穀物メジャーには、生命への尊厳の気持ちはないのだろう。東京都青梅村にB-29が墜落して乗員5名が死亡したが、当時疎開していた吉川英二氏が、「死ねば同じ人間!尊厳を持った埋葬をするべきである」と墓守まで決めて丁重に埋葬した。他の爆撃地でも同じエピソードが残っている。
さて、本題。
日本の蛋白質とは、鶏卵であり、鶏肉である。その量、効率はもとより、清潔さは群を抜いている。名家のタレント森泉は、7歳の頃サルモネラ菌感染症で生死の境を彷徨ったという。
フランスでも「生卵の提供」は「重罪」であるが、日本では「おもてなし」でしかない。これは所詮穀物メジャーの出処だからだろう。それ程穀物メジャーの鶏へのコストカットは熾烈だ。
ネイキッド(裸)・チキンは御存知だろうか?鶏の首だけに羽根が生える様遺伝子操作を行った結果、餌の食いが-20%となったのだ。
他方、通常の鶏の腸内細菌を0にすると餌の食いが-20%となるらしい。
ならば問う?ネイキッド(裸)・チキン+腸内細菌を0の鶏は?如何?
回答:ネイキッド(裸)・チキンは、生命力が弱く、腸内細菌を0にすると死ぬのだそうだ。言われてみればそうで、無理のさせ過ぎであるが、これがユダヤーフランスの常識だろうか?
それを除いても、日本でも鶏舎は薄暗く、あまり刺激を与えないようにするそうだ。私は神戸牛の育て方は悪くないと思っている。サシ(脂肪層)を作る為にビールを飲ませる。これは牛も嬉しいだろう。だから心に染み入る美味しさなのだ。
だが、イギリスやアメリカでは、牛の肉をとった部分以外を砕いて乾燥させた肉骨粉(にくこっぷん)として食わせた挙げ句、「狂牛病」で何人も死んだのだ。
欧米人の品性は、この辺が分からない。
対して日本の牛食は、肉のみならず、舌を食い、内蔵を食ったが、脳は食わない。この工夫で、肉牛一頭での採れる肉の量が他国を圧倒している。これが肉骨粉に対する日本の回答だ。
これはキリスト教徒がする「食前の祈り」と「いただきます」の違いであろう。
「食前の祈り」は「天に居まします我が父よ、今日も生きる糧を与えてくれた事を感謝します」つまり神へ、なのだ。
他方「いただきます」では「命を頂きます」つまり食べられる側なのである。
漫画サザエさんの初期には、磯野家に帰ってきた波平とマスオが「今日は夕食は鶏鍋だから…」それを聞いて波平が「良いじゃないかぁ!」と喜ぶがワカメちゃんが「家の鶏絞めちゃったの…」と言われて波平もマスオも黙った。それでも頂く前には「いただきます」なのである。
フランスのフォアグラは、無理やり餌を食わされた鴨の脂肪肝である。そこまでして食うものか?と思う。
日本では何かに付けて供養が行われる。その場合は、そこで使役されたり死んだ者への感謝の念がある。言葉を理解する黒人を人扱いしない時点で何かが可笑しいと思わないのか?
今、日本文化が世界でウケているのは、そんな点だろう。
1980年代日本では官主導の画期的政策が通った。これは通産・厚生・文部の3省が共同して「未来技術:バイオテクノロジー」技術者育成だった。
実は、この1980年代は、ちょいとした投資で、ボロ儲けのベンチャー・キャピタルの後期で、投資銀行の詐欺まがいの提案が多く、マザーズもナスダックも低調だった。それに対しての政策である。
だが、これも今で言う波取り営業バカ文系の当時版MOF担によって潰された。その後バイオ創薬の遅れにビビった大正製薬や武田製薬が大慌てする今がある。
一方で、穀物メジャーは、大量の投資をし続けたのである。
成功したのは農薬代謝が強力な品種の開発で、当時の農薬の大量投入が出来て、雑草を生えなくさせるのだが、穀物メジャーは、植物の代謝系をイジって特殊な代謝をする高収穫品種を作った。それがラウンド・アップである。
当初は無敵だったが、その内「米系雑草」に代謝機構が移った。それによりラウンド・アップの投入量が増える結果となった。
何故ラウンド・アップ代謝系が米系雑草に移ったのか?花粉である。実は、これが後で大問題となる。
穀物メジャーは、さらなる遺伝子改造を押し進めた。バイオテクノロジー創成期に知られていた虫を寄せ付けないジャガイモがあった。穀物メジャーは、この形質(対虫性忌避物質生成形質)を穀物、中でもトウモロコシに入れ込んだ。それが後の「毒トウモロコシ事件」となる。
確かアメリカでの対虫性忌避物質生成トウモロコシをFDAに申請したのは2006年で、問題の発覚は2008年だったと思う。リーマン・ショックに隠されたのである。
穀物メジャー御自慢の対虫性忌避物質生成トウモロコシは、大量に収穫できたが、食べた人間の70%がアレルギー症状を見せ、30%がアナフィラキシー・ショックを起こした。正に毒トウモロコシ。
