退職オヤジのひとりごと

退職オヤジが直面する新しい日々…感動か困惑か?
カオスの日々を綴ります

現代の奴隷

2020年06月20日 09時57分37秒 | テレビを見ました

報道1930(BSTBS19:30)を見て、アメリカの衝撃的な事実を知りました。


アメリカ合衆国憲法修正第13条 第1節 (1865年修正)
https://www.y-history.net/appendix/wh1203-060.html

『奴隷および本人の意に反する労役は、犯罪に対する刑罰として当事者が適法に宣告を受けた場合を除き、合衆国内あるいはその管轄に属するいずれの地にも存在してはならない。』


このうち『犯罪に対する刑罰として当事者が適法に宣告を受けた場合を除き』の部分の解説を聞き、愕然としました。


つまり「奴隷及び本人の意に反する労役」を『犯罪に対する刑罰として当事者が適法に宣告を受けた』者には課することができる・・・ということです。


収監者の人数は、アメリカのそれが群を抜いて多い(220万人)ようです。

ちなみに日本の刑務所・留置所収容者数は51,727人(H30)です。


この人数の多さは、奴隷制度が1865年に無くなったことによる労働力の不足を、収監者により補うという意味を持つことなのでしょうか。

アメリカにおける奴隷は黒人がその立場にあったわけで、その名残(差別意識)が、収監される比率の違い(白人・・・17人中1人、黒人・・・3人中1人)に現れているといえるようです。



この黒人の立場は古代ローマの奴隷と似ていませんか。


Wikipediaには
<古代ローマ社会において奴隷は社会・経済分野で重要な役割を担っていた。肉体労働や接客業務だけでなく、高度な知的労働にも従事していた。たとえば教師や会計士、医師は多くの場合奴隷が従事する職業で、これら高度な知識が必要とされる業務は、多くの場合ギリシア人奴隷が充てられた。それに対して、能力の劣る奴隷は農場や鉱山で使役されていた。>
とあります。

古代ローマの奴隷は肉体労働の従事としてだけでなく、社会を構成するうえで欠かせない存在であったことが窺えます。

その点においても、現在のアメリカ社会における労働力の一部を支える収監者と重なって見えます。

そして、その労働力を黒人に担わせようとする見えない力がはたらく。



自由と人権の国アメリカの抱える闇は深いようです。