木村良一氏の『 日航・松尾ファイル 』という本を読みました。
今年読み続けている「日航ジャンボ機墜落事故」関係の本です。
内容は
序章
第1章 機影がレーダーから消えた
第2章 隔壁が破れ、垂直尾翼が吹き飛ぶ
第3章 ボーイング社の修理ミスが隔壁を破壊した
第4章 なぜ日航はボーイング社を訴えなかったのか
第5章 事故調は申し入れをことごとく無視した
第6章 警察の執拗な取り調べに立ち向かう
あとがき
です。
事故発生当時、日航取締役で事故調査の最高責任者だった松尾芳郎氏が残していた記録をベースに墜落事故を検証した本です。
松尾氏の受けた取り調べなど、氏の考えをもとに細かく調査されたジャーナリスト目線の本でした。
運輸省航空事故調査委員会が出した結論が不完全なものと捉えつつも、航空事故調査報告書に記されている事故原因<圧力隔壁の破損>が真実であるとし、松尾氏と日航の受けた非難が間違っていたと云うことが説明されていました。
何冊か読んだ青山透子氏の視点とは違ったものでしたが、共通していたことは、当時の中曽根首相が、事故原因の特定に消極的であったと云うことでした。
いずれ、東京モノレール新整備場駅前の「日本航空安全啓発センター」を訪れてみたいと思いました。
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