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1月7日。土曜保育・・といっても保育園ではなく学童保育のことである。
仕事のあるお母さんを見送って4人の小学生(3年~1年)を私1人でみるのである。8時に行くとすでにFちゃんは来ていて、朝早担当の指導員とバトンタッチ。
今日は5時半までなので、O町図書館でビデオを見て、お弁当を食べて、公園で手作り凧を思いきり揚げて、帰りは多々良沼の白鳥を見て帰ろうと計画を立てた。
子どもたちがビデオを見ている間、紙芝居の借り入れ、新着本のチェック、絵本や雑誌に目を通すなどするが 子どもたちに常に気を配らねばならないので、なかなか落ち着いて読書というわけにはいかないが お気に入りのこの図書館で時間をつぶせることはラッキーだ。
風が少し強かったが、昼食後の凧揚げは、実に楽しかった。ビニールで作った手作り凧で、果たしてよくあがるものかと期待はしていなかったが すばらしくよく、高く青空の中を泳いでくれた。糸巻きが最高に伸びきっても、強い風にも負けず、パタパタはためきながら見事に揚がった。周囲の人も、珍しそうに空を仰いで眺めていたので 誇らしかった。凧揚げをしたのも、息子たちが小さいころだったから本当に久しぶりだった。
さて、本題だが、帰りに多々良沼で白鳥を見ることにしたが、ロープで仕切られた観察場所で眺め始めると、軽トラがそばで止まり、年配のおじさんが降りてきた。そして、荷台から大きなビニール袋に入ったパンの切れ端を4袋ほど下ろし始めた。見ていた子どもたちが何気に手伝い始め、えさを入れる小屋まで運んでいった。
すると、「本当はえさの時間じゃないんだけどね・・」と言いながら、なんと子どもたちに餌のパンくずを両手の中にひとつかみづつ入れてくれたのだ。無邪気な
TやKたち3人「わあい。」と歓声を上げながら誰もいない沼のほとりまで下りていき、白鳥たちめがけて、パンを投げ始めた。白鳥やらかもやらが彼らのほうに向かって移動し始め、空からも白鳥が数羽 美しく沼めがけて降り始めた。
その姿をほかの客たちとほほえましく眺めていると、紳士なおじさんがあわてたように 餌係のおじさんのところにやってきて、「あの石を投げている子どもは何やってるんだ!!」と怒り顔。(愛鳥家なんですね。)かくかくしかじかと説明すると少し恥ずかしそうに納得してその場を離れる。確かに、3人の姿を遠くから見ると、白鳥に向かって石を投げている悪がきに見えるなと一人納得。
パンのなくなった子どもたちが戻ってきたときの興奮して満足そうな顔はいうまでもない。本当にラッキーだった。軽トラで帰るおじさんに「ありがとう。バイバイ。」と 手を振りながら後を追いかけて走っていく子どもたちの姿は ちょっとした感動の場面だった。
子どもたちの生活から自然や感動がなくなってきていることを痛感する。その日の凧揚げや白鳥ややさしいおじさんとのふれあいは、子どもたちの心にどんな思い出として残るのだろう。(ちなみに、白鳥の餌の時間は2時半~3時だそうです。
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