衆議院議員に支払われる費用について、興味深いニュースがありました。
在職1日になぜ満額100万円?実態は「お小遣いに近い」との声も国会議員の”文通費”
https://news.yahoo.co.jp/articles/b844fa5b4e5b048f218a4abd165620e364b2c7f9?page=1
たった一日で100万円が支給されることも驚きですが、税金でまかなわれている『文書通信交通滞在費』に対し、領収書を付けた会計報告が要らないことが不思議です。
文書通信交通滞在費は、自分のお金ではないんですよね。
Wikipediaによると、
国会法第38条
議員は、公の書類を発送し及び公の性質を有する通信をなす等のため、別に定めるところにより手当を受ける。
国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律第9条第1項
各議院の議長、副議長及び議員は、公の書類を発送し及び公の性質を有する通信をなす等のため、文書通信交通滞在費として、月額百万円を受ける。
とあるようです。
しかし、同法律第9条第2項 には、
前項の文書通信交通滞在費については、その支給を受ける金額を標準として、租税その他の公課を課することができない。
この文書通信交通滞在費は、使途報告をすることは義務付けられていない。
とあります。
この『使途報告をすることは義務付けられていない』の文言は何なのでしょう。
社会一般常識とは大きくかけ離れています。
問題のあるこのお金に対し、立法府の議員さん達は疑問を持たないのでしょうか?
所詮自分の腹が痛むことはしないのでしょう。
日本維新の会は私の感覚と合いませんが、この件について発信している吉村知事や橋元氏が言っていることは共感できます。
吉村洋文知事、衆院1日で満額100万円支給を批判「これが国会の常識。おかしいよ」https://news.yahoo.co.jp/articles/e02718b935b751771c851d3484c8436c37c42ef6
橋下徹氏 衆院議員1日で100万円支給に怒り「こういう感覚で無駄遣いを改められるわけがない!」https://news.yahoo.co.jp/articles/8ff326103658fde67fe59bd1d2605d78fa8dcbd7
やはり、国会議員の行動に関わる法律は、国会議員には作れないのでしょう。
だから、第三者機関が提言をまとめ公表し、それを国会で揉む形にするしかない。
しかし国会議員には第三者機関は作れない。
趣味で宇宙に行くようなカネがあったら、学者を雇ってこの件を考える私的機関を作ってほしい。
それをマスコミに公表すれば、議員も無視できないでしょう。
そして、これを契機に献金や政党助成金の使途も、しっかり会計報告した方が良いと思います。