「ゆわさる別室 」の別室

日々BGMな音楽付き見聞録(現在たれぱんだとキイロイトリ暴走中)~sulphurous monkeys~

本日の効果音(67)「徳川家康」メインタイトル / 伊福部昭(1965)

2016-02-27 | 閑話休題・本日の効果音

〇そんな安田さんに敬意を表して、というわけでもないが
 たれぱんだ「これが東映編で、あと東宝のと大映編でしたかね、うちにあんのは」
 キイロイトリ「ポン♪」

 BGM:
 映画「徳川家康」メインタイトル / 伊福部昭(「伊福部昭未発表映画音楽全集~東映編・親鸞/十三人の刺客」Vap VPCD-81188 (1997))
 「水曜どうでしょう」の「対決列島(甘いもの国盗り物語)」(2001年)の最初の企画発表のところで、白塗りの烏帽子姿の安田顕さんが口上「やあやあ、鈴井貴之」を唱える、一つ目の有名なシーンで流れるBGMがこれであろう。もしかすると鼓の音などは映画のEndingのあたりのを合わせて使ってるのか、補強したりしているのかも。

 これ何かどっかで聴いたことあるけど、芥川也寸志か伊福部昭か誰だったかなあ、と思い、(「水どう」は音効・工藤哲也+藤村忠寿Dの選曲でよく往年の平成ガメラ映画などのサウンドトラックの音効をよく使っていると聞くので、)音色からして昭和30~40年代付近の時代劇映画のタイトルで「電子音楽風の効果音の入ってない、オケの曲」で、羅生門でも地獄門でも雨月物語でも薄桜記でも眠狂四郎でも座頭市でも赤穂浪士でも大魔神でもないやつ、という感じで探していって、ああやっぱり伊福部昭だったか、と気づいた。
 映画の方は1965年の作品(伊藤大輔監督)。織田信長(吉法師。中村錦之助)と青年の松平元信(竹千代、徳川家康。北大路欣也)が出てきて桶狭間で今川義元(西村晃)が討たれるまでのところ。竹千代の母との生き別れだの人質流浪人生だの侍者の少年たちの切腹だの悲惨な過去を乗り越えて岡崎城に帰るまで、といった非常に真面目で重々しい演技が延々と炸裂する昭和の東映映画だ。若い元信が青春ぽいのだが錦兄ィがやはり華々しい。
 しかしよくまあ「どっから持ってきたんだ」的にこの重厚なサントラの名曲を持ってきたものだ。初めてこの口上シーンを見たときにさすがに「おおっ」とお茶噴きましたからな。一地方ローカルTV番組といわれようが、趣味が質的に凝っていて制作者の「どこか何かがただならぬ過剰さ」を秘めている感、というのは面白いものである。(20160227)
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