実際に使用される面は裏側の彫りも重要だが、私の作品は裏はいい加減で半立体的木彫りとでも言うべきものでしょう。
最初の作品は小面で若い女の顔と言うが、私のはアラフォー。いや昨今ではアラフォーぐらいでは若い女の範疇 ?
なお、正面と半側面は色がかなり違っていても同一作品で画像処理の不手際。
右「尉」の顎髭は左「翁」同様下に垂れ下げるべきもの
獅子口 文殊菩薩の乗る霊獣が役どころだそうである。
下左の二つの鬼女は同じ図面で作られ重さもほぼ同じでどちらも「鬼の面」であることはすぐ判る。しかし近付いて観ると片方の薄っぺらな様子ははっきりするし、写真では真横ではないが、真横から見たら片方は一枚の板となってしまい単なる四角い板なのか面なのか区別もできない。一方は真横から見ても離れて見ても鬼の面であると見てとれる。
これは、削り取られて今は存在しない部分があったからこそ面に厚みや立体感を作り上げているというような話しの参考資料に作成したもの。
右は紙の面と並べた鬼女
糸鋸の平面的な作品から木彫りの立体作品に移る。
童子像 ( 聖徳太子像 )
雛人形 二組
獅子頭
ある旅館の床の間にあった置物を、前横上からの写真を撮らせてもらい作成。
左二点は同じ作の別角度、右は弟分の別作品。
この弟の方は、現在アメリカ・フロリダの某オフィスに鎮座している。
多分海外の人の作品と思われる。実際の作品と下図と思われるものが混在しており、また美女には「繰り上げ美女」、ガールには「繰り下げガール」がおります。
下左端は歌麿の寛永三美人、右端は森田春代の夜桜
下四点は浮世絵かららしく、例えば冬は切手にもなった清長だろう。
上述の元の作品。喜多川歌麿・森田春代・鈴木春信・鳥居清長
糸鋸木工の材料は木の板だが、置物などとして飾るにはベニヤ板より木目のある普通の板、それも桐とか檜のような柔らかい木より硬い重いほうがいい。しかし糸鋸に不慣れなうちは、MDFという、ボール紙を固くして厚くしたような板が扱いやすかったが、仕上がりは何とも殺風景である。
写真でははっきりしないが木目があるだけで何となく落ち着く。
兎は白木のまま、犬は透明ニスでつやをつけてある。猫はもともとの木の色だが木目が強すぎる。
同じものの大小作品。左端の猫の高さは8センチ、小は2センチ
左はいわゆる切断時にできるバリという縁のざらつきを強く落として丸みをつけた作品で、右はバリだけを落とした作品で平面的。
「The Ladies' Home Journal」というタイトル文字が年代が下がるにつれ、前半が小さくなり更に「The」が消え「Home」がちいさくなって「 Journal」だけ大きく表示される。