○『風と木の詩』や吉田秋生先生の記憶がある少女コミック、描写表現など見るに隔世の感がある。読者ではなく漫画家や編集者の方が自分たちに近いのかもしれないが、創り手の感覚は全作品で一概に共有できるものではなく、作者やジャンルによる(このへんが音楽雑誌との違いだ)。かつては自分もこうした雑誌の享受者層の中にあったはずだと思いつつ、非常に不思議な異世界の感じがする。むしろ読者の歳相応にそう感じる方が良い、というべきか。記事を読んで、小中学・高校生から見ればKinKi Kidsは年上だが、目上なりに「剛くん」「光一くん」と「くん付け」なのだな、と改めて気づく。年下の男子女子から「くん」と呼ばれ続けることは、この業種の人には重要なことなのだろう。「先生」のような機能を持っている人とはいえ、「先生」と目下から仰がれてはいけないのかもしれないところがミソである。(20041207)
○『風と木の詩』や吉田秋生先生の記憶がある少女コミック、描写表現など見るに隔世の感がある。読者ではなく漫画家や編集者の方が自分たちに近いのかもしれないが、創り手の感覚は全作品で一概に共有できるものではなく、作者やジャンルによる(このへんが音楽雑誌との違いだ)。かつては自分もこうした雑誌の享受者層の中にあったはずだと思いつつ、非常に不思議な異世界の感じがする。むしろ読者の歳相応にそう感じる方が良い、というべきか。記事を読んで、小中学・高校生から見ればKinKi Kidsは年上だが、目上なりに「剛くん」「光一くん」と「くん付け」なのだな、と改めて気づく。年下の男子女子から「くん」と呼ばれ続けることは、この業種の人には重要なことなのだろう。「先生」のような機能を持っている人とはいえ、「先生」と目下から仰がれてはいけないのかもしれないところがミソである。(20041207)