの基礎を通常の2倍使用していること、
20センチ上に持ち上がり120センチも横に丸ごとずれているのに
この程度の傾きで済んでいます。
(住人は震災後4年ここで住んだそうです。)
この後 「震災体験館」で
東日本大震災の揺れと阪神・淡路大震災の揺れを体験しました。
東日本大震災は、揺れの大きさより 津波と原発事故による被害の大きさが甚大でしたが
阪神・淡路大震災の揺れは、体験館の椅子に座っていたのですが
椅子が飛び上がり何かにつかまっていないと体勢を維持することができない程の揺れでした。
教訓として耐震強度をクリアーしていて倒壊さえしなければ
命を落とすことはないと思いましたが、
家具や電化製品などの飛び出しに恐怖を感じます。
凶器になりますからねぇ
さっそく家に帰ってコーナンで 「つっかえ棒」を購入して設置しないと・・・