本日のBGM: Can't Let Go (邦題:旋風の使者)/ Earth Wind & Fire (「I Am(黙示録)」Sony Music MHCP954 (2004 remastered) 1979 )
昨日の朝は出勤時のニュースで帝劇Endless SHOCK開演の会見を見たのだが、今日はやはり昼前に来たMaurice White氏訃報のニュースの衝撃が強い。その精神的影響もあって、風邪気味の症状が悪化したのかもしれない。cross FMもぶりかえすようにアース・ウインド&ファイアのナンバーを連続して追悼的にかけている。
ちょっと前の「LoveLoveあいしてる」でドレッドヘアか何かのブラザートムさんが突然ロケで「こんばんは、モーリス・ホワイトです」って言いながら登場するやつ、もしくは「生麦、生卵」と歌いながら出てくる人(爆)の、そのモーリス・ホワイトさんである。高い方がフィリップ・ベイリーさんで、もう一方のメインの人、と思っているかもしれないが、モーリスさんも高いのから低いのまで味のある声が出る(I Need Youみたいに)。グループ名は知っててもそこまで詳しく名前まで知らないという人々も、みんな絶対あの「声」を聴いたことがあるはずだ。ジョン・レノンも生きてれば、同い年ぐらいだったんだな。
移転引越し荷造り中の旧オフィスの部屋を片付けていると、過去のいろいろなものが出てくる。なぜここにあるんだ?的なものもしばしば。
これは2004年の福岡国際センターのEW&Fのライブに行った時のグッズのバッグだ。かなりぼろぼろで、使用には耐えられないので、写真だけ保存しておこうと思って接写で撮っておく。この時のJapan Tourの日本国内の公演地とスケジュールが書いてある。2002年の時には行けなかったので、その2年後のこの時がモーリス・ホワイトさんを生で見た最初で最後になった。病気のことはそれ以前に聞いていたし、リハビリ中なんだなと思ったが、でもステージ上で見た姿は楽しそうだったと思う。
なんか台風直撃で遅れて始まったんだけど、集まった40~50代のいかにも会社勤めの退社後に直行で駆けつけたっぽい普通のサラリーマンの中高年のおっちゃん(自分より世代的には少し上)の皆さんが多く、「こんな台風なのに、ほんとに始まるのかなあ?」的に、半信半疑な空気でざわざわしながら待ってたのだが、いざ開始してしまうとこれがなんと。叩きだされるリズムとグルーブでもって、座っていた全員が本当に自然と一気に総立ちになってしまい、そこにいると誰もじっとしていることができない。老若男女あらゆる人々が、背広だの上着だの脱ぎ去って、がばがば踊ってしまうという、凄まじく熱すぎるLIVEだったのが忘れられない。自分の隣の席のどっかの兄さんなんて興奮しすぎて、ネクタイとって頭に巻いて踊ってた。マジでその祭ぐらいの至上の悦楽の勢いはあるのだ。別に「福岡だからノリがいい」んじゃなくて、あれは全くEW&Fだからだろう。「あれ」の一体感は、一生に一度は生で味わっておく価値がある、と思った。面白かったし、行けてよかった。
というわけで、表題曲はIn The Stoneから続いてその後After The Love Has Goneへ続く超かっこいいこれ「旋風の使者」(謎の邦題)だ。このホーンみたいなイントロの部分だけのところって、どこかの地方の民放テレビ局のローカルニュースのテーマ曲に使ってなかったか。今日はホワイトさんの良い声を片っ端から流しながら寝るぞ。(20160205)
→(追記)
このCan't Let Goの頭のやつが何に使われていたか、ぱっと思い出せなくて気がかりだったが、YouTubeを見ているうちに、発見し「これだ!」と腑に落ちた。
仙台の東北放送TBCで確か1980年代後半頃に流れてた河北新報ニュースのOP&EDだよ。
それも頭の5秒のところだけ。歌には入らない。「ちゃかちゃか、ちゃかちゃか、ちゃかちゃちゃー~♪」だけだから、テーマ曲とも言えないくらい短い。わかる人にしかわからない、イントロ当てクイズみたいなもんだ。
でもこの音はニュースの始まる音として紛れもなく覚えている。当時の仙台市民はこの音を聞くと、曲名は知らなくても、条件反射的にこの東北六県の地図の絵柄を頭に思い浮かべることだろう多分。
「本日の効果音」コーナーにふさわしく思い出のBGMとして確認できたので付記しておく。(20160206)