FDAは生産許可を直ちに停止、生産した農場を徹底して消毒した。加えて、同農場での如何なる栽培も否定した。そして、大規模な花粉調査を始めた。ラウンド・アップ代謝系と同じく対虫性忌避物質生成トウモロコシの対虫性忌避物質生成形質も花粉で伝染る可能性があったのだ。
その後、また大問題が発生した。毒トウモロコシの実と通常のトウモロコシの実が混ぜられたのである。窮した穀物メジャーは、当該トウモロコシをブラジルに運び、バイオエタノール工場に「通常トウモロコシ」として売り抜けた。
だが、この後もバイオの呪いは続く。ニコチノイドである。
化学式では、実に単純なニコチノイドだが、威力は凄まじく、全ての虫や蜘蛛の類を皆殺しにしたのである。無害有益なミツバチは、真っ先に死亡した。最初効果を喧伝した穀物メジャーのバカドモだが、後にFDAに「ふざけるな!」と怒鳴られた。
ミツバチもだが、羽根を持つ昆虫は、花粉を媒介する役目がある。蝿なども、結構媒介をしている。これは園芸農業や花卉(かき)の生産に不可欠と言うより、生産不能になる。この問題は1年間世間を騒がせて終了した。
だから…である。穀物メジャーの方向性が病的に不味い小麦から健康的で美味しい野菜に変わったのは。
今バイオテクノロジーの主流はバイオ創薬(蛋白質)やiPs細胞等の再生医療である。結局穀物メジャーにとってバイオテクノロジーとは何だったのだろう?
本業の人は見ないで!お願いします。こう言う感じで私が見ていると言います。
食糧管理法無き今、日本の食糧政策は?だが、1993年の米騒動で見られる通り、国家はコミットメントしている。日本経済を「冴えない」と言うが、キチンと色々な所で日本は独自で立派な行動をしている。
これは魚介類だが、特亜2馬鹿は、狙った魚を片っ端から乱獲するが、日本は、その捕獲する魚の種類を開発している。有名なのは、目指しと白身魚フライだが、これらは目指しでもなければ、アジなどでもない。名も知らないし形もえらく違う魚だが、水産庁は50年ぐらい、こう言う漁業資源の開発を行っているのだ。他の国、ましてや特亜2馬鹿がやるわけもない。
またスペインの地中海でのマグロ漁はスペイン人が船を仕立てて行う程、長い付き合いである。
日本は、1970年代は全農が飼料穀物を一手取扱をしており、市場支配権をある程度持っていた。それ故、滅多な事は穀物メジャーも出来なかった。
ただ、一応統計上コメの輸入は多くはないが、煎餅系の原料はタイとかの長粒種の餅米である。米と砂糖を混ぜて米加工品として輸入している。
またニュースで、国内小麦払い下げ価格が発表されたと言うモノがあり、政府が海外の相場変動を吸収してくれている。沈滞しているとか、ダイナミックではないと言う批判もあるが、これら施策は、相応に経済安定に作用している。
アメリカの米・小麦の問題も長年の問題だったが、売り先が広がり、アメリカも拘泥しなくなっている。
そんな中、日本は延々と続く「日本カルチャー人気」で、輸入食糧がある意味増加している。
今、コロナで駄目だが、その前は、豊洲迄輸入マグロが入ってきており、豊洲で取引したとして、海外にまた運ばれるのである。
また北海道では、大規模小麦農家が、最高クラスの小麦を生産している。この国内産小麦以外でも、ビール麦は国内産である。
目新しいところでは、豚を使わない豚骨風こってりラーメンが京都で開発されたり、日本で当たり前のトンカツが世界中で食べられているとか、「日本カルチャー人気」のお陰で、食糧事情は良くなるばかりであるが、ここが日本が隠れて凄い所がある。
再三出してくる、種のタキイやサカイは、就農者相手に農業実践教育を行っている。こう言う養成スクールは飛行機以外では珍しいが、外国人も入りだしたらしい。だが、その前から、日本は発展途上国にJICAによる農業支援訓練を行い。西アフリカ中心に、日本製のアフリカ向け米、ネリカ米をODAで配っており、欧米とは根底から違う支援を行っている。これは軍事に関しても行っており、極めて評価が高い。その他、国費による医療指導とか、或いは個人で寄付を募ってアジアの途上国で支援をしている例もある。
私は岡山は、あまり好きではないが、この手の支援は、何故か岡山の名が出てくる。また高速道路からも見える「岡山こども病院」は何故に?岡山で?と思うほどのものである。件の発展途上国で個人で…は、岡山の団体である。
さて、最期にするが、今日本では、植物(野菜)工場が大きく発展しつつある。実は、同じタイミングで穀物メジャーの方向性が病的に不味い小麦から健康的で美味しい野菜に変えており、大資本で開発して、今年の夏頃、東京23区のど真ん中に工場を2つ建てるらしい。
