Binh Dinh省には
Binh Dinh遺跡群と呼ばれる
チャムタワーがたくさんあります
その中でも今回は双子塔(Thap Doi)に行って来たのでご紹介
かつては3棟あったそうですが、現在は2棟のみ
周りは修復されて公園になっています
12~13世紀頃に建設されたと言われています
このタワーはちょっとミーソンや他のタワー群と
デザイン的に微妙に違っています
向かって右のタワーから
まず外観ですが、壁面にはあまり彫刻がありません
ミーソン遺跡群と比べると、入り口がかなり高いところに作られています
このスタイルはカンボジアのアンコール遺跡群とよく似ています
ミーソンのFグループもこのつくりになっています
偽窓を徐々に迫り出す構造に作りは全体的に
丸に近づこうとしていたと考えられています
これは最数的にQuang NamのBanh Anタワーの8角形が
丸を目指した究極形と言われています
偽窓の上に砂岩石補強がされています
この頃から雨による侵食を防ぐために
要所要所に砂岩石の補強が施されました
さらに特徴的なのは屋根の作り
屋根には彫刻がたくさん彫られています
よく見るとこのタワーの縮小版らしきタワーが連続して彫られています
四隅にはガルーダと戦う猿のような彫刻があります
内部には丸いヨーニに乗ったリンガがありましたが
これはもしかすると再生かもしれません
この渦巻き模様を使うのもBinh Dinh 遺跡群の特徴ですね
屋根の上は崩れ落ちてしまっています
入り口にはかつてドアがあった痕跡があります
この穴も他のところより少し大きい気がします
左側のタワーは右よりやや小さめですが基本的には同じです
屋根の彫刻が鹿と猿が描かれています
内部のリンガは無くなっていて
小さいイミテーションが祀られていました
こちらもやはり上部は崩れ落ちています
側面の作りもほぼ同じです
これはかつての飾りの一部でしょうか
柱も倒れています
隣にChua Thap Doiという双子塔寺があります
チャム族を追い出したベトナム人はチャム族の神様までは追い出せず
隣に自分たちのお寺を作って地の神様として祀ったケースが数多くあります
またチャム族の地には素焼きの文化も根付いています
チャム族は素焼きの甕棺とかを使っていましたし
そもそもレンガを多用してますからね
その名残でしょうか
冒頭に使った写真ですがThap Doiの隣にあるCafeからの写真です
こんなカフェが近くにあったら毎日通って
ボーっとタワーを眺めてすごしたいですねぇ。。。