仕事がらみで、時々行く場所に、小高い丘がある。
G県I市だが、町村合併前は、S町だった。
隣接の私有地との境は、土留めが設けられ、その工事で、丘は掘り返され、荒れている。
この丘は、古墳だ。
関東わけても、群馬県は、古墳が多いのだ。
古代・大和朝廷の支配権が及び、その大和朝廷の東国支配の拠点的場所であった。
なだらかな、関東平野を車で走って、小高い丘が目に付いたら、かなりの確率で古墳と思ってよい。
その丘には、村だった時代から、鎮守の社が建っていたのだろう。
数年目に新築されたらしく、新しく・綺麗だ。
古墳に、村の社のセットもこれまた多い。
擾乱された、斜面に素焼きの赤いかけらが散見だ。
古墳の聖域を区画するという役割に使用された「円筒埴輪」のかけらだ。
タテハケ模様が、いかにも円筒埴輪だわな。
玉石も並ぶように、露出。古墳の土留めか?
教育委員会の発掘調査が、既にすんでいるらしい。
神社を作るので、掘り返されたその表土。
あちらこちらに、埴輪の破片も落ちている。
その昔・紅顔の美少年だった僕は、冬の耕作されていない畑で、やじりや縄紋土器の破片を見つけ、その後、そんなものを拾う人生が始まり、大学でも、その延長で古代史を学んだ。
都市化が進み、こんなもの拾える場所はますます減っている。
如何だろう?
平地の・小高い丘・その未整備の丘の前に、貴方のお子様など連れてきて来てみては?
その、古代のかけら・目で見て・手で触れて・・・そんな体験は大事。
やがて、貴方のお子様が、そんなことを研究する優れた研究者になるかもしれませんよ?
俺もね、ゆうやゆり、連れてくるのだ!