プロ野球は日本シリーズ真っ盛り。
オリックスと東京ヤクルト以外のチームは秋季キャンプとストーブリーグに突入しているようです。
そんな中、スポーツの爽やかさとはかけ離れたニュースが、球界の盟主を名告る読売絡みでありました。
巨人が主力含む11選手に“戦力外通告→育成契約打診”の姑息 選手会「プロテクト外し」と激怒!
これはFA選手獲得の際に、人的補償制度で指名される選手(1名)が支配下登録選手のうちプロテクト選手(28名)以外に限られているためです。
つまり、支配下登録選手(70名)のうち、42名はFA選手を獲得する際に指名を受け移籍させられる可能性があるわけです。
(以前丸選手をFAで獲得した際に長野選手が人的補償で広島に移籍した)
今回、その人的補償で指名されないように「支配下登録」から「育成登録」に配置換えをしたと云うことでしょう。(育成選手は人的補償対象外です)
『育成選手制度』は、本来育成を目的として選手契約の枠を広げるもの。
しかし、その制度設定は、資金が潤沢な球団による若手の抱え込みが発端とも聞いています。
野球協約では、育成選手を以下のように定義しています。
《支配下選手登録の目的達成を目指して野球技能の錬成向上およびマナー養成等の野球活動を行うため、球団と野球育成選手契約を締結した選手》
読売は選手を育てるよりも、外で実績を積んだ選手を財力で獲得する方法を選んでいます。
だからといって、球界の盟主を自負するチームが本来の制度目的を無視した行動に出て良いのでしょうか。
古くは「江川事件」もありました。
「法は犯していない」的な行動は、何も政界だけではないと云うことでしょうか。
『腐っても鯛』といいますが、腐った鯛は外目が良くても食す気にはなれませんね。
ちなみに私が好きな育成出身選手は松本哲也外野手です。