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安達 元彦という作曲家がいる。元は新進気鋭のクラシック界の作曲家であった。日本に来た「ニューヨークフィル」がその作品を演奏したり、NHKの嘱託で数々の作品を作ったらしい。国立音楽大学中退。新制作座争議団(後の統一劇場)笠木透、京浜協同劇団との出会いで、クラシックからのドロップアウトをする。以降「食えない作曲家家業」を送っている。「フォークス」での華麗なピアノ演奏で聞き覚えの方は多いかもしれない。岡田京子(山田洋次の「同胞」の主題歌の作曲家)さんのだんなでもある。(鈴木たか子はまだでないの?)京浜協同劇団はまあ友人のファイルに一応入っているWD(こいつは常に自分マターで困ったときしか電話してこない)の所属劇団で、20数年前「エキストラ」を頼まれ稽古に通わされた。そのとき劇中歌の作曲者・安達氏に歌唱指導を受けた。フォークスは地元で呼んだ。岡田さんとは呼んだり・この辺りでのコンサートの伴奏を手伝ったりと長い付き合いをしていただいている。そんなこんなで、「安達」氏とは馴染んでいる。
さて、その安達ミュージックを伝授され、演奏活動をし続けているピアニストがこの「鈴木たか子」さんである。その姿(細身なり。いいとこのお嬢さん風。腕なども細い)で想像が難しいダイナミックな演奏をする。安達氏を弾き続けて長い。フォークスでのフォークの中のピアノ・劇団の劇中歌でない、第3の安達の(本来かもしれないな)もう1人の表現者だと思う。今回は鈴木フリークのO町のK・Sが主催したコンサートだった。
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フリーク氏はこの人です。
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本番は同級生の忘年会が先約につき、行けなかった。打ち上げに来いの指令がフリーク氏からあり、「浦霞」を抱えて参加した。よって、コンサートの記事は無い。コンサートはプログラムを拝察する限りでは、あの民謡を安達流に再構築した演目が中心であったらしい。しかしあの現代音楽の安達の「monodia」が加わっていた。これは聴きたかった。(聴いたことは無い!)本番を聴いた妻と息子は「やっぱり訳の分からない音楽だった」とmonodiaの感想を述べていた。
「Monodia」安達氏直筆の楽譜。(恐ろしいですね!」
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打ち上げは感想戦果てて後「戦争世代がその姿を、次世代にそのあらましを伝える責任」など、結構大声飛び交う打ち上げとなった。多分、「安達氏」と「鈴木さん」の音楽と音がこの論議をいざなったのである。生活に立ち返らせる音は本物かもしれないと思った。
数年前の「星野政吉」のコンサート(安達氏は伴奏者だった)を企画し、その打ち上げで安達氏は何故か「僕、ロストとやってみたい」とのたまう。今年8月に上野で再開。安達氏曰く「ねえ?ロストと僕はまだ?」大先生です。恐れ多い!・・・・「ロストと安達」
ロストがロストで無くなる不安・・・多分壊れちゃうと思う。まあ「壊す」のは面白いけどね。
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左から2人目が鈴木さんです。
次の鈴木さんのコンサートはこちら。
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