七尾ナナキ氏の人気漫画原作。
全12巻、2017年に完結した本作。何故か数年の時を経てアニメ化。
何故、今アニメ化なのか。謎めいてて一時期話題になりましたが。
まぁ、期間はともかく、話は面白いです。
ストーリーは、
魔王が倒され平和になった世界。人間達は沸き立っていたが、魔界では新たな魔王を選出するため大会が開かれようとしていた。魔界の者が次々と名乗りを上げる中、そこに混ざる1人の男。魔王を倒したとされる勇者ヘルク──。
何故、今アニメ化なのかは単純にファンタジーブームだからなんだろうけど。
ただ、これアニメ化しようって決めた人、目の付け所がめっちゃ良い。この作品、ただのファンタジーではなく捻った展開で面白い。
七尾ナナキ氏はヘルクの後に『ヴェルンディオ』という作品を連載しているらしいですが。
それもかなり評判良い。原作に力があるからこそのアニメ化なんでしょうね。
監督はナデシコでお馴染み佐藤竜雄氏で、その時点で異色さが際立つ。
唯一無二のファンタジー作品になってると思う。
まず序盤はギャグ展開になります。
ニコニコで「人間を滅ぼそう!」と言うヘルクとそれを怪しむヴァミリオ。
特にヴァミリオことアンが凄い。ボーボボのビュティ並のツッコミw
小松未可子さんの名演ですね。ボケツッコミがポンポン決まって見やすい。一気に話へ引き込まれます。
そこにシリアスというか、ミステリー要素あり。
ヘルクの思惑、その弟クレスの死、人間界の異変。
早い段階でスパイではないんだろうなってのは分かるんですが。
第6話で「人間はもう存在してはいけない」とハッキリ言うヘルクに目を見張る。
ヘルクの哀愁や物語の引きとか、完璧なんすよね。このアニメ面白いw
中盤からはヘルクアンキウイで大陸を冒険。一生見てたいこのトリオw
そんでそっから、何故ヘルクが人間を滅ぼそうとしてるのか、人間界で何が起きてるのか、過去編へ突入。
これが結構ヘビーです。一応、ヘルクは作中最強キャラで俺TUEE系の要素もあるんですが、力だけではどうしようもない部分をよく描けてた。
人間と魔族は元々争う理由や必要性がなく、ただ誤解しているだけ。
その誤解を利用して欲望を叶えようとする醜い人間達。
ヘルクは最強の勇者ですが、その前に優しい兄ちゃんで。
その優しさが仇となり、優しさを無下にされ、弟も仲間も守れず。
人間の愚かさと無意味な戦い。絶望に苛まれ人間を滅ぼすしかないと決断するヘルク。
そこからヴァミリオの強い意志。「人を救う」戦いへ。
まあ、物語としては尻切れトンボなんすが。
アニメが全24話で漫画の8巻ぐらいまでの内容。
ミカロスとラファエド、王の謎、最終決戦をアニメでやってくれるのかどうなるのか。
ちょっと先が気になりすぎるんで、漫画は別で読むけどw
アニメ続編も気長に持とうと思います。
では、また。
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