「ゆわさる別室 」の別室

日々BGMな音楽付き見聞録(現在たれぱんだとキイロイトリ暴走中)~sulphurous monkeys~

20171105 (福岡市博物館)

2017-11-05 | live2002-2024

〇日曜、全く休まないと危険なので、野菜を買い出しに行った後、夕方
 キイロイトリ「マタ キテ シマッタ」

   
 「神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世の驚異の世界展」(福岡市博物館)なんだけど

 3月に天王洲で見た「David Bowie is」展がまさに音声装置つきで、聴きながら見ているうちに、予想以上に長時間じっくり居ちゃったのだが…
 3日から始まったこのルドルフ2世展は、音声ガイドが安田顕さんなのだ。もしかして去年のダイハツブーンのCMの謎の賢者役のイメージのおかげで安田さんにオファーが来たんじゃなかろうか?と思われるような雰囲気と趣向の展覧会であるともいえるのであるが、これがまた予想以上だった。番号の場所に来て押すと、まず話に聴き入っちゃうでしょww。だから2回目に聴きながらやっと展示を見る。でもってまた説明を参照しようとして聴き直しちゃったりして。
 そんなこんなで何回か聴きつつじっくり見てしまうことになり、1500年代~1600年代の欧州の貴重品ということもあるのだが、おかげで突然16~17世紀の神聖ローマ帝国皇位継承者のこととかプラハの王宮とか妖しいマニエリスムとか錬金術とかの世界の知識がやたらむやみに増えていくww
 そして気づいたら90分近くたっていたわけで(聴いてなかったらもっと速く通過してたんだろうな…)
 芸術なんだけど図像学すぎるというか。ルドルフ2世をはじめハプスブルク家の人の性格だの王宮に集まってくる文化人教養人の面々のマニアックさの中身も相当たいがい濃ゆいのだが、そんな内容をとりあえず教養担当ヤスケン先生に、90分くらい耳元でひそひそささやかれてたようなもん、と思ってくれたまい(爆)。これは何ともない人には何でもないだろうが、感覚的に「来る人」には来るだろう。自分は平然と鑑賞しているようでいながら、実は美声に少しばかり酔った気分。手応え的に「三半規管に、じわじわ来まっせ」ww


 というわけでマニアの人(ファンというより、マニアwというか「国民」の人)にはたまらんだろうな、いいぞこれは。と思いつつ、赤面してしまうので知り合いには黙っておこう。公言はせずひっそりと書いておく。聴きたい人はぜひ心ゆくまで味わっていただきたい。会期はクリスマスまで福岡で(ラーメンズ片桐さんのガイドのボーナストラックつき)、年明けに東京渋谷方面に巡回するらしい。なんとこっちが先取りだったのか。これからですな。
 BGMはMichelagnolo Galileiのリュート・ソナタあたりで。秋の落葉の季節に似合う美しい音楽(後々思い出しそう…)


 …このアルチンボルドの意味もよくわかった。今後この絵を見ても解説を思い出すんだろうなあ(後遺症)(20171105)
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