ニャチャンのポーナガールタワーにあるThien Ya-Na おばあさんの話の碑の翻訳
訳Ms.Nhu
Thien Ya-Na おばあさんの話
昔々、お爺さんとお婆さんがDại An大安山でスイカを栽培しながら一緒に暮らしていました
でも時々お爺さんのスイカが無くなるのでお爺さんはその原因を探しました
その夜、お爺さんは木の後ろでスイカ畑を見張っていました
お爺さんは８歳くらいの可愛い女の子が自分のスイカを食べているのを見て驚きました。
お爺さんには子供が居なかったので、その女の子を連れて帰りました
ある日の事、大雨が降り洪水になったが、彼女はひとり喜んでいました
お爺さんは人の不幸を喜んではいけないと彼女を叱りました
しかし驚いたことに彼女は実は天女で洪水は彼女が起こしたものだったのです
彼女は流れてきたいい香りのする木の中に隠れてしまいました
いい香りのするこの木は中国まで流されていきました
この木を見つけた人たちは引き上げようとしましたが木がとても重く引き上げられませんでした
Bắi Hảiと言う名前の王子は綺麗な木の噂をやってきました
Bắi Hải王子がその木を引き上げようとするとまるで紙のような軽さで片手で持ち上げました
Bắi Hải王子は木を自分の家に持って帰りました
その夜から彼は毎晩女の子の幻を見るようになりました
Bắi Hải王子は何とかその女の子に会いたいと探しました
ある晩、その女の子が木の中から出てくるところを捕まえました
彼女は自分で『私の名前はThiên Y-A-NAと言います』と名乗りました
Bắi Hải王子は独身だったので彼女と結婚しました
彼らは幸せに暮らし子供も二人できました
しかしThiên Y-A-NAは時折田舎に居るお爺さんとお婆さんの事を思い出していました
そしてある日二人の子供を連れて田舎へ帰ったのですが、お爺さんとお婆さんは
すでに亡くなっておりThiên Y-A-NAは二人のお墓を作りました
Thiên Y-A-NAの田舎の人たちはまだ文明を知りませんでした
彼女は稲作や布を作る事など様々な事を田舎の人たちに教えました
そして田舎の人たちの生活は向上しました
何年か後、良い天気の日（旧暦３月２３日）に彼女と二人の子供は天へ登りました
田舎の人たちはThiên Y-A-NAのためにThiên Y-A-NA像を作りました（８１７年）
今でも毎年旧暦の３月２３日にはThiên Y-A-NAの祭りが行われます
1857年Tu Duc9年5月20日
原文はこちら
個人的な感想：
ニャチャンがベトナム人の手に落ちてから作られた碑
しかも内容がGia Longの父の伝説に極似している
チャム族が中国から文明を持ち込んだという話は他には無いし
南方ならともかく中国から文明が入ったのなら仏教も伝わるはず
しかし、こうした改編も受け入れざるを得なかった当時のチャム族の状況も理解できる
そうする事によって今でもポーナガールタワーは地元の信仰の対象として生き残っているのだから
