<スポーツ庁調査で小5の体力・運動能力が過去最低に>
12/23(月) 19:12配信 日刊スポーツ
【 スポーツ庁は23日、2019年度「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の結果を公表し、小5では08年度の調査以降最低となった。
調査対象は小学5年約105万人と中学2年約96万人で、50メートル走、立ち幅跳びなど実技テスト8項目の調査を点数化し、本年度は男女ともに前年を大幅に下回った。主な背景として、授業以外の運動時間減少、スマートフォンなどの使用時間増加、肥満の増加、小学生は朝食をとらない児童の増加を挙げている。鈴木大地長官は「大変に重く受け止めている。早急に対策を考えたい」と話した。 】
「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」は、小学校5年生(11)と中学校2年生(14)を対象に行うものだから、毎年被験者は違っています。
特に問題なのは、ここ数年上昇傾向にあったものが、小5、中2ともに下落していること。
小学5年生は生後から現在までの生活習慣の何がそれまでの世代と大きく変わったのか検証すればよいと考えます。
しかし、中学2年生は、3年前彼らが小学5年生の時(H28年度)の結果を見た時、他世代と大きな差が見られなかったのだとしたら、由々しき事態と考えざるを得ません。
小学5年から中学1年までの生活で何が変わったのか?
昨年度、スポーツ庁は中学校高等学校向けに、『部活動の在り方に関する総合的なガイドライン』を策定しました。(この提言は、生徒の活動状況の改善を謳っているが、顧問である教職員の労働時間軽減策としての側面も否定できない)
そのことにより、特に中学校の部活動に関して、その活動時間が短縮される傾向にあるようです。
「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」は年度初めに実施されているので、来年度以降部活動時間が少なくなったことによる結果の推移が注目されるところです。
<部活動の在り方に関する総合的なガイドライン>
義務教育である中学校(義務教育学校後期課程、中等教育学校 前期課程、特別支援学校中学部を含む。以下同じ。)段階の運動部活動を主な対象とし、生徒にとって望ましいスポーツ環境を構築するという観点に立ち、運動部活動が以下の点を重視して、地域、学校、競技種目等に応じた多様な形で最適に実施されることを目指す。