しかし、日本は投資家がバカ文系なので、此等に投資はしない。
1年ほど前見かけたドキュメンタリーは、個人投資家で、コンテナーを改造した植物工場を自前で作りサラダ菜を天候に左右されず作って利益を上げた例が報道されていた。
折も同じくCQ出版のInterFace誌では、IoTで農業をする連載もあった。まぁ頭が悪く臆病ぐらいしか特色のない日本の銀行が動く筈もなく、これも平将明議員に提案しようかと思う昨今である。
1972年の「大穀物泥棒事件」以来、穀物メジャーの市場支配、国家奴隷化等の問題が明確になってきた。詳しくはフランスTF2の「食糧危機は作られる前・後編」(1998年)が最も正しいだろう。
因みに穀物メジャーはカーギル以外フランス・ベルギー・オランダの会社である。
穀物メジャーは、アフリカに狙いを定めていた。実は今は完全に様相が変わったが、アフリカは有史以来ずっと穀物生産を行っており、狩猟生活ばかりの様に今皆が思っているのは、マスゴミのフェイクである。
ただ、穀物メジャーは、大量に生産されるトウモロコシの売り先にアフリカを狙っていた。1970年代雑性強種と言う異なる品種で交雑した品種の作る実を種にすると、通常より2〜8倍収穫が起きることを、ボーローグ博士による「緑の革命」で研究した穀物メジャーは、採れすぎたトウモロコシの処理に窮していた。
かねてより、フランスの外道がプランテーション作物を現地住民に押し付けていたが、これこそが、市場支配、国家奴隷化の典型で、経済的差別主義の最たるもので、トウモロコシや低級小麦を海外相場より高く売りつけていた。
ファッションの国を誇るが、ある国のプランテーション作物の綿で作った布を買わせるのだが、日本の布より遥かに質が悪く、値段が凄まじく高いのである。
市場支配、国家奴隷化はフランスと言うよりEUの2000年以前の全体方針と言える。
さて、この雑性強種によるトウモロコシは、ハイブリッド・コーンと言われているのだが、生産量が極めて安定しない。通常より倍以上は採れるが、時には倍、時には5倍、などと安定しなかった。
また1978年、アメリカで猛威を奮ったトウモロコシのゴマ枯れ病は、アメリカのトウモロコシの80%を枯らして、大問題となった。
この頃である、アフリカで飢饉が頻発したのは。そして「LiveAid」や「USAforAfrica」が歌を売った金で、穀物メジャーだけが太ったのである。
このカラクリに気づいたフランスのTF2が、このメカニズムを訴える為に、「食糧危機は作られる前・後編」(1998年)が作られたのである。
日本は、江戸時代から種苗輸入には熱心だった。大根・蕪(かぶ)・今の味噌は室町時代。サツマイモ(当時は琉球芋)人参、唐辛子、茄子、トマト(最初は観賞用)等、今我々が食べている野菜の殆どは江戸時代以降の輸入品で、種を固定化した。白菜・ジャガイモは明治に入ってで、特に白菜は日清戦争で中国で食べた餃子が食べたくて兵士が持って帰った話は有名である。また、穀物や大豆の改良は極めて熱心だった。種のタキイやサカイは、明治維新後、早々に株式会社化した。国内の大手問屋から株式会社になる流れに乗ってのことだろう。この頃から「食糧独立」の体制は盤石だった。
他方で、人を奴隷化するが如き、アフリカで主食を駆逐し、小麦を売りつける穀物メジャーもタキイやサカイと同時期の創業だったと思う。若干日本の方が古く、例のシェアなどの強引な国際ビジネスは、相変わらずだった。それには欧州市場が成熟したことも要因だ。
この種子ビジネスが進化したのは、1950年代の種子の原種主義と気候順化主義の議論で、原種主義はソビエトのバビロフと京大の木原等教授で、気候順化主義はソビエトのルイセンコが主張していた。ソビエトの権力闘争で負けたバビロフはシベリアで死亡したが、種苗理論では、原種主義が正しいことが証明された。それにより、ソビエトの穀物政策はバランバランになり、1972年アメリカの小麦を輸出先を誤魔化した「大穀物泥棒事件」が発生し、この時穀物メジャーの暗躍がクローズアップされた。
また穀物メジャーは、ソビエトに小麦は輸出するが種技術は伝えず、ソビエトの穀物政策は、基本的に無い。他方で京大の木原等教授は東大に嫉妬され、予算の問答無用のカットを行い世界中から文部省が避難されたが、1998年木原等教授の死後、種子28万種の木原コレクションは散逸したが、東大は屁の河童だったようだが、日本の種子開発能力を下らない嫉妬で悪影響を与えた東大は許されるべきではない。
何れにしても、この種苗は「継続は力なり」であり、遅れを取ったら挽回が極めて難しいのも事実である。