三代目豊国とは国貞のことで、以前にも二人が合作した東海道作品を扱ったことがある。
今回の作品は江戸の名所とそこの名物を描いたもので、豊国が人物、広重が風景を描いている。
日本橋・初鰹、 亀戸・初卯詣 深川・牡丹
鉄砲洲稲荷・富士詣 品川・海苔 大師河原・大森細工
目黒不動・餅花 芝明神・生姜一 愛宕山・毘沙門の使い
Edouard Bisson 1856 - 1945 フランスの画家
この画家も過去に取り上げていますが、資料保存が杜撰で展示済みの作品とそうでないものとが分らなくなってしまいました。
と言うことで複数点は重複しますが、作品数も増えていますから初掲載がほとんどです。
◎ 下三点は順に「春」「夏」「冬」という作品
「秋」が見当たらないのが残念ですが、右が秋はそれらしく見えませんか。原題不明。
庄野・亀山・関
坂の下・土山・水口
石部・草津・大津
※ 「東海道五十三次」とは途中の宿場のことで、それに起点日本橋と終点三条大橋とで五十五景となるがこの作品には京都四条河原の景がさらに加えられている。