
4月末に始まって(解禁は3月なんだけど、雪が深くて釣りにならん!)あっと言う間に9月だ。禁漁なのだ、9月一杯でね。
2009最後の蔵王が、12・13日で決行された。
金曜・11日の夜出発・・・例年の如く、Z・K・そして昨年に続きKI氏が、きのこを狙って同伴とあいなった・・・・
宿に3人(僕は一足早かった・・)10時近くに到着。
持ち寄った酒で、ミニ前祝いが行なわれた・・・
僕のみ朝4:40起床・露天に入り、身支度を整え、5時30に宿を出た。
釣りチョッキに入るブツ。
宿の用意してくれたおにぎり3個(1つは朝部屋で食べた・・)ミニペットボトルには「柿の種」(ぬれない・片手で食べられる・・)、塩ようかんがアクセントだ。ミニタッパーには、僕が用意した「沢庵」が入っている。
おにぎりにソーセージがことのほか合う!家でボイルし、冷まして、ラップです巻きにして5本持ってきた。
去年はこの最後の釣りで、「舞茸」を発見した。踊った!踊り狂った!
んで、同じ沢を当然選んだ。腰にキノコ籠・・・と言う、あさましいスタイルがちと、恥ずかしかった・・・
小さな流れの沢・・・ポツポツと岩魚が釣れる。飽きない程度の釣りだ。
赤腹君も居た。
夏、浅い流れで盛んに餌を追った岩魚も、落ち込みの深場に移動している。
写真の様な場所は確実に居る。
6時過ぎに入渓で、9時20には、車に戻れる場所に出た。
ここまで12匹・この時期では順調だ。
小雨だった天気も、太陽は出ないが、止む。
入渓後2時間の場所では、昨年の大木の根元に、しっかり舞茸が鎮座!
昨年より、10日ほど早いので、小ぶりな2株。
かなり、非常に、嬉しい!!!!

10分かけて車に戻り、魚と舞茸をクーラーに納め、朝飯をゆっくり食べ、前半の幸せを反芻した。
いよいよ第二ラウンド!
林道を奥深く直進・やがて、90度に右へ・・・
この何となく林道をかなり下ると、やがて左に開けた場所が出現し、そこを直線で、登れば、お目当ての「沢」があるはずだ・・・・
7年前に、そうして釣った・・・・
結構大きな沢で、午前中の3倍はある沢・・・地図には無いが、本流に繋がっており、この時期、産卵のため山女が遡上する沢だ。
15分は下り、
「開けた場所」?らしき場所に到着した・・・と・・思った・・・
直進・・・が、沢が無い・・・
そのまま戻れば良かった・・・
「いったん林道に戻ろう・・」
「左・斜めに登れば、あの林道に出る」と、思った。
出ない!!
やがて、方向を見失った・・・「迷う」とはこれか?
15分はさ迷った・・・
東西南北が分からない・・
実際の山の中は、小さな谷・2~3メートルのマウンドなどあって、登っているのか、下っているのか怪しくなる・・・
体力の消耗・・・「ただ、歩き回るな!」
冷静になろうと、立ち止まり・タバコを一服・水分を補給する。
深呼吸・魚篭などおろし、身軽にする・・・冷静に休憩しよう・・・
頭に入っているこの場所の2万5千分の1の地図を思い浮かべる。
日が出ていれば、方向がせめて分かったが・・・
ここは、下に向かって、右から大きな沢(午前中の沢の本流)左には、目指した沢が流れ、V字の1点で、合流するように、収束するはずだ。
「左の沢方向に下れば、やがて人里に出るはずだ!」そう、方針を定め、藪を掻き分けた・・
歩くこと5分か?「人家」が見えた!かすかに思い当たる風景だ。
生きた心地がした。
山中で迷う・・・初めての体験だ。時間にして20分だが、長く感じた。
人家の側には、お目当ての沢だ。
この人家を最後に、深い熊の領域なのだが、僕が入渓したかった場所は、工程の3分の1ほど上の場所だった・・・
ずいぶん下まで来たことになる・・・
一服・水分・そして、おにぎりを食べた。
もう、迷わない安堵感・残りの時間を愛しみながら釣ろう!と、気力が回復した。
後日女房に「毎日地図見てるのに、現地に持って行かないの?コンパスは?」と叱られた。「今度は行く場所、知らせて行ってね、捜索だって手がかりになるでしょう?」だと。
その後3時間の釣りで、元の林道に出れるポイントに到着。
12の釣果だった。やはり、遡上山女が多い。
その先も行けた(この上にも林道に戻れるポイントがある)が、体力が限界か?
やめた。
途中入りたかった入渓点が分かった。開けたはずの場所は、7年の歳月で木が大きく茂り、もはや開けてなかったのだ。7年・・・は昔なんだな・・・
宿に2:30到着・駐車場で着替えたが、足が攣っている・・・
露天に入り・焼酎を煽った。
バンテリンを丹念に塗り、どっぷり布団にもぐった・・・
夕飯の頃には、気力・体力の回復が分かった。
良い経験か?
今年は、大雨で流されそうになったり・本日迷ったりだ。
侮ってはいないつもりだが、馴れた蔵王に慢心があったかもな・・
初心に帰れって警告だな・・・
ここの「ほや」は新鮮だ。
あれは、食べ物か?と思っていた僕に、「ほや」の旨さを教えてくれた宿でもある。
たらふく食べて、8時には寝た。
こんな、2009最終蔵王1日目だった。
長い文章にお付き合いの「あなた!」・ありがとう!