時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

じゃあ、どうしようか (不都合な真実3)

2010年09月04日 | 
最終章で、「不都合なことだが、我々は生活スタイルを変えなきゃいけない」と提唱し、「過剰包装を避けよ」「車に乗らず歩こう、自転車に乗ろう」「不要な灯りを消そう」と提案しています。米国人に提唱するなら、以下も付け加えたい。

  全ての州で車検を義務化しよう
  窓を開けて冷房の使用を控えよう
  洗濯物を屋外に干すことのタブー視をやめて、乾燥機の使用を減らそう

ホントは「そんなに食うな」ってのもあるんですけど、食う以外にあまり楽しみがない人たちだと思うし、食ってるものは質素(正直言うと粗末)だから、まあいいか... でも病気になるほどなのはやっぱり問題か。

こういうことを言えば、自分に返ってくる。我が家では、できる限り自転車で出かけるよう心がけています。ただ、近所の道は自動車の通行しか考えられていないので自転車が走るにはかなり危険。米国社会が車から自転車に切り替えようというなら、自転車道の整備は必要な公共投資になるでしょう。それから、市の南にあるリサイクルセンターがとても多種類の資源ごみを受け入れるので、集めておいてそこにもって行く。ただ、そこへ運ぶために自動車を走らせてガソリンを消費するのが問題(家から9Kmほど)。ずっと前に西江雅之先生から聞いた「環境保全を目的とした行為が環境負荷になる悪循環」の例になってしまう。なるべく貯めて行く回数を減らし、近くへ行くついでに持っていくようにしていますが、それで「足が出て」いないものかどうか。

ここのところ日本とアメリカを行ったりきたりして思うのが、日本は夏、日が出るのがあまりに早い、ということ。下手をすると4時台から明るくて、暑さで目が覚めたりする。夏でも暗くなるのが早くて、夜、灯りを点けて過ごす(その灯りが無駄に明るい傾向も感じます)。Bloomingtonでは、例えば写真のように夏なら9時台でも外で遊べるほど明るい。娘はこの校庭で遊び、帰ってくると早々に寝てしまうので、このあと灯りを使うのはそこからもいちど仕事をする私だけ。灯りを点けている時間が非常に少なく、この夏の電気代は驚くほど安い値でした。

出費面でも助かりますが、社会全体がそうなら電力消費節約への貢献は多大のはず。日本こそ、サマータイムを導入すべきだと思います。「労働時間が延びる」とマイナス面ばかりに目を向けず、生活スタイルを変えるきっかけにもしてはどうでしょうか。ついでにいうと、アメリカのDST(Daylight Saving Time)という呼び方は、「日の出ている時間を有効に使う」という目的が明白になるので、最近は気に入ってきました。

(An inconvenient truthについての記事 おしまい)

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