あけましておめでとうございます。
あかんべ山まで秒読み状態の新年が始まりました。
毎年のことですが、25年・25回です。そしてロストも25周年です。
例年に増して「かわいがってあげて」下さいませ。
さて、新年のご挨拶に代えて、新年の詩をお送りします。
新年の食卓
元旦に
家族そろって顔を合わせ
おめでとう、と挨拶したら。
そこであなたは
どこからおいでになりましたか、と
尋ねあうのも良いことです。
ほんとうのことはだれも知らない
不思議なえにし
たとえ親と子の間柄でも
いのちの来歴は語りきれない。
そして取り囲む新年の食卓
これは島
手にした二本の箸の幅ほどに
暮しの道はのびるだろう
きょうから明日へと細く続くだろう。
このちいさな島に鉄道はない
飛行機も飛ばない
人間が”食べる”という歩調は
昔から変らない
わずかに平らなテーブルの上に
ことしの花を咲かせるために
喜びの羽音を聞くために
杯を上げよう。
では向き合って
もう一度おめでとう!
互いの背後には
新しい波がひたひたと寄せて来ている。
(石垣 りん)
あかんべ山まで秒読み状態の新年が始まりました。
毎年のことですが、25年・25回です。そしてロストも25周年です。
例年に増して「かわいがってあげて」下さいませ。
さて、新年のご挨拶に代えて、新年の詩をお送りします。
新年の食卓
元旦に
家族そろって顔を合わせ
おめでとう、と挨拶したら。
そこであなたは
どこからおいでになりましたか、と
尋ねあうのも良いことです。
ほんとうのことはだれも知らない
不思議なえにし
たとえ親と子の間柄でも
いのちの来歴は語りきれない。
そして取り囲む新年の食卓
これは島
手にした二本の箸の幅ほどに
暮しの道はのびるだろう
きょうから明日へと細く続くだろう。
このちいさな島に鉄道はない
飛行機も飛ばない
人間が”食べる”という歩調は
昔から変らない
わずかに平らなテーブルの上に
ことしの花を咲かせるために
喜びの羽音を聞くために
杯を上げよう。
では向き合って
もう一度おめでとう!
互いの背後には
新しい波がひたひたと寄せて来ている。
(石垣 りん)