日本の絵では「朝・昼・夕・夜」をセットにしたものは見つけられなかったが、12の時刻に細分した揃い物が幾つかあった。
ただし、全作揃いは歌麿の「青楼十二時 続」だけである。
「青楼」というのは妓楼のこと、つまり吉原の花魁の一日を描いたものである。
子 丑 寅
卯 辰 巳
午 未 申
酉 戌 亥
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一年を四季節に分けて一組にしたように、一日を4分割して「朝・昼・夕・夜」の4点一組のセツトにした作品もあるが、季節のセットに比べてはるかに少ない。
◎ Jeremias Falck 各時間帯をローマ神話の四女神として描いた作品。
朝 オーロラ 昼 ビーナス
夕 プロセルピネ 夜 ダイアナ
◎ Hendrick Goltzius 庶民の一日を描いたもの。
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◎ Jeremias Falck 各時間帯をローマ神話の四女神として描いた作品。
朝 オーロラ 昼 ビーナス
夕 プロセルピネ 夜 ダイアナ
◎ Hendrick Goltzius 庶民の一日を描いたもの。
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アレゴリーの絵画では、ある事柄を表すことを「目的」としてその「手段」に女性像が用いられていると思うのだが、日本の絵画ではある事柄の中における女性の美しさを描くことが「目的」とされているようで、したがって十二か月のアレゴリーという感じはしないのだが。
理屈はともかく、美女暦という12枚セットは、今のところ西洋 6組、日本8組があって東西戦は日本有利、しかも西洋の一組は一枚が欠けている。
蛇足ながら日本の古い絵画の場合、月は旧暦なので、一、二か月をずらしてみてもらいたい。
『十二か月の内』
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理屈はともかく、美女暦という12枚セットは、今のところ西洋 6組、日本8組があって東西戦は日本有利、しかも西洋の一組は一枚が欠けている。
蛇足ながら日本の古い絵画の場合、月は旧暦なので、一、二か月をずらしてみてもらいたい。